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試合後のコメント

【試合レポート】 1月15日(月)トレーニングマッチVS花園近鉄ライナーズ

【試合レポート】 1月15日(月)トレーニングマッチVS花園近鉄ライナーズ

全員がキックオフからそれぞれの役割を全うし、9トライを挙げて快勝

ノエビアスタジアム神戸で開催されたNTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第5節クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦の翌日、灘浜グラウンドに花園近鉄ライナーズを迎え、トレーニングマッチを行った。これまでリーグワンの試合に出場していないバッグボーン(試合メンバー以外)の選手にとっては12月10日(日)の三重ホンダヒートとのトレーニングマッチ以来のゲームとなる。
ゲームキャプテンの徳田は「どの選手もアピールしたいという気持ちが強くある中で、前回の三重Hとのトレーニングマッチはその気持ちが空回りしてしまったところがありました。今回は自分たちのラグビーをする上でそれぞれの役割をしっかり全うすることが最終的にコーチ陣へのアピールに繋がると考えて、丁寧に自分たちのラグビーをやり切るというマインドで試合に臨みました」と語った。
平日にも関わらず100人以上もの観客が見守る中ではじまった試合は、風上に立つ神戸Sが開始からキックを有効に使いながら敵陣でゲームを進める。3分、花園L陣22mライン付近マイボールラインアウトからモールを組んで前進したところで、BKへ。最後はSO日下が右端へとキックパス。WTB中の先制トライを引き出した。難しい角度のゴールキックをSO日下が難なく決め、7-0。上々の立ち上がりを見せる神戸Sは、さらに8分、WTBタプオシがタックラーを弾き飛ばしながら30m走り切りトライをマーク。ゴールキックも決まり、14-0に。冒頭のSH徳田の言葉通り、グラウンドに立つ全員が自分たちの仕事をミスなく丁寧にやり続け、12分、CTBイオアサのラインブレイクからパスを受けたCTBマヒナがトライ。16分には、花園L陣ゴール前でのマイボールラインアウトからモールを押し込んで、HO山田が左端へとボールをグラウンディング。「今日はキックが当たっていた」というSO日下が振り返ったように、ここでも難しい角度のゴールキックを決め、28-0とリードを広げる。テリトリー、ボール支配率ともに優位に進める神戸Sは、21分、WTB中がトライを決め(33-0)、26分には、ゴール前でのマイボールスクラムからSH徳田、SO日下と繋いで、WTBタプオシへロングパスが通り、そのままトライラインを駆け抜ける。ゴールキックも決まり、40-0に。32分にもトライ&ゴールキックで加点し、47-0。その後、立て続けに反則を犯し、この試合初めて花園Lに自陣22mライン内側まで入られるも、相手にハンドリングエラーが出て、最後はマイボールスクラムからボールを蹴り出して、前半を終えた。

風下に立つ後半。前半のようにキックがうまく使えない中でも、前半の勢いのままに神戸SがターンオーバーからWTB中がスペースをついてトライをマークする(9分)。ゴールキックも決まり、54-0。守っては、NO8ポトヒエッターがジャッカルで反則を誘い、花園Lの攻撃を寸断する。しかし、メンバーが次々と交代する中で、前半のような攻撃のリズムが出ない。中盤で一進一退の攻防が続いた後、26分、裏にキックを蹴り込まれ、そのボールを花園Lが拾い上げ、トライを献上する(54-5)。31分にも、ハーフライン付近からカウンター攻撃を仕掛けられ、トライを許してしまう。ゴールキックも決まり、54-12に。その後、互いに1本ずつトライで加点し、59-19で迎えたラストワンプレー。花園L陣ゴール前でのマイボールスクラムから粘り強く攻撃を仕掛け、最後はFL井上がインゴールへ飛び込む。右端のゴールキックも決まり、66-19でチームとして2024年初の白星を挙げた。
アタックをリードし、ゴールキックも9本中7本成功させた日下は、
「グラウンドに立つ全員が自分たちの仕事をきっちりやり切ったことで、いいリズムが生まれました。FWが体を張ってくれて、ブレイクダウンから早いテンポで球出しができたことも良かったです。後半は、風下ということもあり、キックが蹴りづらくなってしまったこととミスが出始めて、ボールをキープできず、相手にボールを渡してしまって流れを失ってしまったところがありました。風下でのゲームメイクは成長しないといけないところだと思います」と総括してくれた。
直近の2試合では入りが良くなく先制トライを許す場面が多かったが、今日は、いい立ち上がりを見せた。
徳田は「前半の入りの部分は意識しました。これまでの試合を見ていると、キックオフレシーブを失敗して苦しい展開にしてしまったところがあったので、日下と話して、シンプルなオプションを使って自陣を脱出していこうと。それがうまくはまりました」と語る。
攻守に激しいプレーを見せていたポトヒエッターは、
「チームのシステムの中でハードワークし続けることを意識して試合に臨みました。今日は、全員が役割を全うし、良いゲームができたと思います」と笑顔を見せていた。
チームは現在3連敗中と元気がない中で、バッグボーンの奮闘ぶりは刺激になったことだろう。
「敗れた3試合では、ミスから簡単に相手にボールを渡してしまうところがありました。今日は、1つ1つのプレーにプライドを持って、姿勢の部分をしっかり見せることができたと思います」と徳田。
全員がやるべきことをやる。相手からのプレッシャーがある中で、バッグボーンはそれをやり切った。トレーニングマッチから得られたものは多いはずだ。

〜NEXT GAME〜
トレーニングマッチ
1月19日(金)13:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS 静岡ブルーレヴズ
@灘浜グラウンド
※無料公開

〜NEXT GAME(NTT LEAGUE ONE)〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第6節
1月27日(土)14:10 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS 横浜キヤノンイーグルス
@ニッパツミツ沢球技場(神奈川)

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