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試合後のコメント

プレシーズンマッチ2019-2020vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

 取材日:2019年6月15日

プレシーズンマッチ2019-2020vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

6月22日(土)に幕を開ける「ジャパンラグビートップリーグカップ2019」に向けて最後の練習試合となるプレシーズンマッチvs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦が、6月15日(土)、灘浜グラウンドで行われた。

先週行われた釜石シーウェイブス戦では、スキルミスや判断ミスがあり、自分たちのラグビーができない場面があるなど、課題も多く出た。今日は、いい内容の試合をして、開幕戦に向けて弾みをつけたいところ。メンバーには、今シーズン、プレシーズンマッチ初出場のベテランPR平島選手やスタンドオフにエリス選手が入り日和佐選手とハーフバック団を組むなど、見どころの多い一戦となった。試合は雨が降り続け、強風が吹く悪条件の中で、NTTコムのキックオフでスタート。風下を物ともせず、コベルコスティーラーズは積極的にアタックを仕掛ける。6分、NTTコム陣22mライン付近の神戸ボールスクラムから素早くボールを展開し、谷口選手からパスを受けたバンリーベン選手がゴール中央に先制のトライ。エリス選手のゴールキックも決まり、7-0とする。その後、セットプレーが安定せず、ピンチを迎える場面もあったが、堅いディフェンスでトライラインを死守する。そして、NTTコムの反則から22mライン付近にボールを運びチャンスになると、23分、相手の反則により認定トライを得て14-0とする。31分、神戸陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれて、トライを許すが、直後のエリス選手のキックオフをアンダーソン選手が長身をいかしてキャッチすると、谷口選手、バイフ選手とパスをつなぎ、そのままインゴールへ。ゴールキックも決まり、21-7と再び14点差とする。40分には、自陣のPKから井関選手が速攻を仕掛けて抜け出すと、サポートしていたアンダーソン選手につなげトライを挙げる。ゴールキックも決まり、28-7で前半を折り返した。

後半は、雨が上がったものの、相変わらず風が強く吹く中で行われ、2分、NTTコムにスクラムから展開されて相手センターの突破を許しトライを献上、28-12にされる。取られたら取り返すコベルコスティーラーズは、5分、NTTコム陣22mライン付近ラインアウトから展開し、ナエアタ選手が抜け出したのをきっかけにパスをつなぐと最後はバンリーベン選手がトライ。ゴールキックも決まり、35-12とする。ここからコベルコスティーラーズは、メンバーを大幅に代えて臨む。13分、NTTコムにトライを奪われ、35-17とされるが、この後はコベルコスティーラーズがNTTコム陣でプレーする時間が続く。27分、ゴール前神戸ボールスクラムからブロディ選手が抜け出すと西林選手、清水選手とつなぎトライをマークする。31分には、ルーキーの池永選手がディフェンスラインを突破し大きくゲインを切ると、韓選手、橋本(皓)選手とつないで、最後は鹿田選手が左中間にグラウンディングして47-17とさらにリードを広げる。終盤に自陣ゴール前まで迫られる場面もあったが、しっかり守り切り、ノーサイド。コベルコスティーラーズは、プレシーズンマッチ4連勝でカップ戦を迎える。

試合後、ディロンヘッドコーチは、「ニック(イーリ)やアキ(清水)が怪我をするなどして試合に出られない状況を想定し、今日はエリスを10番に起用しました。本来のポジションではありませんが、彼は良いパフォーマンスをしてくれました」とエリス選手をスタンドオフに据えた理由を説明した後、「課題も出ましたが、今日はチームとして目指す早いテンポのラグビーができました。特にディフェンスが良かった」と総括。カップ戦に向けて「開幕戦が待ちきれないですね。プレシーズンの期間は昨年よりも短かったのですが、すべての局面で昨シーズンよりも上回れるようにハードなトレーニングを積んできました。1戦1戦良い準備をし、ファンの皆様の前で神戸のラグビーを披露したい」と抱負を述べた。

コベルコスティーラーズのカップ戦の初戦は、6月22日(土)、和歌山・紀三井寺公園陸上競技場にて開催のvs近鉄ライナーズ戦となる。昨シーズン達成できなかったトップリーグとカップ戦の二冠を目指して、負けられない戦いがはじまる。

アンドリュー・エリス選手、平島久照選手、日和佐篤選手、落合知之選手、井関信介選手、池永玄太郎選手、韓尊文選手のコメントです。

SH

アンドリュー・エリス 選手

ゲームキャプテン

スタンドオフでのプレー経験はほとんどないのですが、コーチ陣から怪我人が出た時のバックアップとしてできるかどうか見たいと言われ、挑戦してみました。いつもと違うポジションなので難しかったですし、緊張もしましたが、ハーフバック団を組む日和佐が私の声を聞いてくれて、プレーしやすかった。今日はスタンドオフを楽しむことができました。試合内容については、前半は雨と風、後半は強風が吹き荒れ、コンディションは悪かったのですが、その中で、速いテンポのランニングラグビーができたことは良かったですし、自信になります。また、何度もビッグヒットが出て、ディフェンスでも、神戸のプライドを見せることができました。チームは良い状態でカップ戦に入ることができます。チャンピオンチームとして、すべての試合に勝ちたいと思っていますので、それを達成できるよう全力で戦います。皆様の応援よろしくお願いします

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平島久照 選手

怪我もあり、網走合宿後に練習に復帰しました。試合はトップリーグ決勝戦以来です。久しぶりの試合になりましたが、個人としては、まずまずのパフォーマンスができたと思います。スクラムについては、いい形でヒットできた時は良かったのですが、そうでない時にプレッシャーを受けてしまいました。この部分に関しては修正しなくてはいけません。また、ラインアウトも風の影響を受け安定感に欠けていました。ただ、セットプレー以外は、チームがやろうとしているアタックやディフェンスができたので、セットプレーを安定させることができれば、さらに良いラグビーができると思います。セットプレーの精度をあげて、カップ戦では1試合1試合を大事に戦い、勝利したいと思います

SH

日和佐篤 選手

日本代表メンバーから外れてしまったことは残念ですが、カップ戦でラグビーの注目度がさらに増すような面白いゲームができるようにしたいと思います。チームには、網走合宿後に合流しました。サントリー戦は動画で見ましたが、すごくいい試合ができていました。昨シーズンのベースの上に、あらゆる面で上乗せできている。みんなのハードワークが伝わりましたので、僕も負けていられないと思いました。釜石戦は、チーム全体としてミスが多く、雑な試合になってしまいましたが、今日は、コンディションが悪い中でも、自分たちのラグビーができたことは良かったです。成長を感じられる試合になりました。個人としても、チームとしても、さらにもう1段階レベルを上げてカップ戦に臨めるようにしたいと思います

WTB

落合知之 選手

春のニュージーランド留学で試合を数多く経験し、特にフィジカルは成長を感じています。プレシーズンマッチは、サントリー戦、釜石戦と出場し、今日で3試合目です。個人的に、アタックもディフェンスも昨シーズンよりもレベルアップしていると思いますが、まだまだ成長できると思います。中でも、ディフェンスの連携のところは一番の課題です。また、今日は天候が悪い中での試合となり、ワイドに展開しようとしてもできないという状況でした。そこで、ボールをもらうにはどうしたらいいのか、新たな課題が出ました。昨シーズンは試合に出場することができず悔しさを感じていますので、今シーズンは試合に出たいという思いが強いです。しっかりアピールし、試合に出たら良いパフォーマンスをしてチームに貢献できるよう、一生懸命頑張ります

WTB

井関信介 選手

オフシーズンに男子セブンズU25メンバーとして厳しいトレーニングを積んでからチームに合流し、いい状態で今までくることができています。プレシーズンマッチでも、サントリー戦、釜石戦、今日のNTTコム戦とFBで出場させていただき、手応えを感じることができました。昨シーズンはWTBで起用され、ボールを持って勝負するところは通用すると自信を持つことができましたので、今シーズンはFBに必要なディフェンスや周りを活かすプレーを意識して取り組んでいます。アタックに関しては、自分で勝負するところ、パスをするところの判断ができ、プレーの幅が広がったと感じられたので、ディフェンスのスキルをさらによくしたいと思います。FBでもWTBでも出られるように準備をして、カップ戦の決勝戦でスタメンを勝ち取ることができるようにしたい。カップ戦優勝を目指して頑張ります!

CTB

池永玄太郎 選手

(後半6分から出場)

北海道バーバリアンズ戦には出場しましたが、サントリー戦、釜石戦でも出番がなかったので、今日はチャンスをもらって嬉しかったです。はじめて経験するトップリーグのチームとの対戦だったので、思い切ってプレーしようと気合いが入っていました。トップリーグのチームは、大学と比べると、フィジカルやスピードが違います。ただ、まったく通用しないとは思いませんでした。特にフィジカル面は、手応えを感じることができ、自信になりました。もちろん、ディフェンスのところで課題も見えましたし、アタックでもこうしたら良かったんじゃないかと思うところもありました。カップ戦でメンバーに入ることができるよう、これからも全力でアピールし、試合に出たら新人らしく思い切りの良いプレーをしたいと思います

FB

韓尊文 選手

(後半6分から出場)

北海道バーバリアンズ戦、サントリー戦にも出場させていただきましたが、サントリー戦は15分ほどの出番の中で、ボールを触る機会がほとんどなく終わってしまいました。今日は、得意なプレーであるオフロードパスをする場面もあり、自分らしさを出すことはできましたが、やはりボールタッチの回数が少なかったので、ポジショニングを修正したり、声をかけるなど自分から動いたりしてボールに絡めるようにしないといけないと思いました。また、カウンターアタックの際、スペースにボールを運ぶように指示されていましたが、それもあまりできなくて…。課題が見えたプレシーズンマッチの3試合になりましたが、カップ戦のメンバーに入ることを目標に、これからもアピールしていきたいと思います

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