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試合後のコメント

【試合レポート】4月26日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第16節VS三菱重工相模原ダイナボアーズ

 取材日:2025年4月26日

【試合レポート】4月26日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第16節VS三菱重工相模原ダイナボアーズ

今季最多タイの9トライをマークしての勝利。勝ち点5を獲得し初のプレーオフ進出決定!

バイウィークを挟んで行われた今季2度目の三菱重工相模原ダイナボアーズとの一戦。前回の対戦は立ち上がりに3連続トライを許し、26-34で黒星を喫した。今節はリベンジマッチだ。しかも、リーグ戦も最終盤を迎え、8勝7敗勝ち点41で5位のコベルコ神戸スティーラーズは今節でボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得すると6位以内が確定し、プレーオフ進出が自動的に決まる。何がなんでも勝利を収めたいところだ。

「前回対戦ではスタートが悪くミスからトライを取られてしまった。特に試合の入りを意識し、準備を進めてきた」とレニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ。今節は両ウイングに2025年度新加入選手の植田、第3節以来の先発となる今季横浜キヤノンイーグルスのブルアを据えて試合に臨んだ。

スタートダッシュが鍵になる。快晴のもとでSOガットランドのキックオフではじまった一戦は、狙い通りに神戸Sが先制。8分、キックカウンターからFW、BKが連動しながらアタックし前進するとWTBブルアが右コーナーへ。12分には相模原DB陣10mライン付近での相手ボールラインアウトをスティールし、そこからテンポよく攻撃を仕掛けて、最後はWTBブルアが連続トライをマーク。その2分後、SOガットランドが高く蹴り上げたボールをハーフライン付近で相手に獲得されると、FL佐藤にラインブレイクを許し、トライを献上。12-7とされるも、それ以降は神戸Sが主導権を掌握し、20分にはループなどのムーブを織り交ぜながらデザインされたアタックでFLコストリーがトライラインを駆け、リードを広げる。神戸Sはセットプレーも安定しており、スクラムでは反則を取る場面があるなど付け入る隙を与えない。さらに34分にもモールを押し込み、HIAでグラウンドを後にした松岡に代わって途中出場のHO北出がトライをマークし、24-7で折り返した。

後半、先にスコアしたのは相模原DB。4分、神戸S陣22mライン付近中央でのスクラムから連続攻撃を受けて失トライ。ゴールキックも決まり、14-24と差を縮められるも、FWが激しくファイトしボールを奪って攻撃に繋げる。11分には、キックカウンターから攻撃を仕掛けるとCTB李からパスを受けたFLコストリーがラインブレイクし、最後はサポートしていたSH日和佐がトライ。相模原DBのNO8吉田に危険なプレーがあり、イエローカードが提示され、神戸Sは数的優位となる中、15分、期待のルーキーWTB植田がリーグワン初トライをマークする。さらに18分、SOガットランドのキックパスを受けたNO8サウマキがトライを決め、リードを広げる。残り20分は撃ち合いとなり、神戸Sが2本、相模原が3本のトライをマークし59-33でノーサイド。3トライ差以上での勝利で与えられるボーナスポイントを含めた勝ち点5を上乗せして、最終節を待たずに自力で6位以内を確定しリーグワン発足以来初のプレーオフ進出を決めた。

試合後、レニーHCは「この暑さの中で早いテンポでプレーし続けて、2本のトライキャンセルがありましたが、9本のトライをマークしアタックに関しては満足いくものでした。ただ、ディフェンスに関しては、前半は良かったものの点差が開いた時に緊急性を持ってコネクトし続けられなかったところがあります。しかしながら最終的に求める結果を得られたことはハッピーです」と頬を緩めた。

共同キャプテンのレタリックは「ボールをキープしながら丁寧にスキルを使ってフェイズを重ねていくアタックが良かったですし、セットプレーも安定していました」と勝因について言及。短いパスを使いながら、グラウンドを大きく使ってトライを量産し、神戸Sの本来のアタックを見せることができた試合になった。

また、今節に向けてフルコンタクトに近い形でのセッションが行われるなど、今季で1番といっていいほどの高い強度での練習が行われた。

「シーズン終盤に向かう上でフィジカルレベルをもう1段階上げたいという思いがありました。その成果が今日の試合でも見られたと思います。FWがクリーンアウトで力強さを出すことによって、その後の展開でミスマッチやオーバーラップを作ることができました」とレニーHCが言えば、レタリックも「強度の高い練習を積んだことで、プレッシャーがかかる中でも正しい判断をしてプレーを継続できたのだと思います」と効果が得られた。

阪神・淡路大震災から30年という節目のシーズン。リーグワン初優勝を掲げる神戸Sにとって、まずはプレーオフ進出という1つの目標に達した。

「絶対にプレーオフに進むんだという強い気持ちで今シーズン戦ってきたので、それが決まったことは嬉しいですね」(レタリック)

ただ、終盤の失点を含めて修正しなければいけないところは多い。

「ボールキープができていればトライになるシチュエーションでミスをして、ターンオーバーを許した場面があったので、そこはボールキープできるようにしていかなければいけない」(レニーHC)

リーグ戦も残り2試合、さらに勢いを加速させるためにも、修正すべきところはしっかり修正してプレーオフに向けてチーム力を高めていきたい。

HO北出 卓也(プレーヤーオブザマッチ受賞)

「松岡が脳震盪というアクシデントが起きた中で急遽グラウンドに入ることになりました。最初はHIAが終われば、松岡が戻ってくると思っていたのですが、無理ということになって…。こういう経験は初めてのことでしたが、慌てることなく自分の仕事をやり切ることができました。ただ、プレーヤーオブザマッチは自分だとは思っていなかったので驚いて。試合に関しては、今週は自分たちにフォーカスし目指すラグビーをやり切ろうと準備してきて、ミスもありましたが、ボールを動かすラグビーができたと思いますし、スクラムも安定していて、自信を持って組むことができました。勝ち点5を取ればプレーオフ進出が決まるというところで、チームの目標である優勝に向けての挑戦権を獲得できたことは素直に嬉しく思います。リーグ戦残り2試合ではしっかり勝って自信をつけてプレーオフに臨むことができるようにしたい。チームは自分たちのラグビーができている時は生き生きとプレーしています。そういう時間をどれだけ長く作ることができるのか。自信を深めることができる最後の2試合にしたいですし、そうなるように個人としてもチームとしても取り組んでいきます」

 

SH日和佐 篤

「今節はプレーオフを決める上で大事な試合になるという話をしていました。その上で自分たちのラグビーはどういうラグビーなのかをチーム内で再確認し、スペースが空いているところにボールと人を動かしていこうと意思統一して、この一戦に臨みました。その結果、一人一人が相手のディフェンダーに仕掛けて、空いているスペースにボールを運んで、自分たちの目指す早いテンポでアタックすることができましたし、大きくて強いFWが細かくパスを繋いで前に出るというところもシーズン終盤になって随分とできるようになってきました。ただ、アタックに関しては手応えを感じることができましたが、ディフェンスについては失点が多かったので、その部分は修正しないといけません。今シーズンは、阪神・淡路大震災から30年を迎え、チームにとって特別なシーズンです。プレーオフ進出を決めることができ、優勝という目標に対して、ようやくスタートラインに立つことができました。リーグ戦残り2試合でさらに精度高く自分たちのラグビーをできるようにしていき、プレーオフに臨めるようにしていきたいと思います」

 

CTB李 承信

「前回対戦で敗れていることもあり、今節は“やり返したい”という思いが強くありました。そこで12番としてインサイド、アウトサイドの繋ぎ役としてコミュニケーションを取りながら、10番、12番を起点にボールをテンポ良く動かしてスコアすることができました。特に相手はフィジカルが強いチームです。プレッシャーがかかる中で、自分たちのスキルやパスを使ってアタックし、前半で4トライを取ることができたことはポジティブなことですし、アタックの精度はここ数試合の課題であり、まだまだ満足のいくものではありませんが、成長を実感しています。そして、チームはリーグワンがはじまってから初めてプレーオフ進出を決めることができました。ただ、まだ何かを達成したわけではないので、ここからがスタートです。このメンバーで1試合でも多く試合ができることを幸せに感じながら、神戸Sがどういうチームで、どういうラグビーをするのか、プレーオフでしっかり見せられるようにしたい。そのためには攻守でもう1段階高いレベルでハードワークできるようにならないといけません。今日もプレッシャーがかかったところで規律が乱れたところがありましたし、アタックのブレイクダウンで精度を欠くところがありました。リーグ戦残り2試合でしっかり成長して、プレーオフに臨みたいと思います」

 

WTB植田 和磨

「母校、近畿大学の後輩たちがボールボーイを務めていました。そこでスタートからプレーできたことは幸せでした。ただ、前節でデビューしましたが、初めてのスタメンということで気負ってしまったところがあり、プレーが縮こまってしまって…。そういう中でも初トライをマークできたことは良かったのですが、自分の力でこじ開けて取り切ったものではなかったので、少し悔しさがあります。強みであるランも出せなかったですし、ディフェンス面では外国人選手にタックルを外されてしまって…。タックルのスキルは向上させなければいけません。今後は自分の力でトライを取り切って、名前をコールしてもらう場面を増やしていきたいですし、ディフェンス力も上げていきたい。この経験を活かして試合メンバーに定着していけるように取り組んでいきます」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第17節
5月4日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS 横浜キヤノンイーグルス
@秩父宮ラグビー場
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〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第18節(リーグ最終戦)
中嶋産業株式会社スペシャルマッチ
5月10日(土)17:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS 静岡ブルーレヴズ
@ノエビアスタジアム神戸
特設ページはこちら
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