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試合後のコメント

【試合レポート】 1月19日(日) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第5節VS浦安D-Rocks

 取材日:2025年1月19日

【試合レポート】 1月19日(日) NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第5節VS浦安D-Rocks

神戸への思いを背負って戦った特別な一戦は、7トライをマークし3試合ぶりの勝利

1月17日阪神・淡路大震災の発生から30年を迎えた。選手、スタッフは1月16日、17日に行われた「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加し、神戸への思いを強くして、今節に臨んだ。「1.17メモリアルジャージ〜阪神・淡路大震災30年〜」を着用して臨んだ特別な一戦は、50-22で3試合ぶりに勝利を飾った。
誰を代表して、何のために戦うのかをいつも以上に強く意識してきた1週間だった。水曜日には震災を経験している弘津チームディレクターがミーティングで当時の状況を語り、「地域の方々からのサポート、会社の理解があり、今のチームがある。当時の方々のように、苦しいこと、きついことから逃げずに、一生懸命仲間のためにやり切る。そういうプレーを見せてほしい」とメッセージを送った。
「神戸のために。勝利で恩返ししよう」
チーム一丸となって臨んだ一戦は、この試合がデビュー戦のWTB船曳がいきなり自慢のスピードでディフェンスを切り裂きラインブレイクする。パスを繋いでゴール前まで迫ると、LOレタリックが先制トライ。プレシーズンに足を負傷し、この試合が復帰戦となったSOガットランドがゴールキックを決めて7-0と幸先の良いスタートを切る。12分にトライを許して7-7と振り出しに戻るも、19分、PGで加点。神戸SはSOガットランドを軸に長短織り交ぜたキックやパスを使いながら、敵陣でプレーする。28分にはCTBラウマペがタックラーを引きずりながら力強く突進し、インゴールへ。さらに、2分後にはクイックスローからパスを受けたSOガットランドが左端に立つWTB松永へとキックパス。そのボールをキャッチしたWTB松永がトライ。その後、互いに1トライずつ上げて、29-12で折り返した。

後半は神戸S陣での浦安DRボールのラインアウトをスティールしてテンポよく攻撃を継続し敵陣22mライン内側まで入るも、ターンオーバーを許すと逆に攻め込まれて、最後は南アフリカ代表のNO8ヴィーセにトライを奪われる。規律の面で綻びが出て、15分、PGを許し、29-22と7点差に迫られる。しかし、ここから神戸Sがギアチェンジ。
「お互いにコミュニケーションを取りながら、ミスなく自分たちのゲームプランを遂行しよう」
そう話し合うと、20分、浦安DR陣22mライン付近でのラインアウトからモールを押し込み前進し、その後バックスへと展開。外に数的優位な状況を作って、ラストパスを受けたWTB松永が左コーナーへと飛び込む。さらに、28分には粘り強く攻撃を継続し、最後はウォーミングアップ中に負傷したリトルに代わって急遽リザーブに入ったCTB李が左端へとキックパス。それをWTB松永がキャッチし、トライ。試合終了間際にも途中出場のPR中島のトライで加点し、50-22で勝利を飾った。神戸への思いを背負って戦うだけでなく、SH日和佐のトップリーグ&リーグワン通算150試合目、CTBラファエレの神戸スティーラーズでの公式戦出場50試合目という節目の一戦は、ボーナスポイント1を加えた勝ち点5を獲得しての白星となった。

レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は
「直近の2試合は正直フラストレーションがたまる展開だったと言わざるを得ません。チャンスを作れてもハンドリングが良くなかったり、パスの精度が低かったりして、ターンオーバーを許してしまい、チャンスでスコアできないだけでなく、そこから相手にトライを奪われる状況を作っていました。今節は前節に比べると良い面が多かったですし、スキルの精度が上がり我慢強くアタックできたことも良かった」と勝因について語った。
共同キャプテンのレタリックは、
「すべての試合が大事ですが、特に今節は自分たちにとって重要な戦いでした。チーム全員で『1.17のつどい』に参加し、神戸の復興のためにハードワークした方々へのリスペクトを忘れずに、地域の方々のため、そして自分たちが誇りに思えるパフォーマンスをしようと話をして今節に臨みました。見ている方々に何かが伝わるようなパフォーマンスはできたと思いますね」と笑顔を見せた。
チームは2連敗というトンネルを抜けて、神戸の皆様に勝利を届けることができた。
この1勝は大きい。
レタリックとともに共同キャプテンを務める李は「負けが続くと自分たちのシステムを信じられなくなったり、不安になったりしますが、ボーナスポイントを獲得して勝利でき、良い形でカンファレンスAの5試合を終えることができました。まだまだ修正するところはありますが、今日は結果にこだわっていたので勝ててほっとしています」と語った。
震災から30年という特別なシーズン。
これからもチームは神戸のために戦い続ける。

PR山下 裕史
「震災から30年という特別な試合で、日和佐とティム(ラファエレ ティモシー)の節目の試合です。絶対に勝たないといけないという思いで試合に臨みました。後半の入りに関しては良くなかったですが、勝ち切れたことは大きい。バイウィークを挟んで、良い形で交流戦に入ることができます」

SH日和佐 篤(トップリーグ&リーグワン通算150試合出場)
「チーム全員で『1.17のつどい』に参加し、いろいろな方の思いに触れ、街を代表するチームとして勝たないといけないと強く思いました。その思いを全面に出して戦い、勝つことができて、ほっとしています。敵陣22m内に入ったら我慢強く継続してアタックすることやチャンスがあれば攻めることなど、全員が同じ方向を向いて戦えたことも良かったです。個人的には久しぶりに(トップリーグ2021第4節リコーブラックラムズ戦以来)80分フル出場し、最後は足がつってしまって(苦笑)。1週間のバイウィークを挟んで、これから交流戦がはじまります。残り13試合。この試合をスタートに飛躍できるよう頑張ります」

SOブリン・ガットランド
「怪我から復帰し試合に出るにあたり、しっかりゲームをコントロールしてチームをリードしていこうと思っていました。チームのバックスには、ボールを持てば相手にとって脅威となる選手が揃っているので、正しいエリアでプレーし、正しくボールを運びさえすれば、彼らが良い形で突破してくれます。1週間良い準備をし、それを見せられた試合になりました。ただ、後半の立ち上がりは、ミスや反則から勢いを失ってしまったところは反省です。お互いにコミュニケーションを取りながら、ミスなく自分たちのゲームプランを遂行しようと話し合い、試合中、修正することはできましたが、80分間、精度高くやるべきことをやらないといけません。課題も出ましたが、チームにとって特別な試合であり、個人としては復帰戦を勝利で飾ることができて良かったです。個人的にはこれからさらにプレーのクオリティを上げていき、チームの勝利にもっと貢献できるようにしていきたいと思います」

CTB李 承信(共同キャプテン)
「急遽、メンバーに入ることになりましたが、常に出られる準備はしていました。今日はチームにとって特別なモチベーションがある試合で、神戸の方々のために結果にこだわって戦おうと話していたので、勝つことができてほっとしています。誰を代表して、何のために戦うのか。今節に向けて、チームとして突き詰めてきました。その思いを体現できたことは良かったです。これからも『誰を代表して、何のために戦うのか』という思いをモチベーションに変えて、1試合1試合、目の前の試合に臨んでいき、結果を出していきたいと思います」

WTB松永 貫汰(プレーヤーオブザマッチ受賞)
「前節ではチャンスが作れているのに仕留め切れないといった課題が出ました。その反省から今日は集中力を切らさずに常に周りの状況を見て、チャンスに対して積極的に仕掛けようと話していて、ブリン(・ガットランド)のキックパスからのトライはチャンスを逃さずにクイックスローをしたところから生まれました。それぞれが自分の役割を果たし、震災から30年という大事な一戦を勝利できたことがとにかく嬉しいです」

WTB船曳 涼太
「デビュー戦ということで緊張していましたが、ボールを持ったら持ち味であるランを見せようと、自分の役割を遂行することだけに集中していました。また、ここで活躍すれば、次につながると思い、精一杯プレーし緊張しながらもイメージしていたことを見せることができたことは自信になります。レンズ(レニーHC)からも試合後『GOOD!』と声をかけられて。ただ、自分のミスからピンチを招く場面もあったので、修正すべきところは修正して、チームを良い方向に向かわせていけるようなプレー選択ができるようになっていきたいと思います」

〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第6節
大林組 MAKE BEYOND マッチ
2月1日(土)12:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS リコーブラックラムズ東京
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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