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試合後のコメント

【試合レポート】 12月24日(日) NTTリーグワン2023-24第3節VS東芝ブレイブルーパス東京

【試合レポート】 12月24日(日) NTTリーグワン2023-24第3節VS東芝ブレイブルーパス東京

ミスから自滅も、終盤に追い上げ、勝ち点「1」をもぎ取る

前節の静岡ブルーレヴズ戦では規律面やスクラムなどの課題が出るも勝利を掴み、開幕2連勝中の神戸スティーラーズは、同じく2戦全勝の東芝ブレイブルーパス東京と対戦した。ノエビアスタジアム神戸で行われる全勝対決を前に、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下HC)は
「ここまでBL東京は素晴らしい試合をしていて、間違いなく強いチームです。互いに2勝と、現時点でどちらの力が上なのか測ることができる試合になります。対戦が楽しみですね」と述べていた。
10季ぶりにキャプテンを務めるN08リーチをはじめ、LOディアンズ、WTBナイカブラといった日本代表に加え、今シーズン、ニュージーランド代表のFLフリゼル、SOモウンガが入団した。「接点無双」を掲げ、肉弾戦に自信を持つ。今節、先発に起用されたHO北出は「セットプレーをはじめ、FWのバトルで負けないようにしたい」と意気込んだ。
1万人以上の観客が見守る中、SOガットランドのキックオフではじまった試合は、いきなりチャンスを掴む。キックオフをマイボールにすると、攻撃を継続。東京BL陣22mライン付近右中間で反則を得るとPGを選択し、まずは3点を先取(2分)。その後も神戸Sがボールを保持し、攻撃を展開する。10分には、BL東京陣22mライン付近でのマイボールラインアウトから連続攻撃を仕掛け、最後はFLサベア、CTBラウマペと繋いで、FLサウマキがインゴールへ。しかし、その前のプレーでノックオンがあり、トライキャンセルに。この後、マイボールラインアウトを獲得できず、相手ボールになると、一気にBL東京に攻め込まれてトライを献上(15分)。ゴールキックも決まり、3-7に。さらに、21分にも、PGで加点を許し、3-10とされる。神戸Sは、すぐさま反撃を開始し、24分、ハーフライン付近のマイボールラインアウトからBKへと展開。走り込んできたFLサウマキにパスが渡ると防御を突破し、FLサベアへと繋いで、最後はサポートしていたSH中嶋がそのままゴールラインを駆け抜けトライ。SOガットランドのゴールキックも決まり、10-10の振り出しに戻る。ここから反撃を開始したいところだったが、自陣での反則からピンチを招くと、28分、モールを押し込まれて、最後はFLフリゼルが抜け出しトライ。さらに、30分には、パスカットから失トライ。ゴールキックも決まり、10-24とリードを広げられてしまう。神戸Sは、36分、SOガットランドのキックパスからWTB松永がトライを決め、15-24にすると、前半終了間際にもPGで加点し、18-24で折り返した。

逆転が期待された後半だったが、先に得点したのはBL東京。5分、BL東京陣10mライン付近でのスクラムから連続攻撃を仕掛けられトライを献上。ゴールキックも決まり、18−31に。神戸Sはこれ以上離されまいと奮起し、スクラムで反則を獲得すると、敵陣へ。14分、BL東京陣10mライン付近ラインアウトから粘り強くアタックし続け、最後はCTBラウマペがインゴールへ。ゴールキックも決まり、25-31と6点差に詰める。射程圏内に入ったと思われたが、直後のキックオフからの攻撃でミスからボールを奪われ、失トライ。ゴールキックも決まり、25-38に。なかなか差が縮まらない中で、22分にはPGで加点され、25-41とさらにリードを広げられてしまう。Steel Matesへ勝利を届けようと、敵陣でアタックをし続けるも、ラストパスが繋がらない。もどかしい展開が続く中、31分、ゴール前でのマイボールスクラムから攻撃を継続し、最後は中嶋から代わったSH日和佐がグラウンディング。ゴールキックも決まり、32-41とする。しかし、東京BLのキックオフのボールを弾いてノックオンしてしまうと、相手ボールのスクラムに。そこから攻撃を仕掛けられ、トライを献上(32-46)。残り時間は、あとわずか。36分、相手のPKがタッチラインを割らず、WTB松永がキャッチすると、FB山中へと繋いで、アタックを展開する。SOガットランドのラインブレイクから連続攻撃を仕掛け、最後はSH日和佐がインゴールへ。ゴールキックも決まり、39-46と7点差に。神戸コールの後押しを受け神戸Sは、敵陣へと入るも、カウンターラックでボールを奪われてノーサイド。神戸Sは今シーズン、初黒星を喫した。
序盤からボールを保持しアタックし続けるもトライを奪えず、レニーHCは「良いラグビーをしましたが、多くのエラーが出てしまった」とひと言。共同キャプテンのレタリックは「チャンスもたくさんありましたが、ミスでトライを取り切れず、フラストレーションが溜まる展開になってしまいました」と悔しそうな表情を見せた。
トライをした直後に、ミスからスコアされるシーンが何度かあり、レニーHCは「プレーの精度に尽きます。簡単にトライを与え過ぎてしまっている。そこを改善しないと、BL東京のような強い相手には勝てません」と敗因について言及した。
ただ、やろうとしているラグビーは間違っていないとレニーHCは言い切る。また、昨シーズンは終盤に足が止まる場面が多かったが、今シーズンはノーサイドの瞬間まで粘り強く戦い、今節でも7点差にまで追い上げて貴重な勝ち点「1」をもぎ取ることができた。
「この敗戦でシーズンが終了するわけではありません。ラインアウトの精度、チャンスのところでの判断ミスなど、課題が出ました。そこはレベルアップしていけるところですので、きっちりと修正して、次節に向けて取り組んでいきます」(レニーHC)
後半から出場し、2トライをマークしたベテランの日和佐も
「ラストパスの精度、防御を崩したところでのプレーの判断などはもっと良くしていけますし、そこは直せるところです」と詳細を追求し、目指すラグビーの精度を上げていくと誓う。
2週間後に行われる次節も、東京サントリーサンゴリアスというタフな相手との対戦だ。
悔しい敗戦となったが、神戸スティーラーズは立ち止まることなく前に進み続け、次節はSteel Matesへ2024年初勝利を届ける。

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第4節
1月6日(土)14:35 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズ vs 東京サントリーサンゴリアス
@秩父宮ラグビー場(東京)

〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第5節
1月14日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
@ノエビアスタジアム神戸
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