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KOBELCO

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試合後のコメント

【試合レポート】 12月29日(日)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第2節VS横浜キヤノンイーグルス

 取材日:2024年12月29日

【試合レポート】 12月29日(日)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第2節VS横浜キヤノンイーグルス

ホストゲーム史上最多となる15,292人の前で今シーズン初勝利をマーク

初戦で逆転負けを喫したコベルコ神戸スティーラーズは、ノエビアスタジアム神戸で開催の第2節に臨んだ。対戦する横浜キヤノンイーグルスも開幕戦に敗れ、両チームにとって今節は負けられない大事な一戦だ。スタジアムにはホストゲーム史上最多となる15,292人が集結。そこで、神戸Sはプレシーズンから強化してきたディフェンスからボールを奪ってスコアに繋げ36-18で勝利した。
SO李のキックオフではじまった試合はいきなり神戸Sが観客を魅了する。横浜E陣22mライン付近でCTBリトルがボールに絡んで反則を得ると、ゴール前ラインアウトのチャンス。そこでモールを押し込み、HOターナーがトライ。6分にPGで3点を返されるも、接点で激しくファイトし、ディフェンスで前に出続ける神戸Sが主導権を握る。19分には自陣10mライン付近でプレッシャーをかけて、今シーズン初出場のFLポトヒエッターがボールを奪うと、CTBリトルのラインブレイクから一気に敵陣ゴール前へ。そこから連続攻撃を仕掛けて、最後はゴール前ラックから右に展開し、FB山中からパスを受けたWTBモエアキオラがトライをマークする。さらに、直後のキックオフを確保すると、SO李が大外のWTBモエアキオラにキックパス。そのボールをWTBモエアキオラがキャッチし裏のスペースにキックで転がすと、確保しようとした相手がボールをファンブル。それをセーブした神戸Sが連続攻撃を仕掛けて、LOカウリートゥイオティのラインブレイクでゴール前に迫り、SH日和佐、N08サウマキ、PR前田とパスを繋いで、最後はCTBラファエレがインゴールへ。攻撃の手を緩めない神戸Sは、25分にも自陣でのターンオーバーからスコア。22mライン付近で今季初先発となったFLコストリーが自陣で相手からボールを奪ってパスを繋ぐと、CTBリトルからボールを受けたWTB松永がディフェンスを振り切り、70m走り切りトライ。ゴールキックも決まり、24-3に。このまま神戸Sのリズムで試合は進むかに思えたが、27分、NO8サウマキのタックルが相手の頭部に入り、危険なプレーと見做されてイエローカードが提示される。1人少ない状況にも神戸Sは14人で粘りのディフェンス。自陣に釘付けとなる中でN08サウマキがピッチに戻り、凌ぎ切ったかに思えたが、前半終了間際にゴール前での横浜EボールのスクラムからNO8に突破を許してトライを献上。24-8で前半を折り返した。

横浜Eのキックオフでスタートした後半。中盤での拮抗した展開が続く中、8分、反則の繰り返しでCTBラファエレにイエローカードが出されてしまう。再び14人で戦う展開となり、9分、ゴール前スクラムから左へ展開されてトライを献上。24-13と差を詰められる。しかし、ここから神戸Sが本領を発揮する。キックオフのボールを確保した横浜Eの攻撃に対して激しくプレッシャーをかけて、相手のミスを誘う。ゴール前で相手に反則が出ると、速攻を仕掛けてFWの連続攻撃からLOレタリックがグラウンドディング。14人で戦う苦しい展開の中で5点をもぎ取った。その後、互い1本ずつトライを決めて、36-18でノーサイド。神戸Sは地元神戸で今シーズン初勝利を挙げた。

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デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は「プレシーズンに時間を割いて取り組んできたディフェンスがよく機能しました。我々のディフェンス哲学は、仲間のためにタックルし続けて相手からボールを奪い、スコアまで繋げることです。ターンオーバーから切り返してアタックを継続することにもディフェンスと同じくらい集中して取り組んできました。そういう意味では今日はディフェンスからチャンスを作り、仕留め切るところで丁寧にプレーしスコアに繋げることができて、ハッピーな結果を得ることができました」と笑顔を見せた。
共同キャプテンのレタリックは
「フォワードが接点の攻防で役割を果たし、ボールを奪って、外にボールを運んで、バックスがトライを取ることができました。今日はラグビーの醍醐味が詰まった試合をご覧いただくことができたと思います。皆が仲間のためにタックルを繰り返して、良いディフェンスができました」とレニーHCと同様にディフェンス面に手応えを感じた様子だった。
ただ、今節も2枚のイエローカードが出て、20分間を14人で戦わざる得ない状況になった。また、反則数が多く、規律の面でも課題が出たといえる。
その点に関しては、レニーHCもレタリックも反省する。
「反則によってディフェンスする時間が長くなってしまったところがありました。規律の面は修正しないといけません」
とはいえ、課題はチームの伸びしろでもある。レタリックは「まだまだチームは成長できますし、さらに良いラグビーができるようになります」と自信をのぞかせる。
最後にレタリックは
「15,000人もの観客の前でプレーできて最高でした。試合後、場内を一周し、スティールメイツの笑顔を見ることができ、この笑顔のために頑張っているんだとあらためて感じることができました。今シーズンは神戸にとって震災から30年を迎える特別なシーズンであることはよく理解しています。神戸を代表して、これからもプライドを持って戦い続けます」と気合を込めた。
次節は、東京・味の素スタジアムで開催の昨シーズンの覇者・東芝ブレイブルーパス東京と対戦する。神戸スティーラーズは連勝を目指して敵地へと乗り込む。

FLヴィリー・ポトヒエッター
「もともとジャッカルやタックルといったディフェンスは得意だったのですが、今シーズンは特にアタック面での成長を感じることができて、プレシーズンマッチでも多くのプレータイムを得ることができました。そして今日、昨シーズン、アーディ(・サベア)が付けていた『7番』を背負って試合に出ることができて光栄に思いました。試合ではボールを奪うこともできましたし、アタックの面でも勢いをもたらすことができて、個人としても自信になった試合です。次節はBL東京との一戦です。タフな試合になると思いますが、良い準備をしてメンバーに選ばれたら、自分の役目をしっかり果たします!」

FLソセフォ・ファカタヴァ
「昨シーズンまで所属した横浜Eとの対戦ということで試合前からワクワクしていました。リザーブということで試合に出たら、持ち味であるフィジカルなプレーでチームにインパクトを与えようと思っていて、ディフェンスで激しさを見せることもできましたし、神戸Sに入団してから成長したワークレートも発揮できたと思います。たくさんのスティールメイツの前で勝利し、最高の1日になりました!これからもっとプレータイムを得て活躍できるよう頑張ります!」

CTBマイケル・リトル(プレーヤーオブザマッチ受賞)
「良いパフォーマンスをしていた選手がたくさんいたので、プレーヤーオブザマッチの受賞には驚きました。今日の勝因は、ディフェンスです。イエローカードが2枚出ましたが、1人少ない状況でもプレッシャーをかけ続けたことが勝利に結びつきました。特にターンオーバーからスコアに繋げられたところが良かった。個人としても周りとコミュニケーションを取りながら連携し、攻守において自分の役割を全うすることができました。センター陣は層が厚く、チームの競争内競争がとても激しいです。その中で試合に出られることはハッピーですし、これからも試合に出続けられるように1試合1試合でベストを尽くします」

SO李 承信(共同キャプテン)
「前節は悔しい試合になりました。ただ、チームとして良いプレーをしていた場面も多かったので、ポジティブに捉えて今節に向けて準備をしてきました。前節は土曜日に開催の試合で、今節は日曜日と、いつもよりも1日長く準備期間があり、チームとしてより細かいところまで詰めることができたのも良かったです。試合のテーマとしてディフェンスはbrutality(容赦なく)を意識していて、前半からフォワードもバックスも激しくファイトし、ボールを奪ってアタックに変えることができました。ディフェンスはチームの強みになっています。前節に続いて今日の試合でもディフェンスで圧倒できて自信になりました。今日は15,000人という観客の前で試合ができて幸せでしたし、そこでボーナスポイントを取って勝利でき嬉しく思います。この勝利で得た手応えを持って、次節BL東京戦に臨みます!」

WTB松永 貫汰
「前節は雨の影響でボールを動かすことができなくて、なかなかボールを持つ場面がなくて。今日はボールタッチの回数を増やすことや、ボールを持ったらランで勝負しようと思っていました。前半25分のトライは、ターンオーバーからでしたが、ボールを奪った後すぐにパスをもらう準備をして、外側にスペースがあったので自信を持って勝負しました。ゴールラインまで走り切ることができて良かったです。チームはターンオーバーからいかに素早く攻撃に繋げてトライまで持っていくかを意識し、一連の動きを繰り返し練習しています。あの場面は練習でやってきたことをそのまま出すことができました。ディフェンスからアタックに繋げて仕留め切るところは意識しているところなので、これからも試合で体現できるようにしていきます」

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第3節
1月5日(日)13:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS東芝ブレイブルーパス東京
@味の素スタジアム(東京)

〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第5節
神戸新聞DAY
1月19日(日)12:05 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS浦安D-Rocks
@ノエビアスタジアム神戸
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