取材日:2019年12月16日
新加入選手インタビュー Part.7 アタアタ・モエアキオラ選手
東海大学を卒業してすぐにスーパーラグビーのチーフスでプレーし8試合に出場。
日本代表のラグビーワールドカップ2019日本大会最終登録メンバー入りも果たした期待の大型新人。
15歳の時にトンガから来日したモエアキオラ選手は日本語でインタビューに応じてくれました。
神戸で成長して再びワールドカップ出場を目指す!
アタアタ・モエアキオラ
Ataata Moeakiola
PROFILE
- 1996年2月6日生まれ(23歳)、トンガ出身
- 経歴/目黒学院中学→目黒学院高校→東海大学
- 前所属/チーフス(ニュージーランド)
- ポジション/WTB
- 身長・体重/185cm・108kg
- 代表歴/4(日本代表)
神戸のラグビーと生活を楽しんでいます!
ラグビーワールドカップ2019日本大会は残念ながら出場機会はありませんでしたが、チームは史上初のベスト8入りを果たしました。大会を振り返っていただけますか?
「メンバー入りできたことは嬉しかったです。試合には出られませんでしたが、代表のみんなと一緒にラグビーができて、ONE TEAMになって戦えたことは良い経験になりました。大会期間中は出場メンバーのパフォーマンスが上がるように自分ができることを最大限やろうと意識していました。対戦チームの分析をして、彼らが試合でやってくることを練習で100%やり切って、そうすることがチームの勝利に繋がります。ですので、スコットランド代表に勝利しベスト8進出が決まった時は感動しました。試合には出ていませんが、歴史を変えることができエキサイティングな気持ちになりました」
次はグラウンドで味わいたいのではないでしょうか。
「今回の経験を次に繋げないといけないと思っています。コベルコスティーラーズで成長して、また日本代表に選ばれて、2023年に開催されるラグビーワールドカップフランス大会に出場したいです。もちろん次こそは試合に出たいですね」
大学卒業してから、チーフス、日本代表、そしてコベルコスティーラーズと、環境が目まぐるしく変わりましたね。コベルコスティーラーズには10月末から練習に参加しましたが、もうチームには慣れましたか?
「大学の先輩も多いですし、同期もたくさんいます。すぐにチームに慣れました。井関(信介)さんをはじめバックスの先輩たちもいろいろと教えてくれて、神戸のラグビーと生活を楽しんでいます」
コベルコスティーラーズに入部した一番の理由を教えてください。
「ウェイン(・スミス総監督)の存在が大きいです。いろいろな選手からウェインは素晴らしいコーチだと聞いていました。ウェインの下でラグビーをすることが成長の近道だと思ったからです」
神戸のラグビーの印象は?
「ボールが動いて、どこからでも攻撃を仕掛ける。面白いラグビーだと思いました。まだ完全にフィットしていませんが、やっていて楽しいですね」
12月14日に開催されたキヤノンイーグルスとの練習試合に出場しました。パフォーマンスはどうでしたか?
「パフォーマンスはそれほどよくありませんでしたが、9月6日に行われた南アフリカ代表との壮行試合に出場して以来の実戦だったので、ゲームをすること自体が楽しかったです。課題も出ましたので開幕までに修正し、100%の状態でトップリーグに入っていけるようにしたいです」
攻守にわたって活躍できる選手に!
課題というのは?
「基本スキルです。周りの選手はパスもうまいですし、タックルもうまい。特にパスはチームに求められているスキルです。ボールを動かすラグビーをする上で必要なので、パスのスキルはこれまで以上に高めていかないといけません。代表でも感じましたが、基本スキルがないと良い選手にはなれないと思いますので、神戸でしっかり基本スキルを伸ばしたいと思います」
得意なプレーは?
「ボールキャリーですね。フィジカルをいかした突破は、スーパーラグビーでも通用すると感じましたので、そこは今後さらに伸ばしていきたいと思います」
トップリーグを経験する前にスーパーラグビーでプレーしています。チーフスで8試合に出場し、3トライをマークしました。
「試合に出場でき、世界トップレベルを肌で感じることができたことは良かったです。この経験を今度はトップリーグでいかしたい。そのためには基本スキルを伸ばして、チーム内の競争に勝って試合に出られるように頑張ります!」
今後どのような選手になっていきたいですか?
「ボールキャリーだけでなく、パスで周りをいかすプレーもできるようになっていきたいですね。それと、ディフェンスも強化して、攻守で活躍できる選手になりたいです」
チームには元ニュージーランド代表のダン・カーター選手が所属しています。高校時代はSOでプレーしていたモエアキオラ選手にとってカーター選手の存在とは?
「ラグビーをはじめた頃からDC(ダン・カーター)は憧れの存在だったので、はじめてクラブハウスでDCと会った時はとても緊張しました。今もまだ緊張しています。DCと一緒のチームにいるなんて信じられなくて。DCはとても気さくで、みんなに声をかけて、アドバイスもしてくれます。ポジションは違いますが、プレー、行動、言動など、すべてを見習いたいですね」
トップリーグで対戦したいチームはありますか?
「特にありません。どのチームとの対戦でもベストのプレーをして、チームの勝利に貢献したいと思います」
では最後にファンの皆様方にメッセージをお願いします。
「1月12日からトップリーグが幕を開けます。今シーズンは神戸で開催される試合も多いので、ぜひ皆様スタジアムに足を運んで、大きなご声援をお送りいただきますようよろしくお願いします!ファンの皆様に会えることを楽しみにしています」