INTERVIEW

試合後のコメント

2022年05月06日 | 取材日:2022年5月1日

5月1日(日)「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第15節vs横浜キヤノンイーグルス 試合レポート

第2節の雪辱を果たし、ホストゲーム最終戦で神戸のファンに笑顔を届ける。

 

今シーズン最後のホストゲームとなった「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第15節横浜キヤノンイーグルス戦が、51日に行われた。前回の対戦では、8トライを奪われ2155で敗戦。「借りを返す時が来た」と選手たちは声をそろえた。また、前節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦では終盤の勝負どころで反則やミスが出て痛恨の逆転負けを喫し、天国のカンバーランドコーチに勝利を捧げられなかった。「今節こそは」と思いが強い。プレーオフトーナメント進出はなくなったが、いつも応援してくれるファンのために、カンバーランドコーチのために、神戸のプライドを賭けて戦うと誓い、この一戦に臨んだ。

試合は、急遽メンバーが変更され、スタンドオフがクルーデン選手から李選手に、センターにはスミス選手が入った。5912人のファンが集まったラストホストゲームは、相手のキックオフで開始。2分、相手の反則で得た李選手のPKが、好キックとなり、横浜E22mライン付近でマイボールラインアウトのチャンス。FWBK一体となった連続攻撃を仕掛ける。最後はノックオンとなってしまったが、開始早々、気持ちのこもったプレーを見せる。先制したのは、神戸S7分、横浜E10mライン付近の相手ボールラインアウトを、橋本(皓)選手がスティールすると、攻撃を継続し、最後はスミス選手からパスを受けた李選手がインゴールに飛び込む。ゴールキックも決まり、7--0。しかし、相手も、4強入りに向けて負けられない一戦だ。11分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれて、トライを献上。ゴールキックも決まり、77と試合は振り出しに戻る。さらに、キック処理の際のアンダーソン選手のプレーが危険なプレーと判定され、PKを自陣深くに蹴り込まれて、再びゴール前ラインアウトに。ここはFWの奮闘もあり、しのぎ切る。ピンチの後には、チャンスあり。16分、神戸陣10mライン付近マイボールラインアウトからフェイズを重ねながら前進し、モエアキオラ選手のキックを相手がキャッチ。そこで相手が放ったパスを、アム選手がインターセプトすると、そのまま40m走り切ってトライを決め、127とする。チャンスは続き、20分には、相手が蹴り上げたハイパントキックをモエアキオラ選手がキャッチすると、アタックを展開し、山中選手、シカリング選手とつないで、最後は中嶋選手がトライラインに飛び込む。しかし、このトライは、TMOによりインゴールでのノックオンと判定されノートライに。さらに、22分にも、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、モエアキオラ選手がインゴールへ飛び込むもTMOによりオブストラクションの判定に。横浜E陣内深くに攻め込みながらも、なかなか得点が奪えずフラストレーションが溜まる中で、横浜Eに立て続けにラインアウトをスティールされ、キックを絡めた攻撃を受けて一気にテリトリーを失う。32分、神戸陣ゴール前での横浜EボールのスクラムからBKへと展開されてトライを許し、1212に。予想通りタフな戦いとなったが、神戸Sは、すぐさま反撃を開始する。36分、横浜E22mライン付近のマイボールラインアウトからモールを形成。モールが止まったところから右へと展開し、最後は山中選手からラストパスを受けたアンダーソン選手がトライ。1712と引き離す。前半終了間際、不用意な反則から自陣でトライラインを背負う状態になるも、集中力高くディフェンスし失点を防いだ。

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17−12で前半を終え、勝負の後半。第13節の埼玉WK戦、前節のS東京ベイ戦も、終盤にゲームをひっくり返された。ノーサイドの瞬間まで、精度高く戦ってリードを守り切りたいところだ。だが、その思いとは裏腹に、4分、ハーフウェイライン付近のスクラムで反則が出ると、相手に速攻を仕掛けられ、トライを奪われる。ゴールキックも成功し、1719と、この試合はじめてリードを許す。気合いを入れ直した神戸Sが、ここから怒涛の攻撃を開始する。8分、ハーフウェイライン付近横浜Eボールのラインアウトを長身のシカリング選手がスティールすると、そこから粘り強く攻撃し、ラックから出たボールを山中選手、李選手、山下(楽)選手とつないでトライ。ゴールキックも決まり、2419に。14分にも、相手ラインアウトを橋本(皓)選手がスティール。張選手がボールを持ち込むが、ディフェンスの手にかかりルーズボールになり、攻守が入れ替わると、相手が放ったパスを、中嶋選手がインターセプト。そのままインゴールへ飛び込み、今度は文句なしのトライ。ゴールキックも決まり、3119に。19分には、「リードを確実に広げたかった」というチームの判断で、横浜E10mライン付近での相手の反則にPGを選択し、3点を追加。流れを掴んだ神戸Sは、相手ボールのラインアウトをスティールしたり、スクラムで反則を取ったり、横浜Eが強みとするセットプレーからの攻撃を寸断する。24分にも、ゴール前ラインアウトからBKへと展開し、山下(楽)選手が左隅へとトライを決めると、27分にはPGでさらに追加得点し、4219とリードをさらに広げる。残り10分は、相手に主導権を奪われ、31分、36分とトライを許し、42339点差にまで詰められるも、そのまま逃げ切り、ラストホストゲームを勝利で飾った。

ディロンヘッドコーチは、カンバーランドコーチの遺影を持って記者会見の場に現れ、「人との関係性を大事にするコーチで、彼がいなくなったことはチームにとって大きな痛手です。今日は、ホストゲーム最終戦で良い形で勝利することができ、カンバーランドコーチへ弔いになりました」と偲んだ。ゲームキャプテンを務めた橋本(皓)選手は「チームでは『カンビー(カンバーランドコーチの愛称)のために頑張ろう』と自然と声が上がっていました。神戸のスクラムは、カンビーが作ってくれました。そのスクラムで今日はペナルティーも取れましたし、天国でカンビーも喜んでくれていると思います」と語った。続けて「前節、前々節とリードした状態で、自分たちのミスや反則で勝利を手放してしまったので、今日は最後まで集中して戦おうと試合に臨みました。流れを手放した時間もありましたが、それ以上に自分たちの時間が多かったことが勝ちにつながりました」と述べた。攻撃のタクトを振るいトライを演出し、難しい角度のキックを含めて5本成功させ、プレイヤーオブザマッチにも選ばれた李選手は、「最後までリードを守って勝ち切ることができ、チームの成長を感じる試合になりました」と、課題を1つクリアできたと語った。また、今節では相手のラインアウトを何度もスティールし、そこからトライへつなげる場面が見られた。橋本(皓)選手は「ベッカーコーチが用意してくれたシステムを遂行できた結果です」と胸を張った。後半14分にトライをマークした中嶋選手は「前回の横浜Eとの対戦ではコンタクトのところで乗り勝つことができなかったので、今日はFWBKかかわらず、フィジカルバトルで勝つことを意識していました。それができたことが勝利の要因だと思います」と笑顔を見せた。

最後のホストゲームで地元・神戸のファンの皆様に笑顔を届けることができたコベルコ神戸スティーラーズ。しかしシーズン通しては、6勝9敗と負けが先行し、満足のいく結果を残すことはできていない。橋本(大)キャプテンは、試合後に行われた挨拶で、「ファンの皆様に悔しい思いをさせてしまった」と頭を下げた。残すは、ユアテックスタジアム仙台で開催のシャイニングアークス東京ベイ浦安戦のみ。「来シーズンにつながるような神戸らしい試合をして、最後締めくくります!」と橋本(大)キャプテンは力強く宣言していた。その言葉通り、ラストゲームも勝利し、笑顔でシーズンを終えたい。

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