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試合後のコメント

2月6日(日)「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第5節vs NECグリーンロケッツ東葛試合レポート

 取材日:2022年2月6日

2月6日(日)「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第5節vs NECグリーンロケッツ東葛試合レポート

敵地・柏の葉公園総合競技場で今シーズン最多の7トライをマークし、勝ち点5を獲得!

今節で同じカンファレンスのチームとの対戦が一巡し、「今後、波に乗れるかが決まる大事な試合」と位置付ける第5節で、コベルコ神戸スティーラーズは、敵地・柏の葉公園総合競技場にて、元日本代表の田中史朗選手、レメキ ロマノラヴァ選手をはじめ総勢15名の選手が加入したNECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)と対戦した。前節で昨シーズンの覇者・埼玉パナソニックワイルドナイツに悔しい逆転負けを喫したが、橋本(大)キャプテンは「試合を重ねるごとに成長を感じている」とチームの状態は上向きだと話す。「今節では前節のように先手を打って神戸がリードをしている状況を作り、80分間、規律を守って自分たちのラグビーをやり続けたい」と意気込んだ。

GR東葛のキックオフではじまった試合は、4分、相手に反則が出て、神戸SはPGで先制する。幸先の良い滑り出しとなったが、自陣10mライン付近での日和佐選手のキックが直接タッチを割って、ダイレクトタッチになると、相手ボールのラインアウトからの攻撃でオフサイドの反則を犯す。神戸陣22mライン付近でのラインアウトからのGR東葛の攻撃は、ノックオンに終わるも、その後のマイボールスクラムで神戸Sは反則を取られてしまう。10分、神戸陣22mライン付近でのGR東葛ボールのラインアウトからモールを押し込まれてトライを献上。ゴールキックも決まり、3−7に。22分にも、スクラムでの反則からGR東葛にPGで追加得点を許す。これ以上離されたくない神戸Sは、ここから逆襲を開始する。26分、GR東葛がキックしたボールがルーズボールになり、相手陣10mライン付近でイシレリ選手がボールを拾い上げると、パスを繋いで、最後はこの日26歳の誕生日を迎えたモエアキオラ選手がトライをマークする。李選手のゴールキックも決まり、10−10の同点に。さらに31分、GR東葛陣22mライン付近から速攻を仕掛け、フェイズを重ねて攻撃すると、最後はモエアキオラ選手が力強い走りでディフェンスを突破しインゴールへ。37分、チームの精神的支柱である橋本(大)キャプテンが負傷によりグラウンドを後にするアクシデントもあったが、代わりに入った橋本(皓)バイスキャプテンがチームをしっかり牽引。前半終了を告げるホーンが鳴った後も、勝利への執念を見せ、22mライン付近のマイボールラインアウトからモールで前進し、最後は日和佐選手がラックからパスアウトしたボールを、山下(楽)選手が左隅へとトライ。李選手が難しい角度のゴールキックを難なく沈め、22−10で折り返した。

後半に入ると、神戸Sの勢いはさらに加速する。3分、相手の反則により得たPKで、ゴール前10m付近のラインアウトになると、モールで前進、崩れたところからFWがサイドアタックを繰り出し、BKへと展開、最後は山下(楽)選手からパスを受けた李選手がそのままインゴールへと飛び込む。9分には、山下(楽)選手のビッグゲインがあり、一気に敵陣へ入ると、相手に反則が出て、ゴール前でのマイボールラインアウトのチャンスに。モールを形成し、グイグイと押し込んで、平原選手がトライをマークする。さらに、13分には、この試合すでに2トライを決めているバースディ男、モエアキオラ選手が、自陣22mライン付近で相手ボールを奪うと、そのまま80m走り切りトライを決め、41−10と突き放す。その後も積極的に攻撃を仕掛ける神戸Sだが、17分に、相手陣10mでターンオーバーされると、連続攻撃からトライを奪われる。しかし、GR東葛の得点もこれまで。前節では終盤に交代選手が入ってから失点した反省をしっかり活かし、全員が最後の最後まで集中力高くプレーする。26分には、203cmビックマン、シカリング選手がターンオーバーからビッグゲインし、一気に敵陣へ。トライには繋がらないものの、神戸Sは相手陣でプレーし続ける。41分、モールからダメ押しのトライを奪い、48−17でノーサイド。神戸Sは、7本のトライを決め、勝利した。

橋本(大)キャプテンに代わって前半37分からグラウンドに立った橋本(皓)バイスキャプテンは「前半は苦しい時間帯もありましたが、激しくフィジカルでプレッシャーをかけ続け、試合の流れを掴むことができました」と勝利の要因をまとめた。今節ではSOに入り攻撃のタクトを振った李選手は「これまでの4試合と比べると、マイボールの時間も増えて、自分たちの強みを出せた試合になりました」と今シーズン初となる勝ち点5を取っての勝利に笑顔を見せた。マイボールスクラムで再三ペナルティーを取られるなど課題も出たが、同じカンファレンスのチームとの対戦を2勝3敗で終え、橋本(皓)バイスキャプテンは、「開幕当初と比べると、かなりチームは良くなっています」と、今後の戦いに自信をのぞかせる。この日、自ら誕生日を祝う3トライをマークし、マンオブザマッチに輝いたモエアキオラ選手は「みんながボールを繋いでくれたお陰」と感謝する。自陣で得たPKでも速攻を仕掛けるなど、終始「攻める」気持ちを忘れなかった神戸スティーラーズ。ディロンヘッドコーチは「今日は我々のチームのキャラクターが出た試合になり、それがこのような結果に繋がりました」という。1週間のバイウィークを経て次節から交流戦へと突入する。これまでの5試合で出た課題をきっちり修正し、リーグ戦中盤では、すべての試合で神戸スティーラーズらしい、ワクワクするようなラグビーを見せてくれるはずだ。

〜次回のコベルコ神戸スティーラーズ・ホストゲーム〜 第7節 2/26(土)12:00 KICK OFF コベルコ神戸スティーラーズ vs NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 @神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

チケット購入はこちら!(試合終了まで購入可能)

https://kobesteelers.tstar.jp

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