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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグカップ2019第1節vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

 取材日:2019年6月22日

ジャパンラグビートップリーグカップ2019第1節vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

「ジャパンラグビートップリーグカップ2019」が、6月22日(土)幕を開けた。

和歌山・紀三井寺公園陸上競技場での開幕戦は、近鉄ライナーズとの2年ぶりの阪神ダービーだ。今シーズン、近鉄に移籍した正面選手のキックオフではじまった試合は、外国人選手を中心とした激しいプレーに押され、自陣でのディフェンスの時間が続く。ゴール前まで迫られる場面もあったが、粘り強いディフェンスでピンチをしのぐと、前半13分、スコアが動く。相手の反則から近鉄陣深くに攻め込むと、ゴール前ラインアウトからバックスへと展開し、清水選手からラストパスを受けた児玉選手が左隅へと飛び込む。清水選手のゴールキックも決まり、7-0に。これで流れに乗るかと思われたが、その後も攻め込まれる展開が続く。しかし、相手にシンビンが出て数的優位になると、33分、ゴール前スクラムから左へ展開し、清水選手がトライをマーク。41分にもPGを決め、15-0で折り返す。

後半も、前半同様に自陣でのプレーを余儀なくされる。9分、神戸陣ゴール前のマイボールスクラムをターンオーバーされ、トライを献上。ゴールキックも決まり、15-7に。8点差に詰め寄られるが、14分、近鉄にこの日2人目となるシンビンが出ると、コベルコスティーラーズは、20分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、有田選手のトライで再び突き放す。試合終了間際にトライを許してしまうが、22-14でノーサイド。コベルコスティーラーズが、白熱の阪神ダービーを制した。

試合後、ディロンヘッドコーチは、「勝てたことは嬉しいですが、課題が多く出た試合になりました。近鉄の激しいプレーを前に、自分たちのラグビーができず、雑なゲームをしてしまった」と反省を述べた。第2節は、徳島・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで、豊田自動織機シャトルズと対戦する。「神戸のジャージを着ている限り、プライドを持って、自分たちの最高のパフォーマンスを発揮しないといけません。今日はそれができずに終わってしまいました。課題を修正し、次節では、自分たちの目指すラグビーを80分間やり通したい」と、ディロンヘッドコーチ。コベルコスティーラーズは、この日出た課題を成長につなげる。

有田隆平選手、ブロディ・マクカラン選手、清水晶大選手、日下太平選手のコメントです。

HO

有田隆平 選手

「僕自身は初めて経験する阪神ダービーとなりました。近鉄は必死に僕らを倒しにかかってくるので、簡単に勝たせてもらえないと思っていましたが、その通りの展開になってしまいました。序盤から激しいプレッシャーを受け、なかなか神戸らしいアタックができなかったですし、セットプレーも安定しなかった。なんとかしのいで、勝って反省できることは良かったです。課題が多く出た試合になりましたので、今日出た課題をしっかり修正し、次節vs豊田自動織機戦では自分たちのラグビーをやり切りたいと思います」

FL

ブロディ・マクカラン 選手

「初めての公式戦出場となりました。しかも、開幕スタメンです。4試合行われたプレシーズンマッチにすべて出場させていただき、自信はあったのですが、練習試合とはまた違った緊張感がありました。試合は、近鉄が激しくプレッシャーをかけてきて、自分たちの形で攻撃することができなかったところが反省点です。しかし、今日のようにハイプレッシャーを受ける試合は、今後もあると思いますので、この経験をいかさなければいけません。課題を修正し、次の戦いに臨みたいです。カップ戦は、1つでも星を落とすと、決勝に進むことが難しくなるので、1戦必勝のマインドで試合に臨み、次の戦いでは良いゲームをして勝利したいと思います」

SO

清水晶大 選手

(マンオブザマッチ受賞)

「人生初のマンオブザマッチ受賞は素直に嬉しいです。今日は、もともとリザーブでしたが、アンディー(アンドリュー・エリス)が体調不良ということで、先発出場することになりました。これまで10番を付けて出場した2試合(ジャパンラグビートップリーグ2017-2018第7節vsキヤノンイーグルス戦、ジャパンラグビートップリーグカップ2018−2019第2節vsクボタスピアーズ戦)は、敗戦という結果で、苦い思い出しかありません。10番を付けて3試合連続で負けることはできないと、気持ちが入っていました。とにかく落ち着いて、1つ1つのプレーに集中しようと思っていました。昨シーズン、DC(ダン・カーター)や(ヘイデン)パーカーから多くのことを学び、今日は、ミスもありましたが、彼らがやっているような周りをいかすプレーが少しできたと思います。また、プレースキックについては、昨シーズンのクボタ戦で、PGを外し、悔しい思いをしました。それまではキック練習をしてこなかったのですが、あの経験がきっかけになり、練習をするようになりました。毎日のように(森田)恭平さん(アシスタントコーチ)に付き合ってもらってキック練習をしています。今日は難しい角度のキックも決めることができました。今後、さらに精度を高めていきたいと思います。今日は勝ててほっとしています」

SH

日下太平 選手

(後半25分から出場)

「今日はアンディー(アンドリュー・エリス)の体調不良により、急遽、リザーブに入り、後半25分からスタンドオフでプレーしました。本職はセンターですが、周りをいかすというところは、10番でも、センターでも同じです。視野を広く持ってプレーしようとしましたが、なかなか難しかったです。今後は、センターでも、スタンドオフでも出られるようになりたいと思っていますので、今日は実戦を経験することができてよかったです。すべてにおいてレベルアップして、DC(ダン・カーター)のようなプレーヤーになれるよう頑張ります」

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