Post-Game Comments

試合後のコメント

【試合レポート】 4月14日(日) NTTリーグワン2023-24第13節VS東芝ブレイブルーパス東京

【試合レポート】 4月14日(日) NTTリーグワン2023-24第13節VS東芝ブレイブルーパス東京

ラストワンプレーで同点トライも勝ち越しならず、悔しいドロー

前節で東京サントリーサンゴリアスに敗れて5位に順位を下げたコベルコ神戸スティーラーズ。4位の横浜キヤノンイーグルスとは勝ち点「4」差だ。リーグ戦は残り4試合となる中で、すべてで勝利を収めなくては上位4チームによるプレーオフ進出への道は拓けない。第13節で対戦する東芝ブレイブルーパス東京は手強い相手ではあるが、必勝を誓って敵地・秩父宮ラグビー場に乗り込んだ。

1万1918人が見守る中で開始した試合は、前半、BL東京が主導権を握る。3分、相手CTBにラインブレイクを許し、トライを献上(0-5)。7分にはBL東京陣10mライン付近でボールを奪われると、パスを繋いで相手WTBが裏へとキックを転がす。懸命に追いかけるも、ボールを拾い上げられて失トライ。ゴールキックも決まり、0-12。神戸Sはキックをうまく使いながら敵陣でプレーを続けるが、BL東京のディフェンスに阻まれスコアすることができない。19分には、神戸陣22mライン付近ラインアウトからバックスへと展開されると、ディフェンスのギャップを突かれてラインブレイクを許す。そこからパスを繋がれ、失トライ。立て続けに3トライを奪われて19-0と、これ以上の失点は許されない中で、ようやく神戸Sのファーストトライが生まれる。24分、BL東京陣22mライン中央付近での神戸ボールスクラム。SH日和佐からSOガットランドへ繋ぐと、パスを受けたCTBラファエレがディフェンスの隙を突き、そのままゴールラインを駆け抜ける。SOガットランドのキックも決まり、7-19。その2分後には、自陣10mライン付近のスクラムから順目に展開すると、大外のWTB山下(楽)がキックを上げる。そのボールをFB山中がキープし、SH日和佐へ繋ぐと、ラストパスを受けたNO8サウマキが中央へトライをマーク。ゴールキックも決まり、14-19に。しかし、35分、自陣からSOガットランドが高く蹴り上げたキックをWTB山下(楽)が弾くと、こぼれたボールを拾い上げられてアンラッキーな形からトライを奪われてしまう。前半終了間際にもスクラムからサインプレーを決められてトライを献上。14-33で折り返した。

ハーフタイム。レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)から「タックルミスが多く、ディフェンスシステムを追求できていなかった。タックルは個人の責任。1人1人が自分の仕事を遂行しよう」と指示が入った。
後半は立ち上がりから神戸Sがチャンスを作る。SOガットランドがキックを敵陣深くに蹴り込むと、WTB松永がチェイス。相手のキックは距離が出ずに、22mライン付近でのマイボールラインアウトになる。そこから連続攻撃を仕掛け相手の反則を得ると、ゴール前でのマイボールラインアウトのチャンスに。しかし、ここは相手にボールを奪われてしまう。その後のマイボールラインアウトもスティールされ、敵陣深く攻め込みながらスコアを奪えない時間が続いたが、8分、ゴール前でのマイボールラインアウトを起点に連続攻撃を仕掛けて、CTB李のキックパスを大外でキャッチしたWTB山下(楽)がトライをマークする。ゴールキックも決まり、21−33。その後も神戸Sが敵陣でプレーし、ゴール前まで迫るも、BL東京のディフェンス網を破ることができない。そして迎えた26分、22mライン付近での神戸Sボールラインアウトから粘り強く攻撃を展開し、最後はカウリートゥイオティから代わったLOララトゥブアがトライをマークする。ゴールキックも決まり、28-33と5点差に。射程圏内に捉えたが、直後のキックオフで神戸Sにミスがあり、BL東京ボールになると、そのままパスを繋がれ、失トライ。再び28-40と12点差に離されてしまう(27分)。だが、神戸Sはすぐさま反撃を開始。30分、ラインアウトから左右にボールを展開し、最後はNO8サウマキが右中間に飛び込む。ゴールキックも決まり、再び5点差に迫った。残り10分、神戸Sが攻め続ける。39分には相手NO8が反則の繰り返しでシンビンが言い渡され、数的優位な状況に。ノーサイドホーンが鳴り響く中で、ゴール前での神戸Sボールスクラム。何度もスクラムを組み直した後、48分、左へと展開し、最後はラファエレから代わったWTB濱野が左端へと飛び込み、40-40の同点に。SOガットランドのキックが決まれば逆転という場面だったが、わずかに外れて、そのままノーサイド。白熱のゲームは引き分けとなり、神戸Sは勝ち点2を獲得した。
試合後、レニーHCは
「前半はタックルミスやエラーが多く出ましたが、後半は反撃に転じ、多くのチャンスを作ることができました。ただ、そこで仕留め切れず、フラストレーションがたまる展開になってしまった。順位を考えてみても、負けに等しい試合です」と語った。
欠場したニュージーランド代表のリッチー・モウンガに代わってSOに入った兄・松永 拓朗との兄弟対決で注目を集めたWTB松永は
「前半は接点で乗られてしまい相手のリズムになってしまったところがありました。1対1のタックルで相手をしっかり倒してプレッシャーをかけていこうと修正し、前半途中からディフェンスで前に出られるようになっていたのですが、自分たちのミスから2本トライを取られて。後半はラインスピードを上げ、良いディフェンスができていただけに、最初からそれができていたらと悔やまれます。また、兄は今シーズン初めてスタンドオフに入りました。チームとして兄にもっとプレッシャーをかけていきたかったのですが、僕自身もなかなかマッチアップする機会がなくて」と振り返った。
勝ちたかった。
どの選手も声をそろえる。
同点のトライを決めた途中出場のWTB濱野は
「FWがスクラムを何度も組み直して頑張ってくれていたので、ボールが出てきたらトライを取ろうと思っていました。スペースに走り込んでトライを決めることはできましたが、もっと内側でボールをもらってグラウンディングできていたら、ブリン(・ガットランド)がコンバージョンキックを蹴りやすかったのですが…」と反省する。
4位の横浜キヤノンイーグルスは、今節で勝ち点5を獲得し、43ポイント。神戸スティーラーズは勝ち点36とその差は「7」に広がった。リーグ戦は残り3試合となり、厳しい状況ではあるが、プレーオフ進出に向けて可能性がゼロになったわけではない。
WTB松永は「満足のいく結果ではないですが、負けじゃないですし、まだプレーオフに繋げられます」と前を向く。
この日2本のトライを上げ、チームに貢献したNO8サウマキは
「前節の東京サントリーサンゴリアス戦も敗れはしましたが、厳しい戦いから多くを学び、今日の試合に活かすことができました。そして今節もたくさんの学びがありました。それを次節に向けた準備に活かして、1人1人が準備したことを試合でやり切るだけです。残り3試合、いい準備をして、ボーナスポイントを取って勝てるようしていきます」と意気込んだ。
次節は4月21日(日)札幌ドームにてクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの対戦だ。負けられない戦いは続く。

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第14節
4月21日(日)13:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVSクボタスピアーズ船橋・東京ベイ
@札幌ドーム(北海道)

〜NEXT HOSTGAME〜
【ホストゲーム最終戦】
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第15節
“K” LINE(川崎汽船)スペシャルサンクスマッチ
4月27日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS静岡ブルーレヴズ
@東大阪市花園ラグビー場
チケットはこちら!
ホストゲームイベントはこちら!

loading