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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2024-25シーズン新加入選手インタビュー カウヴァカ・カイヴェラタ選手

2024-25シーズン新加入選手インタビュー カウヴァカ・カイヴェラタ選手

今年2月に開催の「クロスボーダー ラグビー 2024」でチーフスの一員として来日し、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦、埼玉パナソニックワイルドナイツ戦に途中出場した22歳の若きルースヘッド大型プロップが、今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズへ。気持ちを新たにリーグワンでの活躍を誓う彼にチームの印象や今後の目標などを聞きました。

「吸収できることはすべて吸収して、
これまでのキャリアの中でベストな選手になる」

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カウヴァカ・カイヴェラタ

KAUVAKA KAIVELATA

PROFILE
  • 2002年7月11日生まれ(22歳)、ニュージーランド・オークランド出身
  • ウェズリーカレッジ→カウンティーズマヌカウ(NPC) →チーフス
  • ポジション/PR
  • 身長・体重/189cm・118kg

プロップとしてさらなる成長を目指す

チームに合流したのはいつですか。

「11月1日です。チームメイトもスタッフも親切ですし、チームにも、街にも徐々に慣れてきました」

日本に来たのは初めてですか。

「2月に行われた『クロスボーダー ラグビー 2024』の時に来日して、今回が2度目です。あの時は日本でプレーすることになると思っていませんでしたが、リーグワンのチームと対戦できたことは神戸スティーラーズでプレーする上で大きな助けになります。日本のラグビーはテンポが速いということは聞いていましたが、実際に試合をし、予想以上に速いことがわかりましたし、スクラムの低さを体感できたことも良かったです」

コベルコ神戸スティーラーズの印象は。

「プロフェッショナルな集団という印象です。選手一人ひとりの能力が高い上に、ラグビーに取り組む意識が素晴らしいと感じました。このチームでライバルたちと切磋琢磨すれば、これまで以上に成長できると確信しました」

ライバルというところで、神戸スティーラーズのプロップは日本代表経験者が顔をそろえています。

「僕は左プロップなのですが、チームでスクラム練習をした時、トイ面だったヤンブーさん(山下 裕史)の強さに衝撃を受けました。もちろん、具さん(智元)、ナベさん(渡邉 隆之)、(前田)翔さんといった3番の選手も強いのですが、ヤンブーさんはまるで岩のようで!ニュージーランドでも経験したことがない強さでした。また、1番もイシさん(中島 イシレリ)、(山本)幸輝さんと経験豊富な選手がいます。それに平島(久照)スクラムコーチは、常に的確なアドバイスを送ってくれます。神戸スティーラーズはプロップとして成長できる環境だと思いますね」

「日本のスクラムは低い」と言われていましたが、それ以外で難しさを感じることはありますか。

「フッカーの選手が小さいので、そこは適応していかなければいけません。また、ニュージーランドでは、ヒットした際のインパクトを重視して相手とのギャップを広く取るのですが、神戸スティーラーズはギャップがかなり狭くて。ニュージーランドでのスクラムの組み方とはさまざまな違いがあるので1つ1つ対応していき、良いスクラムが組めるように頑張ります!」

NO8仕込みのボールキャリーに注目を

ところで、カイヴェラタ選手はいつからラグビーをはじめたのでしょうか。

「兄2人がプレーしていたこともあり、8歳からはじめました」

当時からプロップだったのですか。

「もともとNO8だったんです。成長過程で体がどんどん横に大きくなっていって(笑)、17歳の時にプロップへ転向することになりました。けど、すぐにスクラムを組めるようになったわけではありません。高校時代、(高橋)陽大がプレーするロトルアボーイズハイスクールと対戦し、彼とトイ面になったことがあるんですが、神戸スティーラーズに入ってから当時のことを話した時に『スクラムがめちゃくちゃ弱かったよね』と言われました(笑)。自分でも確かにそうだったなと思いますね」

スクラムが良くなったきっかけはあるのでしょうか。

「カウンティーズマヌカウのスクラムコーチが基本から教えてくれて、僕のスクラムを強くしてくれました。彼がいなかったら、今僕はここにいないと思います。スーパーラグビーでプレーするためにスクラムを強くしないといけないと思い、必死で取り組んで成長することができました」

スーパーラグビーでプレーしたいと思ったきっかけはあるのでしょうか。

「19歳の時、チーフスU20に入ることができなかったんです。それが悔しくて、いつかスーパーラグビーでプレーしたいと思うようになりました。そして翌年、チーフスU20に入ることができて、その後、NPCのカウンティーズマヌカウでプレーすることになりました。当時は仕事をしながらラグビーをしていたので大変でしたが、チーフスからオファーがあり、プロとして契約できた時は夢が叶って嬉しかったです。これからは神戸スティーラーズで成長してリーグワン優勝に貢献したいです」

チームにどういうところで貢献したいと思いますか。

「持ち味は体の強さを活かしたボールキャリーです。もちろん、チームのスクラムに1日も早く慣れて、スクラムでもチームの力になれるようにしていきたい。あと、神戸スティーラーズに入って、フィットネスやゲーム理解をもっと上げていかないといけないと感じていますので、そこにも取り組んでいきます」

クロスボーダー ラグビー 2024のリベンジを果たす

「クロスボーダー ラグビー 2024」ですでにクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、埼玉パナソニックワイルドナイツとの試合を経験していますが、改めて今シーズン、リーグワンで対戦したいチームは。

「埼玉パナソニックワイルドナイツですね。クロスボーダー ラグビー 2024では14-38と大差で敗れて、悔しい思い出として残っています。それに神戸スティーラーズは埼玉WKに対して長い間、勝つことができていないと聞いています。埼玉WKとの一戦は楽しみですし、個人的には今年の2月のリベンジ、チームとしては同カードで久しぶりの勝利を上げられるようにしたいですね」

今シーズンの目標は。

「まずは、新しい環境やチームメイトとの関係、レンズ(デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ)のラグビーを楽しみたいと思います。その上でチームの力になれるよう成長して、最終的にみんなと一緒に優勝という大きなゴールに辿り着きたいと思います」

今後、オールブラックスや日本で長くプレーして日本代表を目指したいという思いはあるのでしょうか。

「今は神戸スティーラーズで吸収できることはすべて吸収して、これまでのキャリアの中でベストな選手になるということしか考えていません。スクラムにしろ、フィールドプレーにしろ、まだまだ僕には多くの伸びしろがあると思いますので、限界を作らずに貪欲に取り組んでいきます!」

では最後にスティールメイツへメッセージをお願いします。

「スティールメイツの皆さん、はじめまして。ニックネームはヴァカです。ヴァカと呼んでください。皆さんの前で良いスクラムや力強いボールキャリーを見せられるよう、全力で取り組んで試合出場を勝ち取りたいと思います。皆さんと会える日を楽しみにしています!これから応援よろしくお願いします」

NO8でプレーしていたこともあり、アーディ・サベア選手に憧れていたというカイヴェラタ選手。「フィールドプレーではアーディのようにアグレッシブなキャリーで存在感を示すことができるようにしたい」と意気込みを述べていました。デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチも彼のボールを持った時の強さに期待しているとか。日本のスクラムにはまだまだ適応中だそうですが、189cm・118kgという大型プロップが今後どのような進化を遂げるのか、楽しみで仕方がありません。

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