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試合後のコメント

【試合レポート】 3月2日(日) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第10節VS埼玉パナソニックワイルドナイツ

 取材日:2025年3月2日

【試合レポート】 3月2日(日) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第10節VS埼玉パナソニックワイルドナイツ

21シーズンぶりの埼玉WK戦での勝利を目指すも、後半一気に畳みかけられて悔しい逆転負け

前節トヨタヴェルブリッツを破って5位に浮上したコベルコ神戸スティーラーズは、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にて首位の埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦し、後半逆転を許し32-46で同カード20連敗となった。
神戸Sにとって埼玉WKはトップリーグ初年度となる2003-2004シーズン以来勝利することができていない超難敵だ。試合前、FLコストリーは「今節こそ勝ってチームの歴史を変える」と意気込んだ。急遽、CTBリトルからラファエレにメンバー変更があるも、誰がグラウンドに出ても思いは変わらない。「80分間、それぞれが役割を果たして、ベストな神戸ラグビーをすれば勝てる」。そう気持ちをひとつにし、敵地へと乗り込んだ。先週の寒さから一転、気温が上昇し暖かい日差しが降り注ぐ中で神戸Sのビッグチャレンジがはじまった。試合は立ち上がりから互いにキックを多用しテリトリーを得ようとゲームを運ぶが、どちらも譲らないまま拮抗した展開となる。スコアボードが動いたのは、15分。そこからシーソーゲームの様相に。反則から埼玉WKにゴール前に迫られると、モールを押し込まれて最後はSH小山からNO8コーネルセンが抜け出しトライ。その2分後すぐさま神戸Sが取り返す。リスタートのキックオフを深く蹴り込んだ後、プレッシャーをかけて反則を誘うと、ゴール前ラインアウトからFWが縦を突き、最後はNO8ララトゥブアがグラウンディング。ゴールキックも決まり、7-5とひっくり返すも、20分、自陣でターンオーバーを許しトライを献上。その後、互いにPGで加点し、前半も残り10分。32分、神戸SがPGで同点に追いつくと、34分、自陣22m付近でSOガットランドがキックをキャッチし、すぐさまボールを転がすと自ら掴んで、FW、BKが連動しながらアタックを展開、最後はFLポトヒエッターがトライゾーンへ飛び込む。ゴールキックも決まり、20-13に。しかし、その後、SOガットランドのキックが直接タッチを割ると、自陣22mライン付近で埼玉WKボールラインアウトに。連続攻撃を受けて、最後はディフェンスが薄くなった大外でトライを奪われる。ゴールキックも決まり、再び同点に。取って取られての攻防が続く中、前半終了間際、神戸Sはゴール前ラインアウトからモールを押し込みHO松岡がトライを決め、27-20で折り返した。

21シーズンぶりの白星に向けて、勝負の40分。先にスコアしたのは神戸S。相手の反則からゴール前ラインアウトのチャンスを得るとボールを展開し、CTB李のロングパスからWTBモエアキオラがトライをマーク、32-20とリードを広げた。だが、相手は試合巧者の埼玉WK。神戸Sは同カードで幾度となく後半に逆転を許している。相手に付け入る隙を与えずに精度高くプレーしたいところだったが、自陣ゴール前での長い防御の末、NO8ララトゥブアがボールを奪うも、FB山中のキックがタッチを割らず、カウンター攻撃を仕掛けられてしまう。WTBアソにラインブレイクを許し、再び防御の時間に。そこで神戸Sが反則を犯すと、速攻を仕掛けられてCTBデアレンデがトライ(17分)。その3分後、自陣10mライン付近でのマイボールラインアウトでノットストレートのミスが出てしまう。埼玉WKボールスクラムからボールを展開されて失トライ。ゴールキックも決まり、32-34と逆転を許す。さらに23分にもトライを奪われ、32-41に。もうこれ以上離されたく神戸Sはリザーブメンバーを続々と投入する。その後、連続攻撃からゴール前まで迫るも、相手の堅守に阻まれてトライラインを割ることができない。31分には、途中出場のCTBラウマペの力強い突進からゴール前まで迫り、中央ラックからボールを展開し、SOガットランドからラストパスを受けたCTB李がトライしたかに思えたが、オブストラクションの判定が下されてしまう。チームの歴史を変えようと、神戸Sは懸命のプレーを見せるも、終了間際にもトライを奪われて、ノーサイド。埼玉WK戦での連敗を止めることができず、悔しい逆転負けという結果に終わった。

試合後、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は「前半から後半10分までの50分間に関しては、我々はよく戦ったと思います。チャンスをたくさん作ることができましたし、そこで丁寧にプレーしトライまで持っていくこともできました。ただ、埼玉WKのような素晴らしいチームに対してチャンスを与えることは許されません。相手はミスを見逃さずに、そこからスコアにつなげました。また、後半は反則の数も増え、フェイズを重ねてアタックすることができなかったですし、後半31分、李のトライのところも本来ならば簡単にフィニッシュできるシチュエーションでしたが、取り切ることができなかった。ここで取っていれば5点差となり、またファイトできるところまでもっていけていたのですが…」と後半30分の戦いを反省した。
李は「相手からのプレッシャーではなく、自分たちのミスや反則で崩れてしまった」と悔やむ。
80分間自分たちのラグビーを精度高くやり続けないと勝ち切ることはできないと改めて実感した一戦となった。
カンファレンスの異なる埼玉WKと今シーズン再び対戦するには、プレーオフトーナメントに進出するしかない。次節はバイウィークを挟んで3月15日(土)、地元・神戸に三重ホンダヒートを迎え撃つ。80分間通して神戸ラグビーをやり切る。それを追求し、プレーオフトーナメント進出を目指して一戦必勝で後半戦を戦い抜く。

FLティエナン・コストリー
「前半はキックを使いながら速いテンポでアタックし、FWも相手に対し容赦なくプレッシャーをかけていくことができたのですが、後半、ミスからトライを奪われて埼玉WKに流れを渡してしまって。改めて80分間自分たちのラグビーを精度高くやり切ることが大事だとわかった試合です。特に後半10分過ぎてからミスが多くなりました。それはどうしてなのか。それぞれがチームのシステムの中で自分の仕事ができていたのか等、検証し次の試合につなげないといけません。前半の良かった場面を80分間やり続けられるようにして、残りの試合に臨んでいきます。そして、プレーオフトーナメントで埼玉WKともう一度戦いたいと思います」

SH日和佐 篤
「前半はキックを使ってテリトリーを取りながらパスを繋いでアタックしていきトライを取れて、自分たちのやろうとしたことができたのですが、相手はそれを80分間やらせてくれなかった。後半12点差にした後でもう1本スコアできていたら、また違った展開になっていたと思うのですが、それをさせてくれないのが埼玉WKの強さ。相手は12点差になった時も焦りがなく、最後まで落ち着いていました。そこで自分たちのミスが重なり、スコアを許して。相手は強かったですし、巧かったです。神戸Sはミスからの失点をなくさないといけないですし、逆に相手のミスを得点に変えられるようにしないといけません。良いプレーができた場面もたくさんあったので、今後はその時間をより長くできるように取り組んでいきます」

SO李 承信(共同キャプテン)
「後半残り30分を守り切って、相手を突き離さないといけないところで、ノックフォワードやセットプレーでの自分たちのミスや反則からどんどん自陣に入られてしまってスコアを許してしまいました。80分間通して高いパフォーマンスやハードワークできるところが、良いチームとの差だと思います。これまでの試合を振り返っても、80分間精度高くやり切らないといけないところで、それができなくて勝利を手放しています。一人一人のマインドセットの問題でもあると思いますので、今日の試合から学んだことを今後の戦いに活かしていけるようにしていきます」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第11節
3月15日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS三重ホンダヒート
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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