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ロングインタビュー

2022年度新加入選手インタビュー Part.2 酒木凜平 選手

 取材日:2022年7月21日

2022年度新加入選手インタビュー Part.2 酒木凜平 選手

強いチームでラグビーがしたい!その一心でスティーラーズのトライアウトを受けてチームの一員になった酒木選手。もともとバックスでプレーしていたという酒木選手のアピールポイントとは?これまでの競技歴とともに話を聞きました。

「セットプレーを強化し、ハンドリングやスピードを さらに磨いて、リーグワンデビューを目指します!」

酒木 凜平

RINPEI SAKAKI

PROFILE
  • 1999年11月12日生まれ(22歳)、茨城県つくば市出身
  • 岡山ラグビースクール→ツクバリアンズ→御所中学→御所実業高校→大東文化大学
  • ポジション/HO
  • 身長・体重/178cm・100kg

トライアウトを受けてスティーラーズへ

チームにはいつ合流したのでしょうか。

「3月頭にチームに合流しました。それからずっと神戸にいるので、チームにも随分と慣れました」

ということは、卒業式には出席していないのでしょうか。

「そうなんです。コロナの影響で、僕らの代は全員卒業式には出席せずにチームに残って練習していました」

酒木選手はトライアウトを受けてスティーラーズに入団が決まったんですよね。

「自陣からでも積極的にボールを動かしてトライを取る。そういうスティーラーズのラグビースタイルが自分に合っていると感じていたことや、強いチームでラグビーがしたいという思いがあり、トライアウトを受けさせていただきました。トライアウトの日に、クラブハウスでクラッツ(アーロン・クルーデン)に会ったんですが、『本物だ!』と驚いたことをよく覚えています」

実際にスティーラーズの一員となってチームの印象はどうですか。

「想像していた通り、選手のレベルが高いですね。あと合流した当初は、子どもの頃からテレビで見ていた選手と同じグラウンドでプレーできていることに不思議な感じがしていました」

中学から親元を離れてラグビー留学

ところで、酒木選手はいつからラグビーをはじめたのでしょうか。

「教員をしている父が大学時代にラグビーをしていて、学校でもラグビー部の顧問をしているんです。5歳の時、父にラグビースクールへ連れていかれたことがきっかけで、ラグビーをはじめました。当時は岡山に住んでいたので、岡山ラグビースクールに通っていて、小学1年から茨城県つくば市に引っ越したこともあり、ツクバリアンズでプレーしていました」

中学校は、奈良県にある御所中学へ。引っ越しされたのでしょうか。

「ラグビーをするために家族と離れて僕一人で御所へ行きました。父が教員をしていた関係で、御所実業高校の竹田監督と知り合いだったこともあり、監督から『来るか』と誘っていただいたんです。それで、中学2年の3学期から竹田監督の家に下宿させてもらっていました」

高校時代は2年の時に全国高校ラグビー大会で準決勝に進出しましたね。

「東福岡高校との準決勝は、逆転された後、試合終了間際にチャンスが来て敵陣へと入ったのですが、僕のノックオンで終わって24−25で敗れてしまって…。いまだにその試合の動画を見ることができないんです。高校3年の時は天理高校が強くて、花園に行けるのか不安だったのですが、予選決勝で天理に勝つことができました。ただ、そこでホッとしてしまったというか…。花園では2回戦で報徳学園高校に負けてしまいました」

親元を離れて御所実業高校に行き、学んだことや得たものとは?

「技術的なことはもちろんですが、御所は人間性を大事にするチームだったので、当たり前のことを当たり前にすることなどを身につけることができました。また、高校3年の時にバイスキャプテンをしたことで、リーダーとしての仕事を学ぶことができました。大学4年の時はキャプテンをしていたのですが、高校時代の経験をいかすことができました」

バックス仕込みのパスやスピードに注目を

大東文化大学に進んだのは理由を教えてください。

「最初に声をかけてくれたのが大東文化大学だったんです。大東文化は、個性的で面白いチームという印象を持っていて、名門といわれるチームよりそういうチームの方が僕に合っているんじゃないかと思ったんです。実際に癖のある選手ばかりで、楽しみながらラグビーができた4年間になりました」

試合にはいつから出ることができたのでしょうか。

「2年から出られるようになりました。というのも、僕は高校2年の春頃までバックスでプレーしていたのですが、体が横に大きくなって、フッカーにコンバートしたんです。けど、ラインアウトはロックの選手がスローイングを務めていましたし、高校ラグビーではスクラムを1.5メートル以上押せないので、力を入れて練習をしていなくて。フッカーとして本格的に練習に取り組むようになったのは、大学に入ってからなんです。セットプレーは苦労しましたし、今も強化中です」

バックスでプレーしていたんですね!

「中学、高校時代はプレースキックを蹴っていましたし、パスも得意です。フッカーの選手の中では、スピードもある方だと思います」

スティーラーズのフッカーには、ベテランの有田選手を筆頭に、今シーズン移籍してきた北出選手らがいます。熾烈なポジション争いに挑むことになりますが、意気込みを聞かせてください。

「フッカーとして、まずはセットプレーを強化しつつ、自分の強みであるスピードやハンドリングは誰にも負けないように、さらに磨いて、今シーズン、リーグワンデビューができるように精進します」

では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

「ヤンブーさんからは『リンリン』と呼ばれています!『リンペイ』でも『リンリン』でも構いませんので、顔と名前をぜひ覚えてください。足が速いところやパスができるところなどを試合で見せられるように頑張ります!応援よろしくお願いします」

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