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ロングインタビュー

退部選手インタビュー Part.8 清水晶大選手

 取材日:2020年7月16日

退部選手インタビュー Part.8 清水晶大選手

成長させてくれたチームに感謝しています。この経験を活かして、今後も頑張ります。

清水 晶大

AKIHIRO SHIMIZU

PROFILE
  • 1995年2月18日生まれ、大阪府茨木市出身
  • 茨木ラグビースクール→茨木市立西陵中学校→京都成章高校→関西学院大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2017年入部/3年間在籍)
  • ポジション/SO
  • 2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/27
突然の退部発表に驚きました。

「これまで27試合に出場させていただきましたが、本職のスタンドオフで出場したのは数えるほどです。DC(ダン・カーター)やニック(イーリ ニコラス)が退部し、今シーズン、チャンスは増えると思いますが、これまでのラグビー人生でもっとも調子が良かった『ジャパンラグビートップリーグ2020』も思ったほど出番がなく力不足を感じて...。『10番』を付けてもっと活躍したいという気持ちが強く、チームを離れることに決めました」

『ジャパンラグビートップリーグ2020』は調子が良かったと。

「とても調子が良かったです。ウェイン(・スミス総監督)やデーブ(・ディロンヘッドコーチ)が目指すラグビーに慣れて、やるべきことが明確になり、『ジャパンラグビートップリーグカップ2019』では開幕戦からスタンドオフで起用していただき、良いパフォーマンスを発揮できました。その後の宮崎合宿も好調で、『今シーズンこそスタンドオフとしてトップリーグで大暴れしたい』と気持ちが入っていて、自信をもって臨んだシーズンでした」

選手として順調にステップアップされていたように思うので退部はとても残念です。コベルコスティーラーズで成長できたところを教えてください。

「スタンドオフというポジションに強いこだわりがありましたが、コベルコスティーラーズに入って、ウイングやフルバックでプレーするチャンスをいただき、選手として幅を広げることができました。また、日本一になるために何をしなければいけないのかなど多くのことを学ぶことができ、何段階もレベルアップすることができました。これからもラグビーを続けようと思っていますので、3年間で学んだことを活かして頑張ります」

ラグビーに取り組む姿勢やプレーの面で影響を受けた選手を教えてください

「まずDCです。ゲームメイク、試合前の準備など、DCからたくさんのことを学びました。DCから教えてもらったことは僕の財産です。あと、ポジションは違いますが、日和佐(篤)さんからも多くのことを教えてもらい、刺激や影響を受けました。時に優しく時に厳しく声をかけていただき、期待してくださっているんだなと感じましたね。そういう風に思っていただいたことも嬉しかったですし、気にかけてくださって感謝しています」

もっとも印象に残る試合を教えてください。

「『10番』をつけて出場した『ジャパンラグビートップリーグカップ2019』開幕戦の近鉄戦と第2節の豊田自動織機戦です。特に近鉄戦は人生初となるマンオブザマッチにも選ばれて、とても印象に残っています。この2試合はプレースキックの成功率も高かったですし、何度もラインブレイクができたりと成長の手応えを感じることができました」

プレースキックは森田コーチとよく練習したそうですね。

「森田さんにはどんなに感謝しても感謝しきれません。入部1年目からずっとサポートをしていただきました。プレースキックに関しては、『ジャパンラグビートップリーグカップ2018−2019』第2節のクボタ戦で入れば逆転勝ちというペナルティゴールを外してしまった後、森田さんに相談し、『キック』というプレーに本気で取り組むことにしました。ずっと練習に付き合ってくださって、一緒に何本蹴ったかわからないほどです。『ジャパンラグビートップリーグカップ2019』でプレースキックの成功率が高かったのも、森田さんのお陰です。キックにかかわらず、あらゆることを教えてくださって、心から感謝しています」

ではチームメイトにメッセージをお願いします。

「3年間、お世話になりました。選手として、人としても未熟だった僕にいろいろなことを教えてくれて成長させてくれ、チームメイトには感謝しかありません。充実した3年間を送ることができました。また、皆さんと飲みに行ける日を楽しみにしています」

チームに期待することは?

「子供の頃から憧れだったチームで27試合出場できたことは僕にとって誇りです。これからもコベルコスティーラーズは憧れられる存在として、ラグビー界のトップを走り続けてほしいです」

最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

「急な退団発表で驚かれたと思います。ファンの皆様から試合会場で『アキ、頑張れ!』と声をかけていただき、気合いが入り、思い切りの良いプレーができました。3年間、ありがとうございました。これからもラグビーを続けますので、どこかで会った時は声をかけてください!」

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