取材日:2025年11月1日
【試合レポート】 11月1日(土)プレシーズンマッチ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦
これまでの練習で積み上げてきたことを出し切り、今シーズン初のゲームで勝利
今シーズンのプレシーズンマッチ初戦がコベルコ神戸スティーラーズラグビーグラウンドにて行われた。対戦相手は「NTTリーグワン2025-26」開幕戦で激突するクボタスピアーズ船橋・東京ベイだ。「コベルコ神戸スティーラーズラグビーフェスタ2025」のメインイベントとして開催され、1,647人が見守る中で行われた注目の一戦は40-24で神戸Sが勝利した。
プレシーズンマッチ初戦に臨むにあたり、チームとして意識していたことはただ1つ。アタック、ディフェンスともにこれまでやって来たことをグラウンドで出し切る。全員がその1点に集中した。開始早々、CTBプレトリアスにゲインを切られる場面があるもディフェンスでプレッシャーをかけてミスを誘うと、自陣ゴール前中央でのスクラムで反則を得て、ピンチを脱する。さらに神戸Sがエナジーあふれるプレーを見せ、NO8フナキがフィジカルの強さを前面に出した突進やWTBブルアがタックラーを引きずりながらビッグゲインをするなど好プレーが随所に。8分にはS東京ベイの反則から敵陣ゴール前でのラインアウトを得ると、モールを押し込み、ゲームキャプテンを務めるHO北出が先制トライをマークする。ゴールキックも決まり、7-0に。18分、キックキャッチのミスからボールを奪われるとパスを繋がれトライを献上し同点とされるも、その後は相手にラインアウトのミスがあるなど、神戸Sがペースを握る。28分にはゴール前でピックアンドゴーを繰り返し、最後はPR前田(翔)がグラウンディング。33分には自陣22mライン付近でのCTBイオアサのインターセプトから攻撃に転じると連続攻撃を仕掛けてWTBブルアがディフェンスを交わして30m走り切りトライ。守ってはブレイクダウンで圧力をかけて反則を奪い、試合を優位に進める。前半終了間際にもスクラムからバックスへボールを展開し、FB井関が左サイドを駆け抜けてトライラインまで走り切り、26-7で折り返した。
大幅にメンバーを代えて臨んだ後半も、前半の勢いそのままに神戸Sが先制する。1分、ハーフライン付近からアタックを展開するとCTBファカトゥロロが抜け出し、サポートしていたSO伊藤にパスを繋いでトライラインへ。SO伊藤のゴールキックも決まり、33-7とさらにリードを広げる。しかし、ここからミスや反則が多くなり、防戦一方となってしまう。8分にはゴール前でのスクラムからFWに押し込まれて、NO8モアラがグラウンディング。14分にも連続攻撃を受けてCTB二村にトライを許す。神戸Sは攻撃に転じるもボールが繋がらずになかなか自陣から脱出を図れない。23分にもトライを奪われ、33-24と9点差に迫られる。もうこれ以上失点は許されない。しかし、自陣10mライン付近でブレイクダウンの反則からチャンスを得た神戸Sだが、SO伊藤のキックがタッチを割らずに相手ボールに。さらに反則が出てピンチになる。S東京ベイはゴール前ラインアウトからモールで前進した後、FWの連続攻撃を仕掛けてくる。そこで神戸Sも負けずに応戦し、逆に相手のミスを誘ってボールを奪う。苦しい時間が続くも、35分、相手の反則から速攻を仕掛けると、WTBモエアキオラが力強い走りでビッグゲイン、最後はSO伊藤がインゴールに飛び込みダメ押しのトライ。ゴールキックも決まり、40-24で引き離した。そのままノーサイドとなり、神戸Sがプレシーズンマッチ初戦を勝利で飾った。
レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)は「プレシーズンマッチ初戦で勝つことができたことは良かった。ハードワークし、フィジカルを出して戦うことができましたし、何より練習で取り組んできたことを試合で発揮し勝てたことが収穫です」と話した。
相手は開幕戦で対戦するチームではあるが、レニーHCは「S東京ベイは日本代表に送っている選手も多いですし、神戸Sも代表の活動で不在の選手がいます。リーグワン開幕戦はメンバーも違いますし、まったく別物になりますから」と意識していない。
「プレシーズンマッチではコンビネーションを試したいと思っています。来週は若いメンバーを中心にゲームタイムを与えて、さらにコンビネーションを高められるようにしていきます」
今後のプレシーズンマッチに向けてポイントを語った。
相手はリーグワンライジングに参加し、加えて1試合のプレシーズンマッチを戦っている。対して神戸Sは今シーズン初のゲーム。どの選手も試合勘がない中で不安や緊張があったと語っていた。後半は反則やミスが増えるなど課題も出たが、多彩な攻撃からトライを決め、今シーズン取り組んでいるというディフェンスシステムで守り切ったところも大きい。NTTリーグワン2025-26に向けて、神戸Sはここから着実に成長を重ねていく。
PR前田 翔
「今シーズンから本格的に『1番』でプレーしています。9月からはじまったスクラム練習では、全然うまくいかなくて。今週のスクラム練習も試行錯誤したのですが、今日はうまくいったスクラムもあって、そこに関しては良かったなと。ただ、『3番』の時はどうしてスクラムがうまくいったのか、逆にどうしてうまくいかなかったのかが理由を把握できていましたが、1番ではまだ掴めないまま組んでいるので、本数をたくさん組んでスクラムの安定感をより高められるようにしていきたいと思います。あとは、ゲームフィットネスを上げていかないといけません。チームとしてやろうとしているアタック、ディフェンスシステムは頭では理解しているのですが、ゲームフィットネスが足りなくて後一歩が出ないという場面がありました。現時点で個人としてスクラムは60点、フィールドプレーは70点くらいの完成度です。これから100点にできるよう取り組んでいきます」
HO北出 卓也(ゲームキャプテン)
「チームとして3位からさらに上の順位を目指すにはアタック、ディフェンス、セットプレーと、すべてにおいてレベルアップしないといけません。その中で今シーズン変わったところは、ディフェンスシステムです。これまでやってきたことをどれだけ精度高くグラウンドで体現できるのかにフォーカスし、全員がエナジー高く試合に臨み、耐えるところは耐えて、良いアタックもできました。ディフェンスシステムも比較的機能していたと思います。今シーズンの初戦にしては良い試合ができたと手応えを感じています。個人としては久しぶりの試合で緊張しました。強みを出せるようにもう少しボールをもらえるようにしたいですし、セットプレーももっと安定感を高めていかなくてはいけません。個人が成長しないとチーム全体が成長しないので、個人がどれだけシーズンに向けて成長できるかが重要になってきます。これからさらにパフォーマンスを上げて、特にセットプレーに関してはリーグワンで1番の強さ、安定感を目指しているので、そこに向けてリードしていけるようにしていきたいと思います。また、今シーズンはリーダーグループの一員になりました。選んでもらったことは光栄ですし、期待に応えられるよう頑張ります!」
FB井関 信介
「今シーズン1発目のゲームということで試合感覚がまったくない中で臨むことになります。厳しい戦いになることを想定し、ミーティングではこれまでやってきたことを出すことにだけフォーカスしようと話し合いました。アピールしたい気持ちはありましたが、派手なプレーをするのではなく、練習でやってきたことをやろうと。試合では練習でやってきたショートサイドのアタックで2度ゲインできましたし、トライもごっつあんですが(笑)マークできて。チームとしても6トライを上げ勝利し、個人としてもチームとしても良い試合になりました。この2シーズン、膝と足首を手術した影響でコンディションが良くなくて試合に出られず悔しい思いをしました。ここ1、2ヶ月は膝の状態も良くて、本来の動きができるようになってきていますので、開幕に向けてさらにパフォーマンスを上げていき、今シーズンはリーグワンの舞台に立てるようにしたいと思います」
〜NEXT GAME〜
プレシーズンマッチ2025-26
11月8日(土)12:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVSマツダスカイアクティブズ広島
※無料公開
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