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-Long interview-

2022/07/15 | 取材日:2022年7月14日

退団選手インタビュー Part.14 トム・フランクリン

トム・フランクリンTOM FRANKLIN

■1990年8月11日生まれ、ニュージーランド出身

■オタゴ→ベイオブプレンティ→ハイランダーズ(SR)→コベルコ神戸スティーラーズ(2018年度)

■ポジション/LO

■2021−2022シーズンまでの公式戦出場回数/25

「スティーラーズは私にとって特別なチーム。
ニュージーランドでこれからも応援し続けます」
突然の退団発表に、SNSを通じてファンの方から驚きのメッセージが届いています。

「昨シーズンから腰の治療を続けていたのですが、完治にいたらず、現役を引退することになりました。もっとスティーラーズでプレーしたかったという思いはありますが、ラグビープレイヤーにとって、怪我は避けて通れません。望んでいた幕引きではありませんが、4シーズン、スティーラーズでプレーできたことを誇りに思いますし、素晴らしい日々を過ごすことができて幸せでした」

フランクリン選手にとって、スティーラーズはニュージーランド以外でプレーした初めてのチームですよね。

「そうです。昨シーズン、アメリカでプレーしましたが、ニュージーランドのチーム以外で、長期間にわたり在籍したのはスティーラーズが初めてです。入団した当初は、ニュージーランドとのプレースタイルの違いに戸惑うこともありましたが、ウェイン(・スミス)や(スコット・)ハンセンといった素晴らしいコーチ陣やチームメイトのアドバイスのお陰もあり、日本のラグビーに早く馴染むことができました。1年目から優勝という最高の結果を残すことができましたし、また、2021年度シーズンは日和佐(篤)ともに共同キャプテンを務めました。間違いなくスティーラーズは、私にとって特別なチームです」

2018年度シーズンのサントリーとの決勝戦では、フランクリン選手は、骨折をおして試合に出場し優勝に貢献しました。

「トヨタとの準決勝は、怪我の状態が改善せず、試合に出ることができなくて悔しい思いをしました。決勝戦は、とにかく試合に出たい。プレーしたいという思いが強くて…。トレーナーに相談したりして、コンディションをよくできるよう努力しました。その結果、試合メンバーに入ることができ、決勝戦は、製鉄所の作業着を着てグラウンドに入り、会社やチームの歴史の一部になれたと感じましたし、ファンの方々や社員の皆様の大きな力に後押しされ、最高のパフォーマンスを発揮することができました。決勝戦は、スティーラーズのみならず、これまでのキャリアの中で、もっとも印象に残る試合です」

2018年度シーズンからレガシー活動がスタートしました。この活動から何を得ましたか?

「レガシー活動を通じて、会社やチームの歴史、神戸という街の歴史を知ることができました。特に感銘を受けたのは、会社や神戸の人たちが阪神淡路大震災から復興に向けて力強く立ち上がったことでした。レガシー活動では、どんなことがあっても折れない心を学ぶことができました」

影響を受けた選手はいるのでしょうか?

「チームメイト全員から刺激を受けたので、一人を上げるのは難しいのですが、あえて言うとすれば、ラッシーさん(平島久照)と張(碩煥)ですね。ラッシーさんのラグビーへの取り組む姿勢は尊敬に値します。張は同じポジションということで、よきライバルでした。彼と切磋琢磨し、私自身、成長することができました」

先ほども言われていましたが、2021年度シーズンは共同キャプテンを務めました。

「キャプテンというのは、誰もが経験できることではありません。伝統あるスティーラーズのキャプテンを務めたことは、私にとって名誉であり、誇りです。もちろん、ポテンシャルの高い選手たちを率いることは大変でしたが、日和佐と一緒に力を合わせて仕事をし、何ものにも代え難い経験を積むことができました。とはいえ、キャプテンをしたシーズンは、プレーオフトーナメント準々決勝で敗れてしまい、結果が伴わなくて…。優勝することができなかったことは、非常に残念でしたし、悔しさを感じました」

2シーズン続けて(2019年度シーズンはコロナの影響でリーグ戦が中止に)、チームは優勝を逃しました。頂点に立つために何が必要だと思いますか?

「昨シーズンも全員が努力を惜しまずにハードワークしていたのですが、なかなか自分たちのラグビーができず、終盤になって、ようやくそれができるようになりました。もっと早くから自分たちのラグビーができていたらと悔やまれます。ただ、昨シーズン良かったこともあります。若手やこれまで試合に出ていなかった選手がプレータイムを得ることができました。これはチームにとってプラス材料です。スティーラーズは、優勝するために必要な要素はすべてそろっていますので、全員が同じビジョンを描いて、開幕戦から精度高く神戸のラグビーをし、1つ1つ勝利を積み重ねていけば、優勝が見えてくると思います」

チームに期待することは?

「もちろん、リーグワンのタイトルを取ることです。チームのみんながどれほどハードワークし、スティーラーズのジャージを着ることに誇りを持って戦っているのか知っていますので、その努力が優勝という形に結実するよう願っています」

チームメイトへメッセージを。

「スティーラーズで経験したことはすべて、特別であり、チームメイトとの思い出は、私の心の中に永遠に生き続けます。このような素晴らしい思い出を一緒に作ることができたチームメイトに心から感謝しています。ニュージーランドでみんなの幸運を祈っています」

ファンの皆様へメッセージをお願いします。

「4シーズン、応援していただき、ありがとうございました。皆様はスティーラーズの一部です。これからも選手は皆様のためにプレーしますので、引き続きサポートをよろしくお願いします」

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