取材日:2016年5月31日
ジム・マッケイ新ヘッドコーチが合流しました
5月31日(火)、ジム・マッケイ新ヘッドコーチが合流しました!この日は、多くの報道陣が灘浜グラウンドに詰めかけ、練習後には記者会見を実施。会見の様子などをご紹介します。
NHK神戸放送局のインタビューに答えるマッケイ新ヘッドコーチ。
「トレーニング環境も素晴らしいですし、ポテンシャルの高い選手も多い。非常に興奮しています」と笑顔を見せた後、「神戸製鋼は歴史あるチームですが、昨シーズンは4位という成績に終わりました。これからやるべきことはたくさんあります。選手の能力を最大限に引き上げて、さらにその限界を越えるような力を発揮できるように導いていきたい。そして最終的にファンの皆様が何かを感じるようなラグビーをご覧いただけるようにしたい」と決意表明。
その後、グラウンドでは2時間にわたるハードな練習が繰り広げられました。
練習終了後、記者会見がスタート!
マッケイ新ヘッドコーチは、2004年からコーチとしてのキャリアをスタートさせ、2009年から2013年までスーパーラグビーのクィーンズランドレッズでアタック・バックス担当のアシスタントコーチを務めました。この時、アタックシステムをチームに浸透させ、2011年スーパーラグビー優勝、2012年および2013年スーパーラグビープレーオフ進出に大きく貢献。また2013年にはオーストラリア代表のアタック・バックス担当のアシスタントコーチを務め、イギリス・ヨーロッパ遠征では17トライを記録しています。
会見では、冒頭、「輝かしい歴史を持つコベルコスティーラーズの指揮を執ることを誇りに思います。私はイギリスや母国であるオーストラリアで指導者としてキャリアを積んできました。日本でコーチングをすることは、私にとって大きなチャレンジです。コベルコスティーラーズで指導するにあたり、さまざまなことを人に聞いたり、調べたりしました。まず神戸という町は、歴史もあり、非常に素晴らしいエリアということが分かりました。しかしながらラグビーについてはあまり聞くことができなかったのが残念です。チームを強くし、今後はもっとラグビーのことを地域の方々にも知っていただき、応援していただけるようにしていきたいですね」と述べました。
マッケイ新ヘッドコーチは、ファーストミーティングで話した内容についても触れ、「キック、キックチェイス、ディフェンス。この2シーズンで積み上げてきたものはそのまま継続しながら、バランスの取れたポジティブなラグビーをしていくことを選手に説明し、我々が向かうべきビジョンを共有することができました。それを実現するためには、言葉だけではなく行動が伴わなければいけません。もちろん勝負の世界なので、想定外のことが起こる可能性もありますが、しっかり準備をし、ファンの方々がワクワクするようなラグビーを発信していきたいと思います」とコメント。
また昨年のワールドカップでの日本代表の活躍をうけて、「日本のラグビー界はとても良い流れが来ています。我々は日本代表チームではありませんが、日本代表を強化していくための1チームであることは確かです。現状では日本代表に1人しか送り出していませんが、シーズン終了後にはたくさんの選手が招集されるようにしたい」と語りました。
その後の質疑応答では、目指すべきラグビースタイルについての質問も。 「アタックだけ、ディフェンスだけ、というのではなく、バランスよくアタック、ディフェンスする。スーパーラグビーのチームを例に出すと、ハリケーンズは伝統的に素晴らしいアタックをしますが、ディフェンスは良くありません。ストーマーズは、ディフェンスはいいが、アタックはそうではない。この2チームは優勝経験がありません。過去、スーパーラグビーで優勝しているチームは、アタック、ディフェンスの両方ともトップ3に入るチームです。アタック、ディフェンス、バランスが取れたラグビーを目指します」と答えた後、「それは相手を抑え込んでロースコアに持ち込むということではなく、ミスもあるかもしれませんが、とにかく相手より多くトライを獲りにいきます」と、攻撃的に戦うと力強く宣言。
最後にマッケイ新ヘッドコーチは「自分の持っている知識や経験を注ぎこみ、良い仕事をし続け、コベルコスティーラーズで新しい歴史を作り上げたい。まずは今シーズン、『チームカルチャー』『バランス』『フィットネス』をテーマに、選手、スタッフが自分たちのやるべきことを信じて、タフな相手に戦っていく」と抱負を述べ、会見を締めくくりました。
新星コベルコスティーラーズにぜひ熱いエールをお送りいただきますよう、よろしくお願いします!