close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

退部選手インタビュー Part.4 塚原 巧巳選手/森田 慎也選手

 取材日:2020年5月25日

退部選手インタビュー Part.4 塚原 巧巳選手/森田 慎也選手

これまでで一番いろいろなことを考えてラグビーに取り組み、充実した3年間でした。

塚原巧巳

TAKUMI TSUKAHARA

PROFILE
  • 1994年3月18日生まれ、栃木県下野市出身
  • 國學院栃木高校→明治大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2017年入部/3年間在籍)
  • ポジション/PR
  • 2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/2
3年間を振り返って印象に残っていることを教えてください。

「やはり2018−2019シーズンのサントリーとの決勝戦が一番印象に残っています。メンバーに入ることができていたら最高だったのですが、ラグビー人生において初めて優勝を経験でき嬉しかったです」

2018−2019シーズンのトップリーグ第5節vs日野戦で公式戦デビューを果たしました。

「後半15分から出場したのですが、とても緊張していて、どんなプレーをしたのか、スクラムはどうだったのかなど、記憶がほとんどありません(苦笑)。トップリーグの雰囲気に完全に飲まれてしまいました。ただ、この試合を経験したことで、その次に出場した『トップリーグカップ2018-2019』第1節のヤマハ戦では落ち着いてプレーすることができました」

コベルコスティーラーズに在籍した3年間でどこが成長できましたか?

「大学時代は、ボールを持ったらただ前に出るという感じでしたが、コベルコスティーラーズでは、状況に応じてパスをしたり、ラックを作ったり、臨機応変にプレーしなくてはいけません。スクラムだけでなく、フィールドプレーでも多くのことを求められ、対応することは大変でしたが、すべての面で成長できたように思います。また、フロントローには日本代表経験者がいて、ラッシーさん(平島久照)やヤンブーさん(山下裕史)といったベテランからスクラムについて多くのことを教えてもらい成長することができたと思います」

ラグビーに取り組む姿勢などで影響を受けた選手はいるのでしょうか?

「ポジションは違うのですが、日和佐(篤)さんのラグビーに取り組む姿勢に刺激を受けました。練習が終わった後、1人でずっと走り込みをされている姿を見て、僕も見習わなくてはいけないと思いました」

この3年間はどういう期間になりましたか?

「高校2年からラグビーをはじめて、初めて試合に出られないということを経験しましたが、これまでで一番いろいろなことを考えてラグビーに取り組みました。もっとやれることがあったのではないかと後悔の気持ちは少しありますが、充実した3年間でした」

今後、チームに期待することとは?

「優勝です!次のシーズン、優勝してトップリーグ連覇を成し遂げてほしいです」

チームメイトにメッセージをお願いします。

「まずフロントローの皆さんへ、3年間、ありがとうございました。みんなで集まって『フロントロー会』をしたことも良い思い出です。ヤンブーさん、怪我をせずにこれからも頑張ってください。沢居(寛也)さん、試合での活躍を楽しみにしています。フロントロー以外の方々にも大変お世話になり、感謝しています。優勝を目指して、次のシーズンも頑張ってください」

では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

「3年間、応援ありがとうございました。これからは選手ではなく、ファンとしてコベルコスティーラーズを応援していきたいと思います。試合会場で会った時はぜひ声をかけてくださいね。一緒にチームを盛り上げていきましょう!」

多くのことを経験させていただきました。今後にしっかり活かせるように頑張ります。

森田慎也

SHINYA MORITA

PROFILE
  • 1994年10月15日生まれ、京都府京都市出身
  • 洛西ラグビースクール→京都市立西陵中学→洛北高校→京都産業大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2017年入部/3年間在籍)
  • ポジション/WTB
  • 2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/--
どういう3年間でしたか?

「とにかく楽しかったですね。才能溢れるチームメイトと切磋琢磨し、毎日が楽しかったです。経験豊富な選手や同じポジションの選手からいろいろなことを教えていただき、多くのことを習得することができました。ほかでは味わえないようなことをたくさん経験させていただき、あっという間の3年間でした」

影響を受けたチームメイトを教えてください。

「全員です。コベルコスティーラーズは人一倍努力する選手ばかりで、グラウンドに行けば誰かが自主練習をしています。これまで自分では努力をしている方だと思っていたのですが、そうではなかった。それに気付かされて、もっと頑張らなくてはいけないと思いました」

3年間で成長できたところはどこですか?

「メンタル面です。まずラグビーへの取り組み方が変わりました。大学まで試合に出て当たり前という環境だったのですが、初めてメンバーから外れるという経験をしました。大きな挫折でしたが、どうやったら試合に出られるようになるのか、何が自分に足りないのかを考えるようになり、試行錯誤を繰り返すことで精神的にタフになったと思います」

今後、チームに期待することとは?

「コベルコスティーラーズは優勝を重ねていくチームだと思いますので、7連覇を超えるような歴史を築いていってほしいです。そして、同期にはその中心となって活躍してもらいたいと思います」

チームメイトにメッセージをお願いします。

「先輩、同期、後輩たちからいろんなことを学び、グラウンドの外でも楽しい時間を過ごすことができました。この経験を今後に活かすことが、みんなへの恩返しになると思いますので、僕も負けないように頑張ります!ありがとうございました」

今後の目標は?

「7人制日本代表としてオリンピック出場という目標を持っています。2021年に延期となった東京オリンピックは、スコッドから外れてしまったので厳しいですが、4年後のパリオリンピックを目指して頑張りたいと思います」

では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

「大学時代から応援してくれている方や7人制日本代表での活躍を知ってくれている方が声をかけてくれて、嬉しかったです。試合に出ているところをご覧いただきたかったのですが、それができずに申し訳なく思います。悔しさはありますが、子供の頃から憧れていたコベルコスティーラーズに入り、素晴らしいファンの皆様に出会えて幸せでした。皆様には本当に感謝しています。3年間、応援していただき、ありがとうございました。皆様の存在は選手の支えになっていますので、これからもチームのことを応援してください!」

loading