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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2020第2節vsヤマハ発動機ジュビロ戦のコメント

 取材日:2020年1月18日

ジャパンラグビートップリーグ2020第2節vsヤマハ発動機ジュビロ戦のコメント

1月18日(土)静岡・ヤマハスタジアムにて第2節vsヤマハ発動機ジュビロ戦が行われた。前日の17日、阪神・淡路大震災発生から25年という節目を迎え、コベルコスティーラーズの選手、スタッフは練習前に1分間の黙祷をささげた。デーブ・ディロンヘッドコーチはこの一戦に臨むにあたり「神戸の人たちを代表して戦おう」と選手に声をかけたという。

対戦相手のヤマハについて山下裕史選手は「スクラムがヤマハの生命線なので、そこでしっかり戦っていきたい」と気合いを込めた。平島久照選手も「スクラム、ラインアウトで相手の好きなようにさせないようにしたい」ときっぱり。ダン・カーター選手のキックオフではじまった試合は、コベルコスティーラーズがヤマハ陣で攻撃をし続けるものの相手の激しいディフェンスに阻まれ、なかなか前進することができない。逆に11分、相手に一瞬の隙を突かれてトライを奪われ先制を許してしまう。しかし、ここからコベルコスティーラーズがギアチェンジ。15分に山中亮平選手のキックカウンターからボールを動かして、最後に日和佐篤選手からパスを受けたブロディ・レタリック選手がトライをマークする。さらに20分、タウムア・ナエアタ選手が、30分にアタアタ・モエアキオラ選手がトライを決める。リードを広げたコベルコスティーラーズだが、35分、神戸陣10mライン付近でモールアンプレアブルから相手ボールのスクラムになると、BKへと展開されトライを献上。さらに前半終了間際、自陣にてゴール前ラインアウトのピンチを迎える。だが、ここは相手ボールをレタリック選手が絶妙なタイミングではじき出し、凌ぎ切る。

5点差で迎えた後半、コベルコスティーラーズが6分、11分と立て続けにトライを決め、36-17と突き放す。その後、拮抗した展開になり、スコアが動かない。35分にトライを決められ、12点差にまで詰め寄られるが、ヤマハの反撃もここまで。36-24でコベルコスティーラーズが勝利を飾った。

試合後、デーブ・ディロンヘッドコーチは開口一番「アウェーの中、厳しい戦いになりました」とコメント。続けて「ヤマハはセットプレーが強いチームです。そこをどう対応するのか。コーチ陣とFWの選手が1週間いい仕事をしてくれて、大事な試合で勝つことができました」とセットプレーの安定を勝利の要因の1つにあげた。

第3節は1月26日(日)昨シーズンのトップリーグ決勝を戦ったサントリーサンゴリアスとの対戦だ。互いの意地とプライドがぶつかり合う白熱の一戦が予想される。ホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸を真っ赤に染めて選手に大きな声援を送ってほしい。

橋本大輝ゲームキャプテン、平島久照選手、ブロディ・レタリック選手のコメントです。

FL

橋本大輝ゲームキャプテン

「ヤマハはセットプレーが強いチームですが、そこで相手にいい仕事をさせなかったことがこの結果につながったと思います。アタックについては、ボールキャリアーの姿勢が高くなりコンタクトされた時に相手の大きな選手に抱えられていたので、低く当たって、サポートの選手が早くブレイクダウンに到達するよう試合中に修正しました。いいボールキャリーをすることで、アタックに勢いが生まれ、それがトライにつながりました。また、10番を起点にしたプレーを多くしていましたが、そこでプレッシャーを受けたので、途中から9番を起点にしたプレーを増やし流れを掴むことができたことも良かったです。ただ、ディフェンス面では課題が出ましたので、そこは今後、修正しないといけません。前日に阪神・淡路大震災発生から25年という節目を迎えました。今、僕たちがプレーできているのは、当時の人たちが大変な思いをして復興されたから。神戸に住み、神戸のチームでプレーしている限り、このことを忘れてはいけない。今日は大事な一戦を勝利で飾ることができて嬉しく思います。次節も応援よろしくお願いします」

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平島久照 選手

「ヤマハはスクラムに自信を持っているチームです。フロントローとしてスクラムは一番こだわっているところなので、そこで相手の好きなようにさせないようにしようと試合に臨みました。スクラムも安定していましたし、ラインアウトも分析通りで、多くの局面でヤマハの強みを消すことができました。これは試合に出ていない選手がいい練習をさせてくれたお陰です。次節も勝利できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」

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ブロディ・レタリック 選手

「相手のディフェンスラインの上がりが早く、そのスピードに対応するのに時間がかかりましたが、試合中に修正していき、トライを獲ることができました。個人としては、ラインアウト、スクラムで自分の役割をしっかり全うすることを一番に考えていました。ラインアウトで相手ボールを奪うことができましたし、スクラムも良かった。2連勝をすることができ嬉しいですが、気を抜くことはできません。次のサントリー戦に向けて良い準備をし、神戸のファンの皆様の前で勝利できるようにしたいと思います」

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