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試合後のコメント

【試合レポート】 12月21日(土)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第1節VS静岡ブルーレヴズ

 取材日:2024年12月21日

【試合レポート】 12月21日(土)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第1節VS静岡ブルーレヴズ

雨中の試合は堅守が光るも、ラストワンプレーでするりとこぼれ落ちた白星…

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25が幕を開けた。コベルコ神戸スティーラーズの開幕戦は、敵地・ヤマハスタジアムにて静岡ブルーレヴズとの対戦だ。8,498人の観客が見守る中で行われた試合は、最後の最後で勝利がするりとこぼれ落ち、13-15で逆転負けを喫した。
強い風で知られるヤマハスタジアムだが、この日は冷たい雨が降る中での試合となった。神戸Sは、先週のプレシーズンマッチで戦線復帰を果たした共同キャプテンの李を司令塔に据え、初戦に臨んだ。
開始早々神戸Sはチャンスを掴む。敵陣22mライン付近でターンオーバーすると、そこからオフロードパスでボールを繋いでゴール前まで迫る。ラストパスが繋がらずにノックオンとなるも、一連のプレーの中で相手に反則があり、まずはPGで先制する。その直後に不用意な反則から相手にPGを許して同点となり、試合は振り出しに戻ったが、神戸Sは今シーズン取り組んできたアグレッシブなディフェンスシステムがよく機能し、相手の前進を許さない。待望の今シーズンのファーストトライは、24分。ボールに絡んで反則を得ると、敵陣22mライン付近でのマイボールラインアウト。モールを押し込みゴール前に迫るも、ここは相手に反則があり、再びゴール前でのラインアウトに。モールで前進した後、FWがディフェンスをこじ開け、共同キャプテンのLOレタリックがインゴールへ。32分には静岡BRのNO8が危険なプレーでシンビンの判定が下り、神戸Sは数的優位な状況に。36分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、今季加入のHOターナーがトライをマークする。数的優位に立つ場面でさらにスコアしたいところだったが、モールを押し込み敵陣22mライン内側に入ったところでボールを落としてしまうなど加点できずに13-3で折り返した。

後半も神戸Sのディフェンスが光る。相手に激しくプレッシャーをかけ、ボールを奪い攻撃に繋げる。だが、相手も今シーズン、ディフェンスを強化してきたこともあり、簡単に前進を許してはくれない。拮抗した展開が続く中、流れが変わる。後半22分、LOカウリートゥイオティのタックルが危険なプレーと見做され、イエローカードが提示される。1人少ない状況で神戸S陣22mライン付近での静岡BRボールのラインアウト。23分、FWの間を抜かれてトライを献上し、13-8と5点差に迫られる。さらにLOカウリートゥイオティの危険なプレーが、ファールプレーレビューオフィシャルの検証の結果、レッドカードに。14人でのプレーを強いられ苦しい展開の神戸Sだが、ターンオーバーから切り返して攻撃に繋げ、静岡BR陣ゴール前へ。しかし連続攻撃もディフェンスに阻まれて仕留め切ることができない。残り時間は後わずか。守り切りたいところだったが、静岡BRにフェイズを重ねられると、神戸Sに反則が出て、ゴール前で静岡BRのラインアウトに。モールを押し込まれてグラウンディングされるも、静岡BRにオブストラクションの反則がありノートライに。スタンドのスティールメイツから安堵の声が聞かれたが、その前に神戸Sに反則があり、静岡BRはスクラムを選択。ピンチが続く中で途中出場のCTBラウマペのタックルが高く入り、危険なプレーと見做されシンビンの判定が下される。2人少ない中で神戸Sは懸命のディフェンスを見せるが、FWの連続攻撃からトライを奪われ同点に。さらにゴールキックも決まり、13-15で逆転を許した。

大事な初戦を落とし、デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)は「結果に関して残念な気持ちです。フラストレーションの溜まる試合になりましたが、選手の見せたディフェンスは素晴らしかった」と語った。
共同キャプテンのレタリックも「最後は2人少ない状況になりましたが、ディフェンスは誇りに思います」と話す。一方、アタック面に関しては「相手にプレッシャーをかけ続けましたが、ミスや反則で終わったところが多々ありました。自分たちのミスでチャンスを手放してしまって、相手からすると楽な展開だったと思います」とレタリックは拙攻を悔やんだ。
シーズン中に阪神・淡路大震災30年を迎える大事なシーズンの戦い。痛い敗戦となったが、ディフェンスで激しくプレッシャーをかけ続け、昨シーズンとは違う神戸Sを見せられた一戦になったのではないだろうか。まだシーズンは始まったばかり。気持ちを切り替えて、ホストゲーム開幕戦VS横浜キヤノンイーグルスに臨む。

HOジョージ・ターナー
「最後に辛酸を嘗める結果に終わってしまいました。仕留め切るところで、トライを取り切れなかったところも修正すべきところですし、スクラムに自信を持っているチームに対して、うまくいった時もあれば、うまくいかなかった時もあり、一貫性が欠けていたところもありました。ディフェンスも良かったですが、ミスや反則が出るなど精度が足りませんでした。ただ、全体的には良いディフェンスができたという自負はあります。特別なことをするのではなく、チャンスが来たら仕留め切る、規律を守ってディフェンスするなど、やるべきことをやれば結果はついてきます。個人的には今日はリーグワンという日本のトップレベルでの試合を経験できて、このゲームから学んだこともあります。また、モールからトライを挙げられたことも良かった。モールのトライは、チームのトライでもあります。チームとして取り組んでいることが間違っていないと感じられました。今日は悔しい敗戦になってしまいましたが、個人的には天気の悪い中でも多くの観客が来てくれて雰囲気も良く、デビュー戦を楽しむことができました。次のホストゲームでは修正すべきところを修正して試合に臨み、勝利するところをご覧いただきたいと思います」

FL福西 隼杜
「月曜にスタメンを発表されて水曜夜あたりから緊張していたのですが、一度タックルに入り肩を当てたら、平常心になって、いつも通り試合に臨むことができました。試合ではタックルとディフェンスでチームを勢いづかせることを意識し、ディフェンス面では貢献できたと思うのですが、アタックの面ではあまりチームの力になれなくて。ディフェンスは通用したと感じているので、今後はタックル以外のところでも貢献できるようにしたい。神戸スティーラーズに入団してから怪我もあり試合に出られずに悔しい思いをしました。今日は大学時代に一緒に共同キャプテンを務めた家村(健太)と対戦でき、嬉しかったです。家村はアーリーエントリーされてすぐに試合に出て、1年目の昨シーズンも活躍していました。ようやく彼と対戦することができ、勝って終わることができていたら最高だったのですが…。勝ち切ることの大切さをデビュー戦で教わりました。勝ち切ること、アタックでも貢献することなど、この試合で学んだことをこれから活かしていけるようにしたいと思います」

SH日和佐 篤
「全体的にディフェンスは良かったですが、アタックはラストパスの精度が良くなくてスコアすることができずに終わってしまったところがありました。雨、しかもシーズン開幕戦。手堅い試合運びに終始してしまったという反省もあります。ただ、スティーラーズデビューした選手や若い選手はチームによくフィットしていたと思います。アンラッキーな敗戦でしたが、今日の試合はチームとして反省しないといけないところが多いです。得点場面でスコアできなかったところや2枚のカードも防ぐことができました。アグレッシブなディフェンスシステムはよく機能していましたが、タックルが高く入ってしまったところがあったので、低さを意識しないといけません。修正すべきところはしっかり修正し、次節ホスト開幕戦は勝利できるよう準備していきます」

〜NEXT GAME〜
【ホストゲーム開幕戦】
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25第2節
12月29日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS横浜キヤノンイーグルス
@ノエビアスタジアム神戸
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