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試合後のコメント

【試合レポート】 1月5日(日)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第3節VS東芝ブレイブルーパス東京

 取材日:2025年1月5日

【試合レポート】 1月5日(日)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第3節VS東芝ブレイブルーパス東京

終盤怒涛の追い上げも惜しくも届かず、悔しい敗戦

2025年1発目の試合は、昨シーズンのリーグワンチャンピオン・東芝ブレイブルーパス東京との一戦だ。相手の強みである接点での攻防を制して自分たちのペースで試合を進めることが勝利への鍵となる。しかしながら、リーグワンがはじまってから勝ち星をあげることができていない強豪との対戦は、終盤追い上げを見せるも、26-32で悔しい敗戦となった。
FBに入った李のキックオフではじまった試合はいきなり動く。5分、神戸S陣22mライン付近でのBL東京ボールラインアウト。これまでの2試合では堅守を見せていた神戸スティーラーズだが、タックルミスにより、相手のキーマンの1人FLフリゼルに突破を許し、パスを繋がれ先制のトライを献上する。13分にもPGで加点され、0-10。神戸Sは相手の固い守りを前にミスが出て、自分たちのリズムで攻撃することができない。キックの応酬が続き、ボールが動かない中で神戸Sの2025年ファーストトライは、ブルアに代わって早々の出番となったWTB山下(楽)。モールを押し込み前進すると、右へと展開し、FB李のパスを受けた、WTB山下(楽)が右コーナーへトライ。ここから流れを引き寄せたいところだったが、相手のキックオフのボールを弾いて、22mライン中央付近でのBL東京ボールスクラムのピンチを招くと、バックスへと展開されて失トライ。31分にもPGを決められ、5-20とリードを広げられてしまう。もうこれ以上離されたくない神戸Sは、36分、ゴール前で得た反則からHOターナーがそのままインゴールへと持ち込みトライ。ゴールキックが決まり、12-20と差を詰めて折り返した。

反撃が期待された後半だったが、相手のキックオフを落としてBL東京のボールにされると、そこから攻撃を継続される。必死でディフェンスするも、反則やミスがあり自陣から脱出できずに時間が進む。ディフェンスの時間が続く中で敵陣に入れたのは、13分過ぎてから。
WTB山下(楽)がハーフライン付近から裏へとキックを蹴り込む。猛然とチェイスし、相手はキックをタッチへと蹴り出すのみ。後半初めてBL東京陣22mライン内へと入る。マイボールラインアウトから連続攻撃を仕掛けて、ゴール前へと迫るも、ハンドリングエラーが出て仕留め切ることができない。20分には途中出場のPRカイヴェラタのプレーが危険なプレーと判定されてイエローカードが提示され、後にこれがオフフィールドレビューによってレッドカードと判定されてしまう。14人と1人少ない中で、28分、BL東京にトライ&ゴールを決められ、12-25に。残り時間は10分。ここから14人の神戸Sが反撃を開始する。ハーフライン付近でCTBリトルがボールに絡んで、反則を獲得すると、速攻を仕掛ける。レタリックの突進からボールを繋いでフェイズを重ねて、途中出場のHO北出がラインブレイクし、最後はFLララトゥブアがトライをマーク。ゴールキックも決まり、19-25に。射程圏内に捉えた神戸Sは、自陣から攻撃を展開し、フェイズを重ねる。しかし、ここで痛恨のハンドリングエラーがあり、相手にパスが渡ると、そのままゴールラインまで走り切られてしまう。再び19-32と13点差に。神戸Sは、李のキックオフを相手が落としてマイボールにすると、そこから連続攻撃。オフロードパスで繋いで、最後はWTB松永がインゴールへと飛び込む。FB李のゴールキックも決まり、26-32と6点差。ホーンが鳴る中で自陣から攻撃を継続する神戸S。手に汗握る展開が続いたが、最後は相手にボールを奪われ、ノーサイドとなった。

デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は「フラストレーションのたまる試合になった」と苦い表情。
「BL東京は体が大きな選手が多く良いディフェンスをしてきました。そこで、我々はミスからボールを手放して、そこからトライを献上する形になってしまった」(レニーHC)
共同キャプテンのレタリックもミスの多さを指摘した。
「相手からの激しいプレッシャーもありましたが、自分たちが正しくスキルを使えば回避できたミスもありました。キャッチ、パス、クリーンアウトなど。正しくスキルを使うべきところで使えずに、ミスとなった場面が多く、BL東京のような強い相手に対して、そういうプレーをしてしまうと失点につながってしまいます」(レタリック)
後半に関してはスペースにボールを運んで攻撃を継続し、14人という1人少ない中でもトライを挙げるなど、良い面も見られたが、これまでの2試合と比べると接点で受けに回り、攻撃中のミスも多かったといえる。
ベテランの日和佐は「一貫性がないところが課題」といい、試合によってチームのパフォーマンスに波があるところを改善していかなければいけないと話す。
「これまでの2試合ではできていたことが、今日はできずに本来のパフォーマンスが発揮できなかったところが残念です。改善すべき点は修正してモチベーション高く次節に臨みます」と決意を述べていたレニーHC。
どのチームも実力が拮抗し、タフな戦いが続く4年目のリーグワン。自分たちの力を100パーセント出し切らなければ勝ち切ることはできない。この試合で得た教訓を胸に刻みつけ、1月12日(日)、神戸スティーラーズは三菱重工相模原ダイナボアーズ戦に臨む。

PR具 智元
「11月22日に行われたトヨタVとのプレシーズンマッチで怪我をしたこともあり、今シーズン、初めて出場するリーグワンの試合になりました。スクラムに関しては、2番にジョージ(・ターナー)が加わり、組み始めた頃はうまく合わなかったのですが、練習を重ねて良いスクラムを組めるようになってきました。今日対戦したBL東京のスクラムは、ヒットスピードが早く、強いという印象がありました。そういう相手に対して、自分たちの形でスクラムを組めてプレッシャーをかけられたことは自信になります。ただ、反則を取れるという感触があった中で押し切れなかったことは反省です。スクラムはまだまだ良くなると感じていますので、これからも取り組んでいき、セットプレーやワークレートでチームに貢献したいと思います」

SH日和佐 篤
「相手の武器とする接点で圧力をかけられて、シンプルなことを力強くやられたという印象です。もちろん、相手の接点の強さは予想していました。ただ、予想以上に激しくて、なかなかゲインを切らせてもらえなくて。ディフェンスに関しても粘れた場面はありましたが、簡単に1発で取られるところがあり、そこは次節に向けて修正しないといけません。ただ、すべてが悪かったわけではありません。昨シーズンのチャンピオンチームであるBL東京に対して、やりたいことができる時間帯もありました。それを今後、どれだけ長い時間できるようになるか。また、試合によってパフォーマンスの波をなくして、チームとしてどの試合でも一貫性あるパフォーマンスができるようにならないといけません。見直すべきところはしっかり見直して、次節への準備につなげていきます」

SO李 承信(共同キャプテン)
「まず勝ち切れなかったことが悔しいです。今日は15番に入り、相手がキックを蹴ってきた際、エッジ(タッチライン際)にスペースがあることは分析から理解していたのですが、そこを前半からついていくことができなくて。後半に入り、ボールを外に運ぶことができたのですが、それをもっと早い段階からできていたらと悔やまれます。神戸Sはアンストラクチャーからの攻撃も強みであるので、キックカウンターや相手のキックをクイックスローで入れて、アンストラクチャーの場面をどんどん作れていれば、また違った展開になっていたかもしれません。フルバックは、自分の持ち味であるランを活かせるポジションでもあるので、そこでチャンスメイクをできなかったことが残念です。次節は兄の所属する相模原DBとの対戦です。相模原DBもフィジカルの強いチームです。どのポジションでプレーすることになったとしても、自分の強みをしっかり発揮し、神戸スティーラーズのアタックをリードできるようにしたいと思います」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第4節
1月12日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS三菱重工相模原ダイナボアーズ
@相模原ギオンスタジアム

〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第5節
神戸新聞DAY
1月19日(日)12:05 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS浦安D-Rocks
@ノエビアスタジアム神戸
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