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-Long interview-

2021/10/01 | 取材日:2021年9月3日

2021年度新加入選手インタビュー Part.5 中嶋大希選手

この春、日本代表候補に選ばれた強気なアタックが持ち味の中嶋大希選手。流通経済大学では副キャプテン、NECグリーンロケッツ(現NECグリーンロケッツ東葛)では共同キャプテンを務めたリーダーシップも魅力。「成長したい!」と貪欲に上を目指す若きスクラムハーフに、コベルコスティーラーズへ移籍した理由や今後の目標を聞きました。

1年目からレギュラーを獲得し、日本代表での活躍を目指す!

中嶋 大希
DAIKI NAKAJIMA

PROFILE

■生年月日・出身地/1996年3月25日生まれ(25歳)、埼玉県深谷市

■経歴/深谷市立南中学校→深谷高校→流通経済大学→NECグリーンロケッツ(現NECグリーンロケッツ東葛)

■ポジション/SH

■身長・体重/171cm・79kg

■代表歴/日本代表2キャップ、ジュニア・ジャパン、U20日本代表、高校日本代表

社員選手からプロ選手へ転身
一念発起しコベルコスティーラーズへ
—3年間所属していたNECグリーンロケッツ(現NECグリーンロケッツ東葛)からコベルコスティーラーズへ移籍を決めた理由を教えてください。
「NECでは社員として働きながらラグビーをしていたのですが、もっと集中して取り組みたいと考えるようになりました。NECでプロ選手としてプレーするという選択肢もあったのですが、より自分が成長できるチームでチャレンジしたいと思い、コベルコスティーラーズへ移籍することに決めました」
—昨シーズンは共同キャプテンという立場でしたし、移籍を決断するのは簡単ではなかったと思います。
「共同キャプテンとして、これからNECを強くしていかないといけないという思いもありましたし、チームに対して愛情があったので悩みました。だけど、周りの方々が、僕個人の成長を考えたらチームを出るのもいいのではないかと言ってくれたんです。みんな、あたたかく送り出してくれて感謝しています」
—中嶋選手から見たコベルコスティーラーズの魅力は?
「ウェイン・スミス総監督をはじめとする経験豊富なコーチ陣に惹かれました。一度ミーティングをした時に、強みや課題を詳しくレビューしていただき、自分では気付いていないことも多くて驚きました。それにトレーニングをする環境も整っています。コベルコスティーラーズで、チームメイトと切磋琢磨しながら成長していきたいと思います」
—2018−2019シーズンと昨シーズン、トップリーグで2度対戦しています。その時のコベルコスティーラーズの印象を教えてください。
「ポジションに関係なく、どの選手もスキルフルで、全員がオプションを持っています。それと、2018–2019シーズンは、ダン・カーター選手を見て、試合中にもかかわらず『本物だ!』と思ってしまいました(苦笑)。カーター選手は、周りの選手の使い方がうまくて、ゲームメイクのところで圧倒されました」
フィットネスを強化し
ポジション争いに名乗りをあげる
—中嶋選手はニュージーランド代表として活躍したスティーブン・ドナルド選手やイングランド代表21キャップを持つアレックス・グッド選手とハーフ団を組んでいましたね。
「ありがたいことにNECで世界のトッププレーヤーとハーフ団を組むことができました。特に2シーズン一緒に組んでいたドナルドとは良い関係を築けて、鍛えてもらったなって。普段は仲良くしていましたが、グラウンドに入るとドナルドはめちゃくちゃ厳しくて、パスが少しずれると取ってくれないこともありました。練習でみっちり指導してもらって、パスの精度が上がりました。グッディ(アレックス・グッド)は、スティーブンとはまた違うタイプのスタンドオフでした。試合中、ひらめきでポジショニングを変えることもあり、合わせる難しさはありましたが、ヨーロッパ最優秀選手に選ばれたこともあるスタンドオフとプレーできたことは良い経験になりました」
—入部1年目からレギュラーを掴んだんですよね。
「そうです。だけど、最初の頃は練習試合にも出ることができなかったんです。それでコーチに、どこが悪いのか聞き修正しました。それが功を奏し開幕戦から試合に出させていただくことができました」
—コベルコスティーラーズでも移籍1年目から試合に出ると。
「もちろんです!」
—日和佐選手、徳田選手、小畑選手とライバルは多いです。
「日和佐さんは、2018−2019シーズン終了後のトップリーグ選抜で一緒になりました。ライバルと言うのも厚かましいくらい、日和佐さんとは経験値に差があります。それに、日和佐さんは『そんなに走って疲れないのかな』と思うくらいフィットネスのレベルが高くて、さらにゲームメイクもできる。コベルコスティーラーズのスクラムハーフは、とにかく無尽蔵に走るというイメージがあります。僕もフィットネスのレベルを上げないといけません。自分の持ち味ある積極的に仕掛けるところやパスワーク、ディフェンスなど、すべてをもう一段階上げて、レギュラー獲得に向けてアピールしていきたいと思います」
—徳田選手は昨シーズン、フィットネステストで1位になっていましたよ。
「フィットネスは自信がないので、頑張らないといけないですね。走れるように体を絞っていこうと思っています」
坊主頭にしたくなくて
ラグビー部に入部!?
—ところで、中嶋選手はいつからラグビーを始めたのでしょうか。また、そのきっかけを教えてください。
「子供の頃から野球をしていたのですが、中学の野球部は坊主頭にしないといけなくて…。どうしても髪を切りたくなかったことと4歳上の兄が高校からラグビーを始めたこともあり、中学ではラグビー部に入ることにしました。体が小さくて、150センチ前半だったので、ラグビーをはじめた当初からスクラムハーフをしていました」
—そして深谷高校、流通経済大学と進んだ。
「高校の時にストレングスコーチから食事メニューを出され、体が大きくなりました。1年の時はウイングで花園に出場したんです。ただ、何もしていなくて(苦笑)。2年からまたスクラムハーフをしました。大学は、高校の先生に勧められて、流通経済大学へ進学することにしました。1年の時は試合に出られなかったのですが、南アフリカ出身のチャールズ・ロウヘッドコーチに育てていただき、2年から試合にも出られるようになりました。その時に学んだのは、コーチ陣としっかりコミュニケーションを取ること。何が良くて、何が悪いのか、お互いに共通認識を持って、その上で足りないところを伸ばし、評価されているところをさらにレベルアップしていくことが大事なのだと思いました。また、大学時代は、フルコンタクトで激しくやり合う練習が多かったので、体を当てることが嫌いではなくなりました。フィジカルの強さが身に付いたように思います」
—コベルコスティーラーズには流通経済大学出身の選手が多いので、それも心強いのではないですか。
「昨シーズンまで所属していた(ナエアタ)ルイが大学の同期です。落合さんは、大学時代からお世話になっていました。今も仲良くしていただいています。イシさん(中島イシレリ)は年齢が離れているので大学ではかぶっていないですが、よくしていただいて、あと後輩には粥塚がいます。知っている人がいるのは確かに心強いですね」
悔しさが残る日本代表合宿
代表に選ばれ続けるよう努力する
—初めての関西での生活はどうですか?
「関東でしか生活をしたことがないので、当たり前のように関西弁を耳にすることに違和感を感じます(笑)。不思議な感覚がありますが、神戸の街は綺麗で住みやすいですね。コロナ禍ということもあり、今はグラウンドと家との往復だけですが、終息したらいろいろなところへ行ってみたいです」
—今後の目標は?
「まずはコベルコスティーラーズでレギュラーを獲得する!そして、近い将来、日本代表で活躍する選手になりたいと思います」
—この春、日本代表候補に選ばれました。ヨーロッパ遠征のメンバーからは外れましたが、再結成したサンウルブズの一員として、日本代表との強化試合に出場しました。
「リザーブだったので、後半20分ほどしか出場時間がありませんでした。代表合宿の時にもっとアピールできたんじゃないかと悔しさがあります。大学時代、代表に呼んでいただいたのですが、結局定着できなかったので、コベルコスティーラーズで成長して選ばれ続けるよう努力します」
—では最後にファンの皆様方へメッセージをお願いします。
「試合に出て良いプレーをして、ファンの方々に顔と名前を覚えてもらえるようにしたいです。まずは今シーズン、結果を出す1年にします!応援よろしくお願いします」

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