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-Long interview-

2022/01/05 | 取材日:2021年10月22日

「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」に向けて
デーブ・ディロンヘッドコーチ

2022年1月に幕を開ける新リーグ「NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022」。チームはトップリーグと同じく新リーグでも初代チャンピオンを目指して、ハードなトレーニングを積む。チームを率いて4年目となる指揮官に、今シーズンの強化ポイントや目標などを聞いた。

「すべての試合で高炉に相手を引きずり込むような高い熱量の戦いを見せたい」
デーブ・ディロンヘッドコーチDAVE DILLON
昨シーズンの反省を踏まえて新たな取り組みを実施
昨シーズンはプレーオフトーナメント準々決勝敗退に終わりました。改めて何がうまくいかなかったと思いますか?

「いろいろなことが重なって、準々決勝敗退という結果に終わったのですが、大きな原因として2つ挙げられます。第一に我々は常に自分たちのラグビーを成長させようと言っていたのですが、あるところで成長が止まってしまいました。また、グラウンド外でも、一体感を醸成できませんでした。コロナ禍で、我々の強みであるレガシー活動ができなかったことも要因のひとつです。今シーズンは、チームがひとつになって戦っていく上で、自分たちが何者であるのか、何のためにプレーしているのかなど一から見つめ直しています」

昨シーズンが終了してから10月の全体練習開始までの間、選手にはどのようなトレーニングを課せられましたか?また、昨シーズンからの変化はありますか?

「トレーニングについては、ヘッドS&Cコーチがオーウェン・タラントに代わり、バジル・カージスS&Cコーチはウエイトトレーニングを担当することになりました。これまでは全体練習が再開されてから測定を実施していたのですが、今シーズンはオフ期間中、月に1度行いました。タラントとカージスから与えられた厳しいプログラムを選手たちはやり遂げ、測定でも良い結果を出してくれて誇らしく思います。また、昨シーズンのオフには行うことができなかったスキルセッションを森田恭平コーチの指導のもとで実施でき、昨シーズンの同時期と比べて、フィットネス、フィジカル、スキルとすべてで上回った状態でスタートを切ることができました。今シーズンは昨シーズンの借りを返そうと、全員が覚悟を持って臨んでくれたからだと思います」

橋本大輝選手をキャプテンに、橋本皓選手、李承信選手をバイスキャプテンに抜擢されました。

「橋本(大)は多くを語るタイプではないですが、経験豊富で、姿勢やプレーでチームを良い方向へと導いてくれます。信頼が厚いベテランの彼を再びキャプテンに据え、今後、チームの中核を担って欲しい橋本皓、李という中堅と若手の二人をバイスキャプテンに任命しました。この3人を船の錨(いかり)のように支えるアンカーグループには、山中亮平、日和佐篤、アーロン・クルーデン、今シーズン新加入の山本幸輝の4選手を選びました。経験豊富な彼らがグラウンド内外問わずリーダーシップを発揮し、キャプテン、バイスキャプテンと共にチームを良い方向へと導いてくれることでしょう。特に山本は、他チームから移籍してきたからこそ、我々が持っていない新しいアイデアがあると思います。それに、彼は発言力がありますので、そこにも期待していますね」

タイ・リーバコーチが加わりましたが、彼の役割について教えてください。

「昨シーズンはラグビーにおいて成長し続けることができなかったという反省があります。彼はマイター10カップのカウンティーズ・マヌカウでヘッドコーチを務めた経験があり、アタックに対して知見と情熱を持っていますので、新たな視点でイノベーションを起こしてくれることに期待しています。それに、これまでと同じことを繰り返していても成長はありません。新しいエッセンスを加えながら、シーズンが終了するまで我々のラグビーを成長させ続けたいと思います」

アタッキングラグビーで勝利しファンや地域の方々を笑顔に
目指すラグビーというのは?

「もちろん、ボールを動かすアタッキングラグビーです。オフ期間中に、スキルに磨きをかけてきましたし、リーバコーチも加わりました。これまでとは違う革新的なアタッキングラグビーをご覧いただきたいですね」

アンカーグループのメンバーである山本選手に、具智元選手といった国内屈指のプロップや日本代表経験があるロックの小瀧尚弘選手など、新戦力にも注目が集まります。

「皆、素晴らしい選手であり、素晴らしい人間です。当然、彼らには神戸以外のチームからもオファーがありましたが、彼らが『神戸でプレーしたい』と熱望してくれて、チームの一員になってくれました。彼らは、チームファーストで動ける人間ですし、彼らの存在が、チームの競争を活性化し、練習の質の向上にもひと役買ってくれています。また、経験のある選手も多いので、若手にこれまで培ってきたものを落とし込むなど、良い影響を与えてくれています」

新リーグは、これまでと比べると試合数が多いですし、同じカンファレンスのチームとはホスト&ビジター方式による2回戦総当たりとなります。

「試合数が多いのは楽しみではありますが、これまでにないくらいタフなシーズンになると思います。誰が試合に出ても同じレベルで試合ができるようなチームにしていかないといけないですし、シーズン中も成長し続けないといけません。全員でこのタフなリーグを戦っていきます」

また、新リーグでは『50: 22』や『ゴールラインドロップアウト』といった世界的試験実施ルールが採用されます。

「エキサイティングですね。新ルールを踏まえて、新しい戦術ももちろん考えています。神戸がどうやって新ルールを活用していくのか、ファンの方も興味深いと思いますので、この部分も楽しみにしていてください」

今シーズンの目標は?

「新リーグ参戦を機に、チーム名が『コベルコ神戸スティーラーズ』になりました。今シーズンから会社だけでなく、神戸の代表としても戦うことになります。1戦1戦、神戸のプライドをかけて戦い、リーグワン初代チャンピオンを目指します。地域やファンの方々を笑顔にし、チームビジョンの『SMILE TOGETHER』を実現したいと思いますね」

どのような戦いを見せてくれますか?

「昨シーズンは、すべての試合で高炉に相手を引きずり込むような高い熱量の戦いを見せることができませんでした。優勝をした『トップリーグ2018‐2019』や『トップリーグ2020』のように、どの試合でも高い熱量の試合をし、その上で自分たちのラグビーを成長し続けられるようにしていきたいと思います」

では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「今シーズンは、昨シーズン、コロナの影響で来日できなかったウェイン・スミスディレクターオブラグビーもチームに帯同し、2年ぶりに全員で戦うシーズンになります。チーム一丸となって、長いリーグ戦を戦っていきたいと思いますので、今シーズンも応援よろしくお願いします」

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