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試合後のコメント

【試合レポート】 2月22日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第9節VSトヨタヴェルブリッツ

 取材日:2025年2月22日

【試合レポート】 2月22日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第9節VSトヨタヴェルブリッツ

前半からトライの山を築き、今シーズン最多得点で勝利し5位に浮上

今シーズン初となる東大阪市花園ラグビー場で開催のホストゲームとなったトヨタヴェルブリッツとの一戦は、コベルコ神戸スティーラーズが9トライをマークし63-21で3試合ぶりの勝利を飾った。

第7節東京サントリーサンゴリアス戦は前半リードを許し追いかける展開。2点差まで迫るも惜敗という結果に終わった。一方、前節では立ち上がりからスコアを重ねるも、後半クボタスピアーズ船橋・東京ベイに反撃を許して逆転負け。今節こそ80分間一貫性を持って神戸ラグビーを遂行しようと戦いに臨んだ。トヨタVのキックオフではじまった試合はハンドリングエラーが出たり、PKがタッチを割らなかったりと、ミスが続き自陣で我慢の時間が続くも、接点で激しく体を当ててプレッシャーをかけて相手の前進を阻む。この試合がリーグ戦通算50試合目となるCTBリトルとFB山下(楽)が相手に襲いかかりノットリリースザボールの反則を得ると、ようやく敵陣へ。12分トヨタV陣22mライン付近でのラインアウトからFW、BK一体となった攻撃を仕掛けて最後はゴール前中央ラックからSH日和佐、LOカウリートゥイオティとつないで、ラストパスを受けたFLポトヒエッターがトライゾーンへ。その2分後、CTB付近リトルのタックルからボールを奪うと素早く展開しWTB松永のラインブレイクから最後はFB山下(楽)がトライ。17分にも自陣ゴール前でのターンオーバーから攻め、WTBモエアキオラが80m走り切り右コーナーへ。3トライ奪取で一気に畳み掛けた後、SOガットランドが敵陣深くにボールを蹴り込むと、19分、トヨタV陣ゴール前で相手SH梁のキックをLOカウリートゥイオティがチャージし、そのままトライ。SOガットランドのキックも決まり、28-0とリードを広げる。チームとして掲げていた「一瞬一瞬を勝ち切る」というテーマの通り、ワンプレーワンプレーで相手を圧倒し続けて、さらに2トライを上乗せし、42-7と大量リードで前半を折り返した。

残り40分。前節はここから逆襲を許した。しかし、今節の神戸Sは違う。後半7分にトライを奪われるも、すぐさま立て直すと、ゴール前ラインアウトからFWが攻め込み、LOレタリックがボールをトライゾーンへねじ込むと、16分にはNO8ララトゥブアが、19分にはCTBリトルがトライを決める。後半20分には、アーリーエントリーのフナキがNO8ララトゥブアに代わってグラウンドへ。終盤、神戸Sに反則やミスが増えてしまったが、9,295人の観客の前で今シーズン最多の9トライ、63点を挙げて快勝。勝ち点「5」を上乗せし、5位に浮上した。

試合後、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は

「前半の立ち上がりはプレーの精度が低く、相手の流れになりましたが、そこで我慢した後、7分間で4本のトライを決めました。ラスト20分に関してはプレーが雑になり、スコアもできないなど成長しないといけない部分も出ましたが、全体的には80分間通して一貫したパフォーマンスを発揮することができたことは良かった」と頬を緩めた。

共同キャプテンの李は

「難しい状況からはじまりましたが、最初の10分を我慢し切れたことはチームの成長だと思います」と手応えを感じた様子だった。

今節はブレイクダウンで一歩も引かず相手を圧倒した。特にディフェンスでのブレイクダウンでボールを取り返すシーンが多かったのが印象的だった。

「一瞬一瞬を勝ち切る。80分後の勝ち負けではなく、目の前のバトルにフォーカスを当てて、そこで勝ち切ることだけを意識していました。特に前半はそれが体現できた40分間だったと思います。一人一人がすぐに立ち上がって、ゲームに戻って戦い続けて、みんなでコミュニケーションを取って、ディフェンスでコネクトして、ヴィリー(・ポトヒエッター)をはじめ、スティールする選手がプレッシャーをかけてボールを奪ってくれて、本来の神戸Sのあるべき姿を見せることができました」(李)

この勝利で連敗を「2」で止めた神戸S。ディフェンスで存在感を発揮し、自身にとって初となるプレーヤーオブザマッチに輝いたFLポトヒエッターは

「2連敗と苦しい戦いが続いた中で、自分自身にとっても、チームにとっても、自信となる勝利になりました」と笑顔を見せていた。

次節は8勝1分で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツとの対戦だ。

李は「後半最初のトライを相手に許してしまいましたし、規律の面も欠けていました。そういうところが出てしまうと、埼玉WKには勝てません。自分たちのラグビーを信じて、80分間一貫性持って相手を圧倒し続けられるように良い準備をして臨みます」と気合を込めた。

埼玉WKにはトップリーグ初年度の2003-2004シーズン以来勝利できていない。今シーズンこそはその高い壁を打ち破り、後半戦の戦いに向けて弾みをつけたい。

FLヴィリー・ポトヒエッター(プレーヤーオブザマッチ受賞)
「厳しい2試合が続き、今節は強い気持ちを持って臨もうと話していました。特に心がけていたのが、相手に対して容赦無く(brutality)プレッシャーをかけていくことです。全員がハードワークし、brutalityを持ってプレーしたことが素晴らしい結果につながりました。個人的には相手のFLには、昔からプレーを見ていたオーストラリア代表125キャップを誇る(マイケル)フーパーがいることもあり、彼とバトルできることを楽しみにしていました。彼はブレイクダウンを強みにしている選手ですので、激しい攻防になると予想していましたが、そこで良いパフォーマンスができたことは自信になります。今日の勝利は、私にとっても、チームにとっても大きいですし、上昇気流に乗るきっかけになる一戦になったと思います」

CTBマイケル・リトル
「前節は良いスタートを切ることができましたが、その勢いを維持することができずに悔しい負けとなりました。今節は立ち上がりから勢いを落とすことなく80分間プレーすることにフォーカスし、それを遂行できたことが勝利の要因だと思います。特に今節良かったのは、ディフェンス面です。私を含めて、ヴィリー(ポトヒエッター)やエパ(カウリートゥイオティ)といった選手らが相手からボールを奪い取り、そこから精度高くプレーしトライにつなげることができました。私にとって今節はリーグ戦通算50試合目という記念の一戦でしたが、チームメイトと勝利の喜びを分かち合うことができてハッピーです。次節は、埼玉WK戦となります。難敵ですが、自分たちの戦い方を変える必要はありません。自分たちのシステムやチームメイトを信じて、準備してきたことを80分間やり切り、勝利したいと思います」

WTB山下 楽平
「前半15分の自分のトライは、(松永)貫汰のラインブレイクからオフロードパスをもらってスコアすることができたのですが、チームとしてターンオーバーからスコアにつなげられたことが良かった。神戸Sと同じように、トヨタVもたくさんチャンスを作りましたが、そこで仕留め切れたかどうかが、この点差に現れたのかなと。チャンスで仕留め切るところにフォーカスし、次節でもしっかり取り切りたいと思います」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第10節
3月2日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS埼玉パナソニックワイルドナイツ@熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
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〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第11節
3月15日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS三重ホンダヒート@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
特設ページはこちら
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