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試合後のコメント

1月15日(土)「NTTジャパンラグビーリーグワン2022」第2節vs横浜キヤノンイーグルス 試合レポート

 取材日:2022年1月15日

1月15日(土)「NTTジャパンラグビーリーグワン2022」第2節vs横浜キヤノンイーグルス 試合レポート

リーグワン初勝利を目指して敵地に乗り込むも、相手の勢いに飲まれて8失トライ

開幕戦で黒星を喫したコベルコ神戸スティーラーズは、1月15日(土)日産スタジアムで横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)と対戦した。試合前、今シーズン初出場のトライゲッター、山下楽平選手は「プライドを賭けて、自分たちのラグビーをしたい」と意気込んだ。相手がどこであろうと関係ない。リーグワン初勝利を求めて、2018シーズンから標榜するアタッキングラグビーをするだけだ。全員がそう心に決めて敵地に乗り込んだ。しかし、気合いは空回りする。横浜Eの司令塔、田村選手が深く蹴り込んだキックオフのボールを、山中選手が落としてしまう。いきなり自陣ゴール前での横浜Eボールのスクラムのピンチ。なんとか守り切りたい神戸Sだったが、スクラムから出たボールを田村選手にディフェンスの裏にキックで転がされて、東京五輪7人制代表の松井選手に先制トライを決められてしまう。まだ試合ははじまったばかりだ。キックの応酬の後、カウンターからボールを動かして、敵陣へと入るとパスを繋いでゴール前へ。しかし、山中選手から外にいる山下(楽)選手へのパスが繋がらない。その後も、攻撃を仕掛けるも、相手の激しいディフェンスに阻まれてペナルティを犯してしまう。10分には、横浜E陣22mライン付近からの速攻で攻め込まれると、キックを絡めた攻撃でトライを奪われる。さらに12分、14分と、キックオフからノーホイッスルトライを決められて、0−26に。流れを引き寄せたい神戸Sは、17分、横浜Eのハンドリングエラーから相手陣22mライン付近右中間スクラムから左へ展開し、ゴール前まで迫るも、ラストパスが繋がらず、ボールはタッチへ。フラストレーションがたまる展開が続く中、22分、ようやく待望のトライが生まれる。横浜Eのキックを相手陣22mライン付近李選手がキャッチすると、フェイズを重ねて、最後は李選手が蹴ったキックパスをアンダーソン選手が受けて、右隅にトライ。難しい角度のゴールキックも決まり、26–7とする。しかし、その3分後、神戸陣10mライン付近の横浜Eボールラインアウトからサインプレーでトライを決められ、31−7に。40分にはPGで追加得点され、34−7と、さらにリードを広げられてしまう。もうこれ以上離されたくない神戸Sは、前半終了間際、相手の反則からゴール前マイボールラインアウトを得ると、モールを押し込み、有田選手がグラウンディング。李選手のゴールキックも決まり、14−34で折り返した。

20点を追いかける後半。先に得点し、反撃を開始したいところだったが、開始早々、自陣でのマイボールラインアウトから出たボールを落としてしまい、防御に転じると、勢いに乗る横浜Eの攻撃を前にペナルティを犯し、そこからトライを許してしまう。14−39とリードを広げられた9分、横浜Eのペナルティからゴール前ラインアウトのチャンスを得る。FWで前進するも、トライすることができない。再び横浜Eにペナルティが出て、ゴール前ラインアウトのチャンスとなるが、ここで痛恨のノットストレート。14分に、横浜E陣10mライン付近でターンオーバーしパスを繋いで、最後は山中選手がトライをマークする。1本を返し、流れを引き寄せるかに思えたが、ミスを重ねてしまい、もどかしい展開が続く。逆に、ホームの後押しを受け、最後まで勢いに乗る横浜Eに、34分、39分とトライを奪われ、21−55でノーサイド。神戸Sは開幕2連敗となった。

橋本(大)キャプテンは「入りから受けに回ってしまい、ゲームをコントロールできずに終わってしまった」と唇を噛んだ。山中選手は「自分のミスから流れを悪くしてしまった」と悔やむ。2018シーズン以来、最多失点となる8本のトライを献上した一戦に、「ディフェンスの時に相手に乗られてしまいました。また、裏に抜けられる回数も多くて、そこも修正しないといけない」と山中選手は話す。司令塔を務めた李選手も同じくディフェンスが課題だと言い切る。スペースにボールを動かしてトライの山を築き、オーガナイズされたディフェンスでゴールラインを死守する。この試合では “神戸らしさ”を全く見ることができなかった。

橋本(大)キャプテンは「ラグビーの原点である、フィジカル。そこで後手を踏んでいます。フィジカルでしっかり戦っていけるようにしていきたい」と神戸のラグビーをする上で、まずはフィジカルで前に出られないといけないと話した。ディロンヘッドコーチは「今日は本来の力を出せませんでした。自分たちを信じて次節に向けて良い準備をしていきます」と結んだ。しっかり立て直し、神戸Sは、本来の輝きを取り戻すための戦いへと向かう。

〜次回のコベルコ神戸スティーラーズ・ホストゲーム〜 第3節 1/22(土)14:30 KICK OFF コベルコ神戸スティーラーズ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ @ノエビアスタジアム神戸

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https://kobesteelers.tstar.jp

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