イベント

7月15日(金)橋本大輝コーチがトークショーにゲスト出演しました。

昨シーズンをもって現役を退いた橋本大輝コーチが、715日(金)、大阪・本町にあるニュージーランド産グラスフェットビーフとワインのお店「MANUKA 本町店」にて開催のトークショー『RUGBY FESTTIVAL集まれラグビーファン!』にゲスト出演しました。会場に集まった約30人の前で、ラグビージャーナリスト・村上晃一さんの司会進行のもと、2012年度シーズンから2016年度シーズンまでと2021年度シーズンの合計6年間、キャプテンを務めた橋本コーチに合わせて『キャプテンシー』とテーマにトークを展開する予定だったのですが…。

序盤は、キャプテンを務めた最初の5シーズンのこと。橋本コーチはキャプテンとしてチームを率いた大学4年の時に入れ替え戦を経験していることもあり、「僕がキャプテンをすると優勝できないと思っていたんです。それに、当時は、元木由記雄さん、大畑大介さん、松原裕司さんをはじめ、有名選手が多くて、どうやってチームを牽引していいのかわからず悩んだこともありました」と回想。チームのまとめ方や、自身が怪我をしてグラウンドに立てない時に、救ってくれたのが、201610月にお亡くなりになった平尾誠二元GMだったと言います。

「自分らしくチームを引っ張っていけと声をかけてくださって。あと、怪我をした時は、『美意の案配』という言葉を送ってくださいました。何事も神様の思し召しだという意味なのですが、その言葉で気持ちが楽になりました」

また、平尾元GMから『練習に手を抜かず、きついことに一生懸命取り組む姿勢が”神戸らしさ”だ』と教えられたこともあり、グラウンドだけでなく、私生活でも規律を守ろうと意識したのだとか。

「当たり前のことを当たり前にやろうと思ったんです。それで、最初に思い浮かんだのが、信号を守ることでした(笑)」とお茶目な話しながらも、「スティーラーズの看板を背負っている人間として、細かいことから規律を守って、チームメイトに態度で示していかないといけないと思っていました」ときっぱり。

冒頭で『キャプテンシー』について触れた後は、チームメイトの話題に。橋本コーチは、アンドリュー・エリスアドバイザーやアンドリース・ベッカーコーチが、日本人選手と外国人選手の距離を近づけてくれたと言います。

「二人とほかの日本人選手数人で月に一度食事会を設けたことで、日本人選手と外国人選手が仲良くなり、チームが1つなりました。今のスティーラーズがあるのは二人のお陰です」

そう感謝しながらも、ダン・カーターアドバイザーの話題になると、

DCは、特別の中の特別です。特別な選手は、もう二人いて、ジャック・フーリーとブロディ・レタリック。残念ながら、アンディとベッカーは、この中には入らないですね」とオチをつける場面も。

カーターアドバイザーについては、「チームを勝たせてくれるという絶大な信頼感がありました。また、DCはどうしたらタックルされないか、どうしたら味方をいかせるのか、すべてわかっていて、完璧な精度でプレーできる。しかも、ハンサム!」と大絶賛。先日行われた日本代表のツアーで3キャップを獲得した李承信選手については、

「まさか、あそこまで活躍するとは」と驚いた様子。

「どのスタンドオフよりもアグレシッブに仕掛けて、正確なキックを蹴っていました。代表に行って、また成長したように思いますね」

ほかにも怪我の話(左右の股関節を同時に手術して競技に復帰できたのは、世界で橋本コーチただ一人だとか!)や印象に残っている試合など、キャプテンシーについてよりも、その他の話題で大盛り上がりとなり、50分のトークタイムはあっという間に終了。

参加者からの質問タイムでは、この日、『ジャパンラグビー リーグワン202223』のカンファレンスが決定したこともあり、どう思うかを聞かれ、

「花園近鉄ライナーズと同じカンファレンスになりました。一緒に関西のラグビー界を盛り上げたい!」と橋本コーチ。

「フォワードコーチとしてビシバシ指導したい後輩は?」との問いには、

「試合に出ていないフランカーの選手を出られるようにしてあげたい」とコメント。

1日入れ替わるなら誰になりたい?」という質問には、間髪入れずに「DCですね。僕はスター性がないので、一度でいいから、キャーキャー言われたい」と答えていました。

最後に橋本コーチは「今シーズンは、移籍してきた選手も加わり、新生スティーラーズとしてリーグワンを戦います。試合を重ねるごとに成長していけるようなチームになっていきたいですね。コーチとして今後の目標は、スティーラーズを、若手もベテランも、みんなが成長できる場にすることです。チームをさらに良くしたいと思います」と力強く宣言。

その後、プレゼント争奪じゃんけん大会、記念撮影を行い、2時間にわたるトークショーは幕を閉じました。

ご参加いただいた方々、MANUKA 本町店の皆様、村上さん、ありがとうございました!

loading