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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2023-24シーズン退団選手インタビューPart.2 清水 麻貴

 取材日:2024年5月15日

2023-24シーズン退団選手インタビューPart.2 清水 麻貴

今シーズン、チームの一員になり、「先輩たちに追いつけ追い越せで頑張ります!」と意気込みを述べていた清水選手。残念ながらリーグワンデビューは叶わず、2023-24シーズンをもって退団することになりました。1年という短い期間でしたが、コベルコ神戸スティーラーズで何を学んだのでしょうか。話を聞きました。

清水 麻貴

MAKI SHIMIZU

PROFILE
  • 生年月日、出身地/2001年2月2日生まれ(23歳)、群馬県高崎市出身
  • 経歴/東京農業大学第二高校→東海大学
  • 入団年次/2023年
  • ポジション/SH
  • 身長・体重/170cm・75kg

「短い期間でしたが、ラグビー選手として
ひと回り成長することができました」

新加入インタビューでは、「先輩たちに追いつけ追い越せで頑張ります」と話していたのが印象的でした。1シーズン、神戸スティーラーズでプレーしてどうでしたか。

「入団当初は先輩たちのレベルの高さにただただ驚いて。ラグビーは気持ちのスポーツという考えがあったのですが、気持ちだけではだめだということがよくわかりました。森田(恭平)BKコーチからも『リーグワンのレベルでは気持ちだけでは通用しない。頭を使ってラグビーをしないと試合には出場できない』と言われて、論理的に考えてプレーすることを初めて経験し、多くのことを学んだ1年になりました」

同じポジションには、経験豊富な日和佐 篤選手や日本代表経験もある中嶋 大希選手といった先輩たちがいます。得たものも多いのではないでしょうか。

「たくさんあり過ぎて!大学時代はとにかく早くポイントに行きパスをすればいいという感じだったのですが、それだけじゃダメだということを教えていただき、たくさんのアドバイスをもらいました。パスの精度やプレーの判断。経験ある先輩たちから教わったことは数え切れません。特に(中嶋)大希さんとは食事に行くこともあり、教えてもらうことが多かったです。また、プレーを見て学ぶこともたくさんありました。日和佐さんは1つ1つのプレーが丁寧だなと感じましたし、試合に出るにあたり大きな覚悟を持って臨まれていることが伝わりました。そういう先輩たちの姿を間近で見られたことも良かったです。先輩たちには感謝してもしきれないです」

練習中で印象に残っていることは。

「練習でウィングやフルバックのポジションに入ることがあったのですが、その時にエパ(ジェラード・カウリートゥイオティ)がスピードに乗った状態で抜けてきたんです。自分の中ではしっかりタックルにいったつもりだったのですが、映像で確認したら、弾き飛ばされていて(笑)。あの感覚は忘れることができません。恐怖体験でした(笑)。フィジカルのレベルも大学とは比べものにならないくらい高いですし、改めてすごいところでプレーしているなと改めて思いました」

先輩たちのプレーを見たり教えてもらったりしてプレー面での変化や成長を感じているところは。

「頭を使ってプレーするようになりましたし、コミュニケーションの大事さを教えてもらって、これまで以上にFWに声をかけたりするようになりました。あと、学生時代にキックの練習をあまりしてこなかったのですが、キックにも取り組み、少しですが上達したように思います。持ち味であった球捌きやディフェンスに加え、パスの精度、サポート、キックなど、あらゆる面で成長を感じています。成長したところを試合で見せることができればよかったのですが、それができずに残念に思います」

高校からラグビーをはじめて、東海大学では1番下のチームから4年かけてAチームに入りポジションを獲得しました。神戸スティーラーズでも下剋上を期待していたのですが。

「学生時代と違って、すぐに結果が求められます。先輩たちと切磋琢磨し、成長は感じることができましたが、コーチ陣が求めるレベルに達することはできなかったのかなと。アーディ・サベアやブロディ・レタリックといったオールブラックスの選手や日本代表の選手がたくさんいる環境でラグビーができたことは財産です。これからもラグビーを続けたいと思っていますので、このチームで学んだことをいかせるよう頑張ります」

同期を含めたチームメイトへメッセージをお願いします。

「タマ(ティエナン・コストリー)はこれからも試合に出続けてほしいですし、同い年の(李)承信も活躍し続けてほしいです。(福西)隼杜は今シーズン、怪我をしてしまって悔しい思いをしていると思うので、来シーズンはリーグワンデビューを期待しています。(杉本)崇馬も1日も早く試合に出てほしいです。あと、チームに東海大学出身の選手が多いことも良かったです。プライベートでも楽しい時間を過ごせたのも同期やチームの皆さんのお陰です。ありがとうございました!」

では最後にSteel Matesにメッセージをお願いします。

「先日開催された『Steel Mates感謝祭』では多くの方から声をかけていただきました。また、感謝祭では、Steel Matesからメッセージ入りTシャツをプレゼントしていただいたのですが、『これからも頑張ってね』『応援しているよ』など、心温まるメッセージをたくさん書いていただいて!こんなにも多くのメッセージをいただけるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。短い間でしたが、Steel Matesの応援は力になっていました。神戸スティーラーズのユニフォームを着てリーグワンの試合に出ている姿を見せることができなかったことが残念ですが、これからもラグビーを続ける予定ですので、神戸スティーラーズに加えて、僕のことも応援していただけると嬉しいです。皆様に書いていただいたメッセージを励み、頑張ります!1年間、ありがとうございました」

多くのことを学び、ラグビー選手としてレベルアップできたという清水選手。これから神戸スティーラーズでの経験を活かしてくれるはずです。

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