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ロングインタビュー

退団選手インタビュー Part.7 ヘイデン・パーカー

 取材日:2022年5月13日

退団選手インタビュー Part.7 ヘイデン・パーカー

ヘイデン・パーカー

HAYDEN PARKER

PROFILE
  • 1990年11月19日生まれ、ニュージーランド出身
  • ハイランダーズ(SR)→パナソニックワイルドナイツ→サンウルブズ(SR)→コベルコ神戸スティーラーズ(2018年度)︎
  • ポジション/スタンドオフ
  • 2021−2022シーズンまでの公式戦出場回数/20

「憧れのDCと一緒に練習もできて学びの多い、 素晴らしい4シーズンになりました」

今後はどうされるのでしょうか?

「ニュージーランドで農場を経営しているので、家族と過ごしながら、酪農の仕事をします。ラグビーは、地元のクラブチームからプレーして欲しいと言われていますが、具体的にはまだ何も決めていません。チャンスがあれば、今後もプレーするかもしれませんね」

コベルコ神戸スティーラーズで過ごした4シーズンはどうでしたか?

「優勝した入団1年目と、コロナの影響でリーグは中止になりましたが2年目の2シーズンは素晴らしかったです。特に1年目は、チームの歴史や神戸製鋼所について多くを知り、スティールワーカーとして戦い、たくさん勝つことができました。3年目、4年目は、怪我もあり、浮き沈みの激しい2シーズンになりましたが、学びの多い素晴らしい4シーズンになりました」

1年目、2年目はカーター選手(現・アドバイザー)の控えに回り、出場時間は長くなかったと思うのですが。

「プレータイムは短かったのですが、子供の頃から尊敬し、憧れていたDC(ダン・カーター)と一緒に練習し、ラグビーに取り組む姿勢を間近で見ることができたことは何ものにも代え難い貴重な経験になりましたし、最高の学びになりました」

カーター選手から学んだことは?

影響を受けたチームメイトというのはカーター選手になるのでしょうか。

「多くのことを学びましたが、一番はラグビーに取り組む姿勢です。彼がチームに加入したのは、36歳。一般的にその年齢になってくるとパフォーマンスが落ちてきますが、彼はオールブラックスで活躍していた時と変わらないプレーをしていました。なぜ、そういうプレーができるのか。彼は、試合に向けての1週間をどう過ごすのか、細かくプランニングし、最高のパフォーマンスを発揮するための準備を妥協することなくやっていました。1週間のプランニングと実行力に、プロフェッショナルとして意識の高さを感じましたし、そのような彼の姿勢から多くのことを吸収できました」

「DCとアンディ(アンドリュー・エリス)ですね。アンディは、人と人を結びつける特殊な能力を持っています。日本人選手と外国人選手で分かれてしまうところを、彼の能力のお陰でチームはひとつになり、結束力が生まれました。僕もアンディのように行動してみようと思いましたが、できない(苦笑)。アンディの人を惹きつける能力は素晴らしいですし、羨ましくもありました」

印象に残っている試合を教えてください。

「入団1年目の『ジャパンラグビー トップリーグ2018−2019』決勝サントリーサンゴリアス戦です。全員がハードワークした結果、55−5で勝利することができました。これまで積み上げてきたことは間違いなかったと実感しましたし、最高の勝利になりました。1年目のシーズンは『このまま終わって欲しくない』と思うくらい、素晴らしいチームで幸せな時間を過ごすことができました」

チームに期待することは?

「今シーズンはコロナの影響で不戦敗になったり、少しのところで勝利を逃したりと不運が重なったように思います。しかし、シーズン終盤戦では、勢いのあるラグビーをし、李をはじめ、若手がハツラツとしたプレーを見せてくれました。来シーズンは序盤戦からこのようなラグビーをすれば、必ず結果がついてきます。スティーラーズの未来は明るいと思いますので、自分たちを信じて神戸のラグビーを遂行し、リーグワンチャンピオンになってください」

チームメイトへメッセージを。

「皆さんの勝利への貪欲な姿勢、情熱は、間違いなくチームを強くすると思います。スティーラーズは、ファンの皆様に笑顔を届ける使命がありますので、来シーズンは優勝して、みんなを笑顔にしてください」

ファンの皆様へメッセージをお願いします。

「4シーズン、皆様から応援していただき、幸せな時間を過ごすことができました。皆様の応援は選手の力になります。これからもチームを後押ししてください。ありがとうございました」

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