取材日:2018年11月11日
ジャパンラグビートップリーグカップ2018-2019プール戦 vs ヤマハ発動機ジュビロ戦のコメント
トップリーグのリーグ戦が終了し、新たな大会となる「ジャパンラグビートップリーグカップ2018-2019」が、11月10日(土)から開幕し、コベルコスティーラーズは、11月11日(日)、プール戦第1節でヤマハ発動機ジュビロと対戦した。
ゲーム前に、キャプテンのエリス選手は「自分たちのラグビーを80分間高いレベルでやり切ろう」と話したという。試合は、いきなり動く。カーター選手が蹴ったキックオフを山下(楽)選手がキャッチすると、テンポよくボールをつないで、フランクリン選手が抜け出し、最後はエリス選手が先制のトライ。カーター選手のゴールキックも決まって7-0とする。7分、神戸陣22mライン付近でインターセプトされ、トライを献上するが、その後はコベルコスティーラーズが圧倒し、ゲームの主導権を握る。26分に相手にトライを奪われるが、終始ゲームを支配するコベルコスティーラーズは、前半だけで10トライをマークし、68-12で折り返す。
後半に入ってからもコベルコスティーラーズは攻撃の手を緩めない。4分、神戸陣10mライン付近ヤマハボールのラインアウトをスティールすると、FW・BK一体となった攻撃を見せ、相手陣22mライン付近でエリス選手からラストパスを受けたカーター選手がそのままインゴールへ。さらに、12分にはペナルティトライを得てリードを広げる。その後も、立て続けにトライを奪い、最終スコア99-12で勝利した。
試合後の記者会見で、ディロンヘッドコーチは、「自分たちの成長が見られる一戦となりました。また、これまで80分間フル出場していない選手や試合にあまり出ることができていない選手がグラウンドに立ち、長い時間プレーすることができたことはよかったですね」と、コメント。エリス選手も「自分たちのラグビーを80分間貫くことにフォーカスしていました。みんなが集中力高くプレーし、チームとして良いパフォーマンスを発揮することができ、うれしく思います」と、満足げな表情を見せた。エリス選手は、今シーズン初めて盟友であるカーター選手と共に先発出場したことについて「クルセイダーズとオールブラックスで10年ほど一緒にプレーしてきました。古くからの友人と一緒にキックオフからグラウンドに立ち、楽しかったですね。カップ戦の後にトップリーグ総合順位決定トーナメントがはじまりますが、そこでも一緒に長い時間プレーすることができればいいですね」と話した。
トップリーグとカップ戦、二冠達成を目指してコベルコスティーラーズは勇往邁進する。
タウムア・ナエアタ選手、ダン・カーター選手、重一生選手、清水晶大選手のコメントです。
FL
タウムア・ナエアタ 選手
「ヤマハはセットプレーが強いチームです。今週は、ヤマハのフォワード陣に対抗するため、セットプレーに重点を置いて練習してきました。その成果もあって、今日の試合では、スクラムも安定していましたし、ラインアウトもしっかり分析し、何本かスティールすることに成功しました。ただ、モールディフェンスに関しては、前半26分、ゴール前のモールを押されたことが相手のトライにつながったので、ここは修正しないといけません。ほかにも自陣でペナルティーが多いなど、いくつか課題が出ました。次節に向けて、修正していきたいと思います。個人としては、持ち味であるボールキャリーを出すことができ、トライもマークすることができてうれしかったのですが、もっと良いプレーができると思っています。次節もメンバーに入ることができたら、今日よりも良いパフォーマンスを発揮し、勝利に貢献したいです」
SO
ダン・カーター 選手
「アンディー(アンドリュー・エリス)と一緒に先発出場することが首脳陣から発表されて以来、今週はずっとエキサイティングな気持ちでした。アンディーも同じような気持ちでいてくれて、この試合を楽しもうと二人で話していたんです。お互いに3トライをマークし、99点と大量得点を奪い勝利することができ、うれしく思います。その中で、私の3本目のトライ(後半4分)は、アンディーからラストパスを受け、生まれたもの。アンディーはその時点で3トライを決めており、4トライ目を狙っていくのかと思いながらサポートしていたら、ディフェンスの裏に抜け出した彼からパスが来ました。私がまだ2トライしかあげていなかったので、あのパスはアンディーの優しさだったと思います(笑)。カップ戦は、チームとして自分たちのラグビーを成長させていくことがテーマです。今日は良いゲームをしましたが、また1週間ハードワークして、次節ではさらに素晴らしい試合をしたい。カップ戦で1戦1戦成長していき、トップリーグ総合順位決定トーナメントにつなげたいと思います」
CTB
重一生 選手
「今シーズン初めての先発出場となりました。強みであるディフェンスやボールキャリーやボールキャリーでチームに貢献しようと思っていましたが、これまで試合に出ていたクーピー(アダム・アシュリークーパー)と比べるとまだまだだなと(苦笑)。後半21分のトライについては、前のスペースが空いたところに、トニーさん(トニシオ・バイフ)からパスが来て、周りがうまく僕を使ってくれました。トライラインまで走り切ることができてよかったです。次節でもチャンスをもらったら、今日よりも良いパフォーマンスを発揮できるよう頑張ります」
SO
清水晶大 選手
「昨シーズンもフルバックで出場したことがあるので、とまどいはありませんでした。山中(亮平)さんが不在の中でチャンスをもらい、チームが求めているプレーをしっかりやろうと試合に臨み、今日は良いアピールができたと思います。また、チームとしても、15トライをマークし、自分たちのラグビーをすることができました。ただ、自陣での反則が多いなどの課題も出ましたので、しっかりと修正して次節に臨みたいと思います。個人としては、12月からのトップリーグ総合順位決定トーナメントでメンバーに入るという目標があります。残り2試合のカップ戦でどのポジションでも高いレベルでプレーできることをアピールし、信頼を得られるようにしていきたいです」