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試合後のコメント

11月19日(土)プレシーズンマッチvs花園近鉄ライナーズ 試合レポート

 取材日:2022年11月19日

11月19日(土)プレシーズンマッチvs花園近鉄ライナーズ 試合レポート

規律や連携の面で課題が残るも、Steel Matesの前で今シーズン初勝利をマーク

プレシーズンマッチ初戦となった横浜E戦は、今シーズン初の試合ということもあり、ミスや反則が多く出て19–39で敗戦となった。2試合目のこの一戦は、3年ぶりに開催となった「コベルコ神戸スティーラーズラグビーフェスタ2022」のメインイベントとして、今季ディビジョン1に昇格してきた花園Lを迎えて行われた。

花園Lのキックオフではじまった試合は、開始3分、自陣での反則から神戸陣22mライン付近で相手ボールのラインアウトになると、そこからBKへと展開されて先制のトライを献上する。初戦と同様に先に得点を奪われる試合の入りとなってしまったが、灘浜グラウンドに集結した大勢のSteel Matesの前で、横浜E戦の二の舞を演じたくはない。すぐさま反撃に転じた神戸Sは、5分、ハーフライン付近で相手キックをキャッチしたFB井関がカウンターを仕掛けると、FW・BK一体となったアタックを見せ、最後はCTBラウマペが力強い走りでラインブレイクし、そのままゴールラインを駆け抜ける。SOのポジションに入ったラファエレのゴールキックも決まり、7–5。その3分後には、神戸陣22mライン付近で、この試合が神戸デビューとなるCTBリトルが相手のオフロードパスをインターセプトし、ディフェンスを物ともせず、約70m走り切りトライを奪う。さらに13分、花園陣22mライン付近のマイボールラインアウトからBKのサインプレーが決まり、WTBモエアキオラがトライをマーク。あっという間に3トライを決め、19–7とリードを広げるも、花園Lは世界的SHゲニアを中心に、クイックタップから速攻を仕掛けてくる。21分、37分、立て続けにトライを奪われ、19–21で前半終了。

メンバーを大幅に変更して臨んだ後半は、6分、花園陣22mライン付近のラインアウトからBKへと展開。後半から出場したWTB中からラストパスを受けたWTB山下(楽)が左コーナーへと飛び込み、逆転のトライ。しかし、その2分後、自陣から積極的に攻撃を仕掛けるも、相手のディフェンスも良く、こぼれ球を拾われてトライを献上、24–26と再びリードを奪われる。なかなか波に乗れない神戸Sだが、この後、トライラッシュが訪れる。13分、神戸陣10mライン付近ラインアウトからフェイズを重ね、後半から出場のSOワッカがディフェンスの裏へとキック。自らキャッチすると、最後はサポートしていたSH小畑へと繋いでトライをマーク。18分には、ラウマペがトライを決めると、25分、WTB山下(楽)のラインブレイクからサポートしていた小畑がこの日2本目のトライを奪う。さらに、31分には、花園陣22m付近で相手のミスボールをキャッチしたCTB濱野がインゴールへと飛び込む。20分ほどの間に、あれよあれよと、得点を伸ばし52—26に。試合終了間際、2本のトライを許してしまったが、52–38でノーサイド。灘浜グラウンドに集まった2315人のラグビーファンの前で今シーズン初勝利を飾った。

 

人生初のゲームキャプテンを務めた山下(楽)は、「反省点の多い試合になりましたが、Steel Matesの前で勝利できてよかった」と頬を緩めた後、「横浜E戦で出た課題を修正し、チームとして全員が同じ“神戸ラグビー”を見られるように取り組んできました。今日対戦する花園Lは今シーズン、同じカンファレンスに所属し、2度対戦するチームです。そういう相手に対して、自分たちがどういうラグビーをするのかをしっかり見せようと話していました。かつ、3年ぶりのフェスタ開催ということで、大勢のSteel Matesが来場される。皆様の前でアグレシッブなラグビーを展開しようと一つになっていました。ゲームキャプテンとして、皆を後押ししたり、チームが良くない流れの時は、シンプルな声かけしたりすることを意識して試合に臨み、良い経験をすることができましたし、個人としても、横浜E戦よりも試合勘が戻り、パフォーマンスも上がってきていると手応えを感じました。ただ、初戦と同様に規律という課題が出ました。前半最初のトライも反則からです。また、連携の部分でもミスが目立ちました。新しい選手が加わり、彼らの得意なプレーややりたいプレーを理解し、チームの目指すラグビーとすり合わせるなど、もう少し詰めていかなければいけない」と振り返った。神戸Sデビューを飾ったリトルも「神戸ラグビーにまだ馴染めていないところがあって…。神戸に来て初めての試合を楽しめましたが、すごく疲れましたね(苦笑)。あと何試合か経験することができれば慣れていくと思いますし、CTBコンビを組んだラウマペとの連携も、もう少し時間をかければ、さらに良くなります」と連携について言及した。2日前の練習で負傷し、スタンドから試合を見守った橋本キャプテンは「良いところ、悪いところ、両方が出た試合です。前半13分のサインプレーからのトライなど、練習からやってきたことが随所に見られて、良い面も多々あったのですが、ディフェンスの連携ミスから簡単にトライを取られるところや反則も多くて…。特にブレイクダウンで同じような反則を繰り返しています。そこは改善しないといけません。また、連携を含めて細かなミスが多いので、精度の部分を高めていかないといけないです」と語った。

横浜E戦に続き課題が多く出た一戦となったが、勝って反省できることを前向きに捉えたい。プレシーズンマッチ3戦目は、11月26日(土)エコパスタジアムで開催の静岡ブルーレブズ戦だ。

13人の新加入と既存の選手たちが融合し、神戸ラグビーを見せることができるのか。楽しみにしていてほしい。

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