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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2025-26シーズン 新加入選手インタビュー Part.3  HOアッシュ・ディクソン選手

 取材日:2025年9月9日

2025-26シーズン 新加入選手インタビュー Part.3 HOアッシュ・ディクソン選手

ハイランダーズでアーロン・スミス選手(トヨタヴェルブリッツ)とともに共同キャプテンを務め、チーム史上初のスーパーラグビー優勝に貢献。リーグワン初年度からNECグリーンロケッツ東葛でプレーし、今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズへ。デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチは、自身がU20ニュージーランド代表に選出された時のコーチだったそうで、ブロディ・レタリック選手とは高校の先輩後輩という間柄、さらに、ブリン・ガットランド選手はハイランダーズでかつてのチームメイトと、昔からの知り合いが多いこともあり、早くもチームに馴染んだ様子のアッシュ・ディクソン選手。スーパーラグビーで100試合以上に出場している経験豊富な37歳のベテランHOが、新たに活躍の場を移した理由やチームで成し遂げたいことを直撃しました。

「キャリアの終盤に差し掛かっている中で
今一番達成したいことはリーグワン優勝です!」

HO

アッシュ・ディクソン

ASH DIXON

PROFILE
  • 1988年9月1日(37歳)、ニュージーランド・クライストチャーチ出身
  • クライストチャーチボーイズ高校→ホークス・ベイ→ハリケーンズ→ハイランダーズ→パナソニックワイルドナイツ(当時)→ハイランダーズ→NECグリーンロケッツ東葛
  • ポジション/HO
  • 身長・体重/180cm・103kg

コベルコ神戸スティーラーズは特別なチーム

ニュージーランドから神戸まで長旅だったんじゃないですか。

「そうですね、ネイピアからオークランド、オークランドから東京、そして東京から神戸。長旅のお供はガズラ(ブロディ・レタリック)でした。神戸空港ではブリン(・ガットランド)にピックアップしてもらいました」

ブロディ・レタリック選手、ブリン・ガットランド選手と、チームにはスーパーラグビーで顔馴染みだった選手が多いですね。

「エパ(ジェラード・カウリートゥイオティ)とも知り合いですし、そしてまだチームに合流していないアーディ・サベア、アントン・レイナートブラウンとも何度も対戦しています。ただ、ガズラに関しては本当に古い付き合いで、10代半ばからの仲なんです。ガズラの兄と私は同い年で仲が良くて、当時彼の兄と一緒にガズラをよくからかったりしていました。けど、気が付いたら、ガズラはぐんぐん身長が伸びて、素晴らしい選手に成長しちゃって(笑)。ガズラと私はクライストチャーチボーイズ高校の先輩後輩ですが、学年が違うので、実は同じチームでプレーするのは初めてなんですよ。スーパーラグビーでは敵として数えきれないくらい対戦しているんですけど、長い時を経てチームメイトとしてプレーすることになりました。彼が私にからかわれた過去を思い出して、マイボールラインアウトの時にボールを取ってくれなかったらどうしようかと今から心配しています(笑)」

(笑)。ところでNECグリーンロケッツ東葛からコベルコ神戸スティーラーズへ移籍を決めた理由を教えてください。

「ニュージーランドで神戸Sはかなり名前を知られたチームです。その理由はウェイン・スミスが指揮を取り、アンドリュー・エリスやダン・カーターといった選手が所属していたことや彼らがチームのことを高く評価しているからです。それもあり、ニュージーランドでは神戸Sはとても有名なんですけど、私が魅力を感じたのはコーチングの質が高いということでした。それにハイランダーズでチームメイトだったT・フランク(トム・フランクリン)やバッキー(リチャード・バックマン)、コージー(ヘイデン・パーカー)、ベンダー(ベン・スミス)といった神戸Sでプレーした選手からもチームと会社の繋がりの深さなどについて聞いていて、彼らは声をそろえて神戸Sは特別なチームだと言っていました。そういうチームで一度プレーしてみたいと思い入団することに決めました」

自身の経験を伝えて若手の成長に貢献したい

デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチから言われていることは。

「U20ニュージーランド代表に選ばれた時、コーチだったのがレンズ(デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ)でした。そういう意味ではレンズとも長い付き合いですね。レンズは自分たちが何のために、誰のために戦っているのかを明確に示し、選手同士の繋がり、チームに関わる方々との繋がりを大事にする指導者です。それもあり、彼からはまずチームのこと、チームメイトのことをしっかり理解するように言われています」

チームは9月4日から本格的に始動しました。まだ1週間も経っていないですが(取材日は9月9日)、チームのことは徐々に理解しつつありますか。

「レンズからチームの母体である神戸製鋼所が阪神・淡路大震災で被災し大きなダメージを受けたことなどを聞いていたんですが、今日チームカルチャーについてのミーティングがあり、そこで改めて説明を受けました。神戸製鋼所の事業所への訪問もありますので、そこで会社との繋がりを感じられるでしょうし、知ることも多いと思います。チームメイトのことも練習を通じてどんどん理解を深めていますね」

ディクソン選手はハイランダーズでプレーしていた時に共同キャプテンとしてスーパーラグビー優勝を経験しています。神戸Sは昨シーズン3位となり、今シーズンはリーグワン初制覇を狙っています。ディクソン選手は優勝するために一番重要なことは何だと思いますか。

「チームには日本人だけでなく、ニュージーランドやトンガ、フィジー、南アフリカなど、さまざまな国の出身選手がいます。それぞれが持っている文化を融合することで、よりダイナミックなものが生まれます。お互いを尊重しながら作り上げた文化を信じて戦うことが優勝に近づくと思います」

ディクソン選手はキャプテンの経験もあり、リーダーシップを持っている選手ですし、 経験豊富なベテランでもあります。どういうところでチームに貢献したいと考えているのでしょうか。

「まずはグラウンドで良いプレーをしないといけません。その上で周りをリードしていくことができればと思うのですが、チームにはリーダーシップのある選手が多いので、私のやるべきことはベストのプレーをすることです。チームの目指すラグビー、ゲームプランについても理解し、慣れていかないといけませんからね。あとはベテランとしてスローイングのスキルについては自信がありますので、若いフッカーの成長にも貢献したいと思います」

生きる伝説とスクラムを組むのも楽しみ!

神戸Sの試合を見て、どういう印象を持っていますか。

「速い球出しからどんどんボールを展開し前進していくラグビーですよね。あと、セットピースも素晴らしい。特にスクラムは容赦の無い激しさがあります。神戸Sのラグビーはボールが動いて、見ている方もワクワクすると思いますね」

すぐに適応できそうですか。

「問題なく適応できます。そもそも日本のラグビースタイルは、ニュージーランドと似ています。基本的にはボールを動かすラグビーは慣れ親しんでいるので、プレーできるのが楽しみです」

スクラムの話が出てきましたが、チームのプロップにはディクソン選手より年齢が上の山下 裕史選手がいます。

「40歳を目前にしながら、あれだけのパフォーマンスを発揮できるとは。チームの宝だと思いますし、半端ない選手ですよね。日本ラグビー界にとって生きる伝説のような存在であるヤンブーさんの隣でスクラムを組めるなんてワクワクします」

誰よりもエナジーを出してプレーしているところを見てほしい

スティールメイツもディクソン選手のプレーを見るのを楽しみにしていると思います。試合に出たら、どういうところに注目してほしいですか。

「ボールキャリー、タックルなど、一瞬一瞬のプレーで見せるエナジーをスタンドで感じてもらえたら嬉しいですね。先発、リザーブにかかわらず、グラウンドに出たら誰よりも元気にエナジーを出してプレーしているので、そこに注目していただきたいです。ラグビー通の方には持ち味であるスローイングを見てもらえたらと思います」

ディクソン選手が神戸Sで達成したいことを教えてください。

「私のラグビーキャリアも終盤に差し掛かっています。5歳からラグビーをはじめて、ニュージーランドではマオリ・オールブラックスの一員として戦ったこともありますし、スーパーラグビーで優勝もしました。その上で成し遂げたいことは、ただ一つ、日本で頂点に立つことです。2018-2019シーズン、パナソニックワイルドナイツ(当時)で1シーズン、リーグワン初年度からNECグリーンロケッツ東葛でプレーしましたが、優勝という目標を達成できずに残念に思っていました。昨シーズン、決勝に進んだ東芝ブレイブルーパス東京、クボタスピアーズ船橋・東京ベイを筆頭に強敵が多いですが、神戸Sは優勝できる実力が備わっています。まずはリーグ戦で6位以内に入ってプレーオフトーナメントに進んで、最終的に頂点に立ちたい。チームメイトと力を合わせて目標を達成できるよう頑張ります」

では最後にいつも熱い応援でチームを後押ししてくれるスティールメイツへメッセージをお願いします。

「神戸Sの一員になることができて光栄ですし、歴史ある神戸Sでプレーできることは特別なことだと思います。赤いジャージに誇りを持ってプレーし、チームのために最大限の力を発揮して勝利に貢献できるようにします。スティールメイツの皆様、少し見た目は怖いかもしれないですが(笑)、気軽に声をかけてください。一緒に写真でも撮りましょう!」

気さくな人柄で、チームのアニキ的な(お父さん?)存在になりそうなディクソン選手。5歳からラグビーをはじめ、子供の頃はバックスでプレーしていたそうですが、中学時代にコーチから「アッシュは横に大きくて、背も低いからフォワードだね」と言われて、フッカーへ。以来20数年、スクラムをコントロールし、ラインアウトではスロワーを務めてきました。そんなディクソン選手が、日本ラグビー界の生きる伝説と表現する山下 裕史選手と組むスクラムにも今シーズンは要注目です!

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