close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」に向けて 橋本大輝キャプテン

 取材日:2021年12月21日

「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」に向けて 橋本大輝キャプテン

2022年に35歳になるベテランが、再びキャプテンとしてチームを牽引することになった。バイスキャプテンには、入団6年目の橋本皓選手と2年目の李承信選手が就任し、ベテラン、中堅、若手の強力タッグで、チームを2018年度以来の優勝へと導く。橋本(大)キャプテンに目指すチーム像やプレシーズンマッチでの手応えなどを聞いた。

「トップリーグと同様にリーグワンでも初代チャンピオンに」

橋本大輝キャプテン

絆を深めることができた大分合宿

2012年度から2016年度までキャプテンを務めていた時と、2度目のキャプテンは違いがありますか?

「気持ちの面で余裕がありますね。それに1度目の時と違って、今回は、バイスキャプテンの2人に加え、アンカーグループのメンバー(山本幸輝、日和佐篤、アーロン・クルーデン、山中亮平)や僕たちの強みであるレガシー活動を計画してくれるメンバーもいます。それぞれが自分の持ち場で役割を果たしてくれるので、正直に言うと僕は何もしなくていいですね(笑)

バイスキャプテンを指名したのは橋本キャプテンなのでしょうか?

「ディロンヘッドコーチと相談して決めました。二人は信頼できる人間ですし、ラグビーにおいてもお手本になれる選手です。実は、キャプテンの打診を受けた時に、僕がバイスキャプテンとしてサポート役に回り、二人のどちらかにキャプテンを務めてもらった方がいいのではないかと、ディロンヘッドコーチに話したんです。ただ、二人はこれからの神戸を支えていく選手でポジション争いの真っただ中にいます。二人の負担を減らしたいという思いがあり、僕がキャプテンを務めることにしたのですが、二人ともバイスキャプテンとして、よく働いてくれています」

コベルコ神戸スティーラーズをどのようなチームにしたいと思われているのでしょうか?

「優勝した2018年度シーズンは、素晴らしいチームでした。雰囲気も良くて、試合に出ていない選手もチームの力になろうとしてくれていました。2018年度シーズンのチームのようなにチーム全体がひとつになって目標に向かっていける一体感のあるチームにしたいと思っています。そういう意味では、大分合宿はとても有意義なものになりました」

大分合宿は、『絆を深めること』が1つのテーマだったそうですね。

「グラウンド内外で全員がコミュニケーションを取り合い、合宿を通じて絆を深めることができました。合宿以降、チームの一体感が高まってきているように思います」

チームの雰囲気は良さそうですね。

「昨シーズン準々決勝で敗れた悔しさは全員が持っています。みんな、目の色を変えて、全体練習だけでなく、自主練習にも励んでいますし、チームに一体感も出てきて、良い雰囲気で開幕戦を迎えられそうです」

11月14日の釜石シーウェイブス戦からはじまり、これまでプレシーズンマッチ6試合を戦っていますが、チームの仕上がり具合はどうですか?

「試合を重ねるごとに課題を克服し成長しています。12月18日のクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの一戦には、日本代表のヨーロッパツアーに参加していた山中が途中出場するなど、代表組も徐々にチームにフィットしてきています。昨シーズンよりも良いラグビーができていると手応えを感じていますね」

磨きをかけたアタッキングラグビーを見せる!

今シーズンのチームの見どころは?

「ボールを動かして攻撃するのが、僕たちのラグビーです。これまで以上に見ていて面白い、さらに磨きをかけたアタッキングラグビーをご覧いただけるように頑張ります」

具選手や山本選手といった国内屈指のプロップや代表復帰を果たした小瀧選手をはじめ、10名の選手がチームに加わりました。橋本キャプテンが注目する選手を教えてください。

「山本選手です。チームに馴染んで、ムードメーカーとして、ポジティブな空気を作ってくれています。選手としても経験豊富ですし、試合でも、プレーでチームを引っ張ってくれると思います」

チーム名が「コベルコ神戸スティーラーズ」となり、チーム名に「神戸」が入りました。

今シーズンから神戸を背負って戦うことになりますね。 「小学生の登校の見守りやタグラグビー教室など、もともと地元に密着した活動をしてきましたが、これまで以上に地域に根差した活動をし、地元の方々に愛されるチームにしていきたいと思います。ただ、まだまだチームの認知度は低いように感じていますので、リーグワンで初代チャンピオンになって注目してもらえるようにしたいです」

今シーズンの目標をお願いします。

「目標は、もちろんリーグワン初代チャンピオンです。どのチームも戦力補強を行い、タフな試合が続くと思いますが、チーム一丸となって1戦1戦戦い、トップリーグ同様にリーグワンでも初代チャンピオンになれるよう頑張ります!」

では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「昨シーズンは悔しい結果に終わり、全員が『今シーズンは優勝を』と決意し、リーグワンに臨みます。開幕してからもチームとして成長を続けて、ファンの皆様に勝利を届けたいと思います。チームビジョンに『笑顔あふれる未来をともに』という言葉を掲げました。リーグワン初代チャンピオンになり、皆様と一緒に笑顔になりたいと思います。今シーズンも皆様の熱い応援よろしくお願いします!」

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