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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグカップ2019第4節vsマツダブルーズーマーズ戦のコメント

 取材日:2019年7月13日

ジャパンラグビートップリーグカップ2019第4節vsマツダブルーズーマーズ戦のコメント

第4節はマツダブルーズーマーズの本拠地・広島に乗り込んでの一戦となった。相手はトップチャレンジリーグ所属のチームとはいえ、前節で豊田自動織機シャトルズを24-26と2点差にまで追い詰めた。ディフェンスを強みとするマツダ。日本一の攻撃を誇るコベルコスティーラーズ。強い雨が降る中、チームカラーが対照的な両チームが激突した。

パーカー選手のキックオフではじまった試合は、いきなりコベルコスティーラーズがトップリーグチャンピオンの実力を見せつける。1分、相手キックを自陣10mライン付近でキャッチした井関選手がカウンターアタックを仕掛けると右端でサポートしていた山下(楽)選手へ絶妙な飛ばしパス。最後はパーカー選手がインゴールへと飛び込み先制のトライをマークする。ノーホイッスルトライにマツダファンが多数を占めたスタンドからどよめきが起こる。神戸のラグビーをやり切ろう。この試合で掲げたテーマ通り、コベルコスティーラーズは雨をものともせず自陣からでも積極的にボールを動かす。しかし、相手の激しいタックルに対しハンドリングエラーが続き、さらにはスクラムで反則を取られてしまい、自陣ゴール前で相手ボールラインアウトのピンチを迎える。前節のリコー戦ではモールを押し込まれて2トライを献上した。嫌な記憶が蘇る。だが、この1週間課題を修正すべくモールのディフェンスに集中して取り組んできたFW陣が、ここをしっかり守り切る。ピンチを脱したコベルコスティーラーズは再び攻めに転じる。9分、ハーフウェイライン付近のマイボールラインアウトから素早く展開しローレンス選手からラストパスを受けた児玉選手がインゴールへ。その後も攻める神戸、守るマツダの図式で試合が展開するが、コベルコスティーラーズが相手の防御網をことごとく突破し、前半だけで8トライを奪取して52-0と大差で折り返した。

後半もコベルコスティーラーズが試合の主導権を握り、立て続けにトライを奪う。14分、ミスからトライを許すが、18分、24分、28分と着実にトライを重ねる。終了間際にゴール前スクラムからBKへと展開されトライを献上するが、マツダの反撃もここまで。コベルコスティーラーズが85-12で圧勝した。

試合後、ディロンヘッドコーチは、「悪天候の中でも自分たちのスタイルを変えることなく最後まで戦い抜いた選手を誇りに思います。しかもマツダは80分間ディフェンスでプレッシャーをかけ続けてきました。それでも我々は自分たちのラグビーを貫きアタックし続け、13トライをマークしました。全体的に良い内容のゲームになりましたが、まだまだ成長できるところはあります。トライを取れる局面ですべてものにしたかと言われるとそうではありません。ミスが出るなどし、取り切ることができませんでした。また、キックオフキャッチのところでもミスがありました。これは前節でも出た課題です。さらに精度を高めないといけません」と勝って兜の緒を締めた。プール戦の最終戦となる次節は、7月19日(金)神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にてNECグリーンロケッツを迎え撃つ。NECでコーチを務めた経験があるディロンヘッドコーチは「彼らがどのようなマインドで我々に挑んでくるのかを理解していますので、そのチャレンジに臆することなく我々は自分たちのラグビーをやり切り圧倒したい」と決意を述べた。

今シーズン初の地元・神戸での一戦、コベルコスティーラーズはファンの声援を力に変えてプール戦1位通過を決める。

山下楽平選手、清水晶大選手、高尾時流選手のコメントです。

WTB

山下楽平 選手

「自分たちのラグビーをしっかりやり切ろう。チームでそう話して今日の試合に臨みました。悪天候の中での試合で、相手からも激しいプレッシャーを受けましたが、大差をつけて勝利できたことは良かった。ただ、トライを取り切らないといけないところでミスが出て取り切ることができないという場面もありました。そこは開幕戦からずっと修正できていない課題です。ほかにも改善すべき点はあります。最終節は今シーズン初めて開催される神戸での試合です。これまでに出た課題を修正し地元のファンの皆様の前で勝利する姿をお見せしたい。最高の準備をして試合に臨み、全力で戦います!」

SO

清水晶大 選手

(前半34分から出場)

「コージー(ヘイデン・パーカー)が負傷し予想していたよりも早く出番がきましたが、いつでも出られるように準備をしていたので、試合では自信をもって自分のプレーをやるだけでした。相手からプレッシャーを受けながらも、全体的には良いプレーができたと思います。プレースキックについては、コージーからのアドバイスもあり、いい習慣が身についています。手応えを感じていますので、さらに精度をあげていきたいと思います。最終節のNEC戦は、プール戦1位通過するために重要な試合です。メンバーに入ったら開幕戦以上の緊張感をもって試合に臨みたいと思います。絶対に勝ちます!」

PR

高尾時流 選手

(後半9分から出場)

「公式戦初出場となりました。ずっと試合に出たいと思っていましたので、メンバーに入ることができ嬉しかったです。ただ、今日は良いところも悪いところも出てしまい、100点中50点の出来です。リザーブとしてチームに勢いをもたらすようなプレーをしないといけなかったのですが、僕がグラウンドに入ってからラインアウトのミスなどが増えて、相手に付け入る隙を与えてしまいました。また、スクラムでも圧倒できなかったところが悔やまれます。特に後半38分、自陣での相手ボールスクラムからトライを許してしまったところは反省点です。良かったところは1対1の局面で相手を止めることができたところとアタックでもチームで意識している動きができたこと。今後はセットプレーをさらに安定させることができるようにしていきたいと思います。次節はプール戦1位通過するために勝たなければいけない大事な試合です。金曜日開催と準備期間が短いですが、試合メンバー入りしてもしなくてもチームに貢献できることはありますので、自分の役割をしっかり果たしたいと思います」

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