取材日:2020年5月29日
退部選手インタビュー Part.2 マット・バンリーベン選手/トニシオ・バイフ選手
これからも人々を魅了するラグビーをし続けてくれることを期待しています。
マット・バンリーベン
MATT VANT LEVEN
PROFILE
- 1987年10月23日生まれ、ニュージーランド・ロトルア出身
- ロトルアボーイズ高校→チーフス→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2014年入部/6年間在籍)
- ポジション/No.8
- 2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/49
6年間、お疲れ様でした。新型コロナウイルスの感染拡大防止などに伴い「ジャパンラグビートップリーグ2020」は第7節以降の試合が中止となってしまいました。一報を受けた時の心境を教えてください。
「第5節のリコー戦に出場し、コベルコスティーラーズキャップが『49』になりました。もし最後までシーズンが続いていたら、50キャップに届いていたかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中が深刻な状況に陥っていましたので、仕方のないことだと思い気持ちを切り替えました」
49試合の中でもっとも印象に残っている試合とは?
「トップリーグデビュー戦です。2014−2015シーズンのトップリーグ第1節のリコー戦でリザーブに入りました。『やれる』という自信はありましたが、初めての試合でとても緊張したことを覚えています」
試合以外で印象に残っていることはなんでしょうか?
「仲間といろんなところへ行き、いろんなものを食べました。ラーメン、焼き肉、焼き鳥、神戸ビーフなど。どれもこれも素晴らしかったです。飲み放題のシステムはニュージーランドにはないので、間違いなく恋しくなると思いますね(笑)」
2018−2019シーズンのトップリーグ優勝はどうでしたか?
「レガシー活動を通じて、会社とチームが一体となり、選手同士の絆も深まって、すべての歯車が噛み合ったシーズンでした。ずっと優勝を目標としていたので、ようやく達成することができてとても嬉しかったです。チームに在籍した6年間の中で最高のシーズンになりました」
入部当時と比べてチームはどこが成長したと思いますか?
「6年前は皆、ミスをすることを恐れていたように思います。しかし、ここ数年で、選手がミスを恐れずに自分自身を表現するようになりました。自分たちのスキルへの自信が深まり、挑戦しようというマインドセットになったのだと思います」
今後、チームに期待することとは?
「コベルコスティーラーズは常にトップを走り続けるチームでいてほしいですね。神戸のラグビーが多くの人々を魅了し、他チームから羨望の眼差しで見られることはチームに在籍した者として誇らしいことです。これからも日本のラグビー界に革新を起こし続けてほしいと思います」
チームメイトにメッセージをお願いします。
「一緒にプレーし友情を築いてきた仲間たちに感謝しています。グラウンド内外を問わずたくさんの思い出を作ることができました。この6年間のことは一生忘れません。本当に楽しかったです。ニュージーランドでチームの成功を祈っています!」
では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「コベルコスティーラーズの素晴らしさの1つに、最高のファンがいることが挙げられます。皆様の声援は力強く、グラウンドに立っていると心強かったです。皆様の応援が神戸でプレーすることをより特別なものにしてくれました。6年間、ありがとうございました。これからもチームのサポートをよろしくお願いします!」
ラグビー選手として、人として成長することができた6年間でした。
トニシオ・バイフ
TONISIO VAIHU
PROFILE
- 1991年2月12日生まれ、ニュージーランド・オークランド出身
- 日本航空石川高校→天理大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2014年入部/6年間在籍)
- ポジション/CTB
- 2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/35
6年間、お疲れ様でした。コベルコスティーラーズでのラストシーズンは第7節以降の試合が中止となってしまいました。今の心境をお聞かせください。
「6試合を戦い全勝で2位と連覇に向けて良い順位につけていたので、中止を聞いた時は残念な気持ちになりました。このような形でラストシーズンを終えたことは寂しいですが、次のステージでもコベルコスティーラーズでの経験を活かして頑張りたいと思います」
コベルコスティーラーズに所属した6年間で公式戦35試合に出場しました。もっとも印象に残っている試合を教えてください。
「どの試合も印象深いですが、しいて言えば、『トップリーグカップ2019』第5節vs NEC戦です。初めて家族が試合を観に来てくれました。みんなの前で80分フル出場でき、とても嬉しかったです」
試合以外のことで印象に残っている出来事は?
「レガシー活動です。この活動を通じてチームや会社のことを知ることができましたし、社員の方々と交流できたことも良かったです」
2018−2019シーズンのトップリーグ優勝はどうでしたか?
「サントリーとの決勝戦はスタンドからの観戦になりましたが、入部以来ずっとトップリーグ優勝を目指していたので、勝利の瞬間は嬉しい気持ちでいっぱいになりました。チームメイトと喜び合えたことは一生忘れられません」
入部当初と比べて成長できたところはどこですか?
「ラグビーのスキルはもちろんですが、人としても成長することができたと思います」
今後、チームに期待することとは?
「見ている人が楽しめるラグビーをして勝ち続けてほしいですね。トップリーグ連覇を期待しています」
チームメイトにメッセージをお願いします。
「チームメイトとの友情は私の財産です。みんなのお陰で楽しい時間を過ごすことができました。これからもさらなる高みを目指して頑張ってください!」
では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「6年間、ありがとうございました。コベルコスティーラーズにはたくさんのファンがいて、会場がどこであっても多くの方々が応援に駆けつけ、大きな声援を送ってくれました。皆様の応援からいつもパワーをもらっていました。これからもコベルコスティーラーズに日本一の応援をよろしくお願いします!」