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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017-2018第9節vs リコーブラックラムズ戦のコメント

 取材日:2017年10月22日

ジャパンラグビートップリーグ2017-2018第9節vs リコーブラックラムズ戦のコメント

キヤノンイーグルス、パナソニックワイルドナイツを相手に2連敗を喫したコベルコスティーラーズは、10月22日(日)、ホームスタジアムのノエビアスタジアム神戸にリコーブラックラムズを迎えて、ウインドウマンス前の最後の戦いに臨んだ。2日前の10月20日は、平尾誠二元GMの命日ということもあり、「平尾さんが亡くなって1年ですし、気持ちを切り替えて臨みました」とキャプテンの前川。テーマは「ひとりひとりがそれぞれの役割をしっかり果たすこと」だ。

リコーのキックオフではじまった試合は、序盤、この試合FLに入ったベッカーが相手ラインアウトをスティールしたり、WTB林が持ち前のアタックセンスを発揮しビッグゲインをしてみせたりと、コベルコスティーラーズが主導権を握るかと思われたが、14分、神戸陣22mライン付近リコーボールスクラムから連続攻撃を仕掛けられ先制のトライを献上する。その後、24分、31分と2度にわたり、ゴール前に迫る場面があるが、リコーの堅守に阻まれ得点することができない。前半終了間際には、立て続けに反則を犯し、37分、40分とリコーにPGのチャンスを与えてしまう。しかし、この2本は失敗に終わり、スコアボードは変わらず、0−5のままハーフタイムへ。

後半の巻き返しが期待されたが、開始2分、リコー陣10m付近でパスが乱れて相手にボールを拾われると、そのまま繋がれトライを許してしまう。ゴールキックも決まり12点を追いかける展開に。そして迎えた7分、ようやく待望のトライをマークする。SO山中のキックカウンターからフェイズを重ねて、最後はゴール前でSHエリスからパスを受けたルーキーのCTB重が左中間に飛び込む。15分にPGで加点され、5-15とされるが、24分、リコー陣ゴール前での相手ボールスクラムでエリスがボールを奪うと、FW・BK一体となったアタックから最後は重がトライを決め、10-15と5点差に迫る。残り15分、逆転にかけるコベルコスティーラーズは、70分、リコー陣ゴール前スクラムからエリスが逆サイドに立つ林にパスをつなぐが、相手の激しいディフェンスを前に、ノックオン。その後も懸命のアタックを繰り返すが、ゴールラインは遠く、10-15でノーサイド。残念ながら3連敗となったが、コベルコスティーラーズは勝ち点1を獲得し、レッドカンファレンス2位でウインドウマンスに入ることになった。

試合後、前川は、「勝ちたい気持ちは強かったのですが、それを結果につなげられなかった」と唇を噛んだ。続けて「前半何度かトライを取れるチャンスがあったのですが、そこで取り切れずに常にリードされている状態にしてしまいました。またブレイクダウンでのペナルティも多かったですし、エリアマネジメントもリコーの方が上でした」と総括。マッケイヘッドコーチは「連勝していた6試合では取るべきところでトライが取れていましたが、ここ3試合ではチャンスを作れても、我慢と精度が足りずにスコアボードでプレッシャーをかけることができていません。その部分を5週間で修正していきたい」とコメントした。

ウインドウマンス明けの初戦は、12月2日(土)、秩父宮ラグビー場で開催の第10節 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦だ。コベルコスティーラーズは、マッケイヘッドコーチのもと、チームを立て直し、終盤戦の負けられない戦いに挑む。

重一生選手、林真太郎選手、清水晶大選手のコメントです。

CTB

重一生選手

「リコーのディフェンスに、気持ちの面で受けてしまったところがありました。アグレシッブさが前半は欠けていたので、後半は気持ちを全面に出していこうとしたのですが、後半入りのところですぐにトライを取られてしまって。入りの緩さは今後の課題です。後半徐々に気持ちを出して戦えていけたのですが、それを最初から出せるようにしないといけません。またゴール前でのミスも多かった。接戦でこのようなミスをしていたら勝てません。今日は気持ちの面で負けていたのかなって。まだ2位という上を狙える位置にいますので、3連敗という結果をしっかり受け止めて、ウインドウマンス期間中に勝てるチームに変えていけるようにしたい。一人一人がレベルアップしていく必要があると思いますので、前を向いてハードワークしていきます」

WTB

林真太郎選手

「前半入りのところでは、スペースもあって、いいランをすることができましたが、そこからベッカーに繋ぎ切れなくて。その後もゲインはできましたが、トライまでもっていくことができませんでした。全体的に、自分自身を含めて、ハンドリングエラーが目立つ試合だったように思います。その中でも、後半70分のゴール前のスクラムでのノックオンは後悔でしかありません。してはいけないミスでした。ほかにもキックをダイレクトタッチにしてしまうなど、個人的にも反省点が多いです。3連敗でウインドウマンスに入ることになりましたが、個人としてもチームとしても課題を修正して、終盤戦に臨むことができるようにしたいと思います」

FB

清水晶大選手

「FBは春からやっていたので、アタックに関してはまずまずの手応えを感じることはできたのですが、ディフェンスは抜かれる場面がありました。またFWに対して良いコールができていたかと言われれば、どうか。コールの部分も反省点として上がります。1試合1試合チームにフィットしていますが、まだまだ課題も多いので、ウインドウマンス期間中にレベルアップして、終盤戦では進化したところを見せられるようにしたいと思います」

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