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試合後のコメント

【試合レポート】 2月15日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第8節VSクボタスピアーズ船橋・東京ベイ

 取材日:2025年2月15日

【試合レポート】 2月15日(土) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第8節VSクボタスピアーズ船橋・東京ベイ

後半で流れが一変、S東京ベイに逆転負けを喫す

スピアーズえどりくフィールドで行われた3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの一戦は、前半はコベルコ神戸スティーラーズが主導権を握るも、後半反撃を許し20-25で逆転負けという結果に終わった。
ここ数試合、立ち上がりが良くない神戸Sは、ファーストパンチを食らわすと入りの部分を特に強く意識し、この一戦に臨んだ。かくして試合はその通りの展開になる。SOガットランドのキックオフ直後、相手の反則を得るとPGで先制。その後、NO8サウマキのタックルが危険なプレーと見做されてイエローカードが提示され、神戸Sは14人で戦うことになるも、1人1人が120%以上の力を出してプレーしトライラインを死守する。16分、自陣でのディフェンスの中でオフサイドの反則を犯してPGで3点を許すが、苦しい時間帯を最少失点で乗り越えると、15人になった神戸Sがここから一気にギアを上げる。SOガットランドのキックが「50:22」になり、S東京ベイ陣22mライン付近でのマイボールラインアウト。18分、サインプレーでHO松岡が抜け出すと、SH日和佐、LOカウリートゥイオティと繋いでトライ。さらに28分には、ラインアウトから連続攻撃を仕掛けて、最後はWTBモエアキオラが右コーナーへと飛び込む。38分には、FB松永のパスからルーキーのWTB船曳がスピードある走りを見せてラインブレイクし、リーグワン初トライをマーク。前半終了間際に自陣ゴール前でS東京ベイボールのラインアウトになるも、ここはLOレタリックが相手からボールを奪い取ってハーフタイムへ。神戸Sは反則数こそ多いものの、セットプレーも安定し、攻守において相手にプレッシャーをかけて、20-3で折り返した。

後半にインパクトプレーヤーを次々と投入するS東京ベイが、いきなり動く。FW1列目の3人を総入れ替えし、南アフリカ代表HOマークス、日本代表の巨漢PRヘルらがピッチへ。すると開始3分、神戸S陣10mライン付近での相手ボールスクラムからBKへと展開されて、WTBファンデンヒーファーにトライを献上。後半の入りも前半同様に意識していたという神戸Sだが、スコアを許す展開になってしまう。さらに7分、ハーフライン付近での相手ボールのラインアウトからモールを押し込まれると、SHホールからCTBヴァイレアにパスが渡り、最後はサポートしていたSHホールがトライゾーンへ。ゴールキックも決まり、20-15と5点差に迫られる。激しい攻防が続く中で、ようやく神戸Sにチャンスがやってくる。SOガットランドによる「50:22」の好キックで、S東京ベイ陣でのゴール前マイボールラインアウト。スタンドから「GO GO!KOBE」とエールが送られる中、LOカウリートゥイオティがボールをキャッチし、走り込んだNO8サウマキへと繋ぐ。しかし、パスを弾いてノックフォワード。その後も神戸Sは連続攻撃を仕掛けるも、相手の守りが固くスコアを積み上げられない。互いにチャンスがありながら得点できずに、スコアが動かないまま時計の針が進む。このまま守り切りたい神戸Sだったが、25分、ゴール前ラインアウトからのサインプレーでCTB立川にトライを献上。ゴールキックも決まり、20-22とこの試合初めて追いかける展開となった。32分にはPGで加点を許し、20-25。後半に入ってから攻撃を継続できずに苦戦を強いられる神戸Sだが、33分、相手の反則からS東京ベイ陣22mライン付近でのラインアウトからフェイズを重ねる。左右にボールを動かし、途中出場のWTB山下(楽)からエッジに立つコストリーにパスが渡るも、CTB立川のタックルからタッチラインに押し出されてしまう。しかし、一連の流れで相手に反則があり、ゴール中央でサインプレーからトライを狙うことに。SH日和佐からFWへとパスが渡り前進するも、防御に阻まれてノットリリースザボール。最後の最後まで目の離せない熱戦となったが、20-25で黒星を喫し、S東京ベイの「えどりく」不敗神話を崩せずに終わった。

試合後、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は「前半はディフェンスもアタックも良かったのですが、S東京ベイも素晴らしいチームです。簡単に勝たせてはくれません。後半、速いテンポで立て続けにトライを取られてしまいました。良いプレーもありましたが、後半、コンテストキックに対してもっとうまく対応できていればと思います。特にS東京ベイはキックを多く蹴ってくるチームであることはわかっていたので、キッカーにもっとプレッシャーをかけていればと悔やまれます。勝つために努力しましたが、勝ち切ることができずに残念です」とコメント。
3試合ぶりに復帰した共同キャプテンの李は「個人のバトルで勝っていこうというテーマがありました。前半はそれを体現し自分たちのラグビーができて、それに満足せずにさらに上げていこうと後半に臨んだのですが、コンテストキックのレシーブやディフェンスのところで後手になってしまいました」と後半の戦い方について反省した。
前節は前半の流れが悪く、今節に関しては一転し後半苦しい展開になってしまった。
李は「80分間通して一人一人が自分たちの役割を全うし、チームとして勝ち切らないと。毎試合、同じ反省をしていても成長はありません。キックオフからノーサイドの瞬間まで一貫したパフォーマンスをしないといけない」と悔しそうな表情。レニーHCも「80分間、高いレベルでプレーし続ける必要がある」という。
あと一歩のところで勝てない、もどかしい試合が続く。次節こそは80分間通して精度高い神戸ラグビーを。全選手がそう強く決意する。
2連敗となった神戸Sは、次節、4連敗中のトヨタヴェルブリッツとホストゲームで対戦する。互いにとって浮上のきっかけを掴むという意味でも重要な戦いとなる。

PR山下 裕史
「3試合ぶりの先発出場となりましたが、スタートからでも、途中出場でも自分の仕事は変わりません。周りとしっかりコミュニケーションを取って良いスクラムを組むことです。前半から良いスクラムが組めて、自分の仕事は全うできたのですが、チームとして勝ち切らなければ意味がありません。後半良い攻撃もありましたが、スコアできなかったことがこの結果になったのかなと。前後半通じて反則が多かったですし、そこは修正しないといけないところです。特にオフサイドといった簡単な反則は減らさないと。悔しい一戦になりましたが、気持ちを切り替えて、次節トヨタV戦に臨みます」

FLワイサケ・ララトゥブア
「今シーズン初めてFLでの先発となりました。『6番』としてやるべき役割を整理し、容赦無く相手に襲いかかろうと準備をして試合に臨みました。チームとしてフォーカスしていた前半の入りの部分も良く、最高のスタートを切れて、FWのフィジカルバトルも勝つことができたのですが、後半は受けに回ってしまって。チームとして80分間、1つ1つのバトルに勝って、ミスなく丁寧にプレーしていかなければ勝ち切ることはできません。個人としては、FWの強いS東京ベイと対等に渡りあえ、まずますのパフォーマンスを発揮できたことは自信になります。次節のトヨタVもFWが強いチームですが、23人に選ばれたら良い準備をして、今節以上のパフォーマンスを見せられるようにします」

WTB船曳 涼太
「前にスペースがあったので、(松永)貫汰さんにコールしてパスをもらいラインブレイクでき、出場4試合目でようやくトライをマークすることができました。ただ、相手はキックが多いチームなので、チャンスがあればどんどんカウンターアタックを仕掛けようと思っていたのですが、後半はなかなか良いキャッチができなくて。それに後半は2本続けてトライを取られた後、会場の雰囲気に飲まれてしまったという感じで…。個人的にアタック面は良かったですが、ディフェンスでタックルミスをするなど課題が出たので、そこは修正して、また出番をもらったら持ち味を前面に出していけるよう頑張ります」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第9節
大和ハウスグループスペシャルマッチ
2月22日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVSトヨタヴェルブリッツ
@東大阪市花園ラグビー場
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