
ベン・スミスBEN SMITH
■1986年6月1日生まれ(34歳)、ニュージーランド・ダニーデン出身
■キングス高校→ハイランダーズ→ポー
■ポジション/UTB
■身長・体重/187cm・97kg
■代表歴:ニュージーランド代表84キャップ
-Long interview-
2020/12/28 | 取材日:2020年12月19日
10月29日にチームに合流した期待の新戦力、ベン・スミス選手とアーロン・クルーデン選手。11月4日には入団記者会見が行われ、集まった大勢のメディア関係者の前で、日本語で挨拶するシーンも。
元ニュージーランド代表でラグビーワールドカップ優勝を経験するスーパースターながら、気さくな性格であっという間にチームに溶け込んだ両選手にコベルコスティーラーズの印象や今シーズンの目標などを聞きました。
■1986年6月1日生まれ(34歳)、ニュージーランド・ダニーデン出身
■キングス高校→ハイランダーズ→ポー
■ポジション/UTB
■身長・体重/187cm・97kg
■代表歴:ニュージーランド代表84キャップ
「ベンダーと呼んでください。チームメイトからもそう呼ばれています」
スキルやフィジカルなどすべての面においてレベルが高く、練習もきちんとプランニングされています。また、キャプテンやリーダーグループの選手が目指す方向へとチームをしっかり牽引していることにも感銘を受けました
「もちろんです。どんなチームなのか、日本でプレーすることで得られるもの、神戸という街についても教えてもらいました。あと、一緒に仕事をしたことがあるカンバーランドコーチにも話を聞きましたね。2人からチームには素晴らしいレガシーがあることや街の住みやすさなどを聞いて加入を決めました」
「心強い存在ですね。コベルコスティーラーズのラグビーやレガシーに惹かれて神戸に来ましたが、家族が日本の生活に馴染むことができるのかが気がかりでした。コベルコスティーラーズにはよく知っているガズラ(レタリック選手のニックネーム)の家族もいますし、一緒にチームに加入したクラッズ(クルーデン選手のニックネーム)の家族もいる。知り合いがいることで家族は安心して生活ができています」
「発表前に聞いていましたね。彼は家族を大切にするファミリーマンであり、ラグビーではチームのことを一番に考えて行動するチームマン。クラッズのことは彼がU20ニュージーランド代表でプレーしている時から知っていますが、バランスが取れた良い選手ですし、プライベートでは明るくて楽しい人間なので、同じチームでプレーすることができ嬉しいですね」
「3年ぶりですね。彼が素晴らしい指導者であることは間違いありません。ウェインは誰よりも熱い気持ちを持っています。その情熱がチームを正しい方向へと導いてくれる。彼の下でまた成長できることが楽しみです」
「日本のラグビーは、想像していた通り速いペースでボールが展開され、やっていて楽しいですね。クボタとの一戦は激しい試合になり、チームとして規律の面で課題が出ました。また、クボタにはオールブラックスで一緒にプレーしていた(ライアン・)クロッティがいます。彼のパフォーマンスも素晴らしかった。ファーストステージではクボタとの対戦はありませんが、トップリーグでまた対戦したいですね」
「ジョー・ウィーラーがプレーしていたサントリーに、マイティ・バンクスがいるNTTドコモ。特にサントリーのことはウィーラーから良いチームだと聞いているので、対戦が楽しみですね」
「カウンターアタックで相手チームに対してダメージを与えるところが私の持ち味なので、カウンターアタックに注目してほしいです。また、アウトサイドバックスの選手と連携してディフェンスからターンオーバーにつなげるところも見せたいと思います」
「日本人選手とのコミュニケーションです。ラグビーをする上で同じイメージを持つことが大切ですので、そこに取り組んでいます」
「ニュージーランドでも少し学んでいました。今はチームの通訳であるジョー(・ラッシュ)の奥さんから教えてもらっています。練習試合があり、最近はレッスンを受けることができていないですが、また定期的にレッスンを入れていこうと思っています」
「優勝です。それしかありません。新しいレガシーをつくることに貢献し、その過程を楽しんでいきたいですね」
「食べましたよ。『美味しい』と聞いていた鶏刺しも味わいました。日本食は素晴らしいですね。これからもいろいろな日本食にチャレンジしたいと思います」
「京都へ行って神社仏閣を見て回りたいです。特に嵐山が素晴らしいと聞いていますので、コロナが収束したらすぐにでも行きたいですね。あと沖縄にも行ってみたいです」
「ありがとう!ラグビーはもちろんですが、家族と一緒に日本での生活も楽しみたいですね」
「ファンの皆様の前でプレーできる日を心待ちにしています。今シーズン、素晴らしい結果を残せるように頑張りますので、ファンの皆様も楽しみにしていてください」
■1989年1月8日生まれ(31歳)、ニュージーランド・パーマストンノース出身
■パーマストンノースボーイズ高校→マナワツ→ハリケーンズ→チーフス→モンペリエ→チーフス
■ポジション/SO
■身長・体重/175cm・83kg
■代表歴:ニュージーランド代表50キャップ
「合流したその日にハロウィンの仮装をしなくちゃいけなかったんです(笑)。そのお陰でチームメイトとの距離が一気に縮まりました。コベルコスティーラーズはレガシー活動や地域の子供たちの登校を見守る活動など真面目な取り組みが多いですが、ハロウィンのようにユーモアたっぷりなイベントもあるのがいいですね。みんなで楽しむこともチームには必要なことだと思います」
「一番驚いたことは、全選手がチームの勝利を第一に考えて、チームファーストで行動しているということです。チームファーストと口で言うのは簡単ですが、最終的に自分自身のことを一番に考えてしまいがちです。本当にチームファーストを実践できる選手は少ないですが、コベルコスティーラーズでは一人一人が個人の成長を目指しながら、全員が新たなレガシーを築こうと本気で思って行動しています。スゴイ(日本語で)ことだと思いました」
「ウェインは私にとってただのコーチではありません。メンターというべき存在です。私のことを常に気にかけてくれて、成功へと導いてくれます。ウェインが総監督であったことが、コベルコスティーラーズでプレーしようと決めた大きな理由の1つです。彼とまた一緒に仕事ができ、幸せに思いますね」
「日本でプレーしたことがあるニュージーランド出身選手をはじめ、多くの人に相談しましたが、ウェインと一番よく話をしました。彼からチームの歴史、文化、会社のサポートなどを聞いて、このチームに入ればさらに成長できると思ったんです」
「もちろんありますよ。神戸のアタッキングラグビーはとても魅力的に映りましたね」
「スーパーエキサティング!ただ、ラグビーはどんなに豪華なバックスが揃っていても、フォワードがスクラムやラインアウトで良い球出しができなければ、その才能を活かすことができない。そういう意味では、コベルコスティーラーズのフォワードは強くて、スクラムやラインアウトも安定していますので、バックスの才能を最大限引き出すことができます。スクラムハーフの選手としっかり連携して、チームを勝利に導いていきたいですね」
「久しぶりの実戦になりました。試合でしか得られない感覚がありますので、それを開幕前に経験できて良かった。チームとしては規律という課題が出ましたが、規律は一人一人が意識すればコントロールできる部分です。開幕までに修正していきたいと思います」
「10段階で5くらいかな。トップリーグに照準を合わせていますので、これからさらにパフォーマンスを上げていき、100パーセントの状態で開幕戦に臨みたいですね」
「チャレンジされる側になるので連覇は初めて優勝した時よりも難しかったです。相手は自分たちを倒そうと120パーセントの力を出してきますから。大切なのは、慢心せずに日々成長し、相手を上回れるように自分たちのスタンダードをさらに上げて、試合に向けて最高の準備をすることです。最初の優勝とは違うチャレンジになると思いますので、その過程をみんなと一緒に楽しみたいと思います」
「トップリーグで優勝することです。試合で最高のパフォーマンスを発揮し勝利に貢献したいと思います」
「ファンの方々はチームにとって大きな存在です。グラウンドで戦っている時に、皆様の情熱が選手に力を与えてくれます。スタジアムに足を運んで、熱いサポートをよろしくお願いします」