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7月11日京都産業大学附属高校で山下裕史選手とOB橋本大輝氏が講演を行いました。

京都産業大学附属高校KSUコースの授業の一環で、山下裕史選手と昨シーズンをもって現役を引退した橋本大輝氏が「スポーツの力」をテーマに、318人の3年生の前で自身の経験を語りました。

スティーラーズでトレーナーとして活躍していたこともある京都産業大学 現代社会学部 健康スポーツ学科 准教授の淡路靖弘氏の司会進行で行われた講演は、二人のプロフィールの紹介からスタート。

ラグビーをはじめたきっかけを問われ、橋本氏は

「7歳の時に友達に誘われてはじめたのですが、その友達はすぐにラグビーを辞めてしまって」と笑いを誘う場面も。

高校1年から競技をはじめた山下選手は、高校ラグビーを見て感動した姉から「やってみたら」と言われたことがきっかけだったそう。

高校時代のエピソードでは、九州国際大学付属高校出身の橋本氏が、部員が少なかったこともあり、練習の際に、怪我をしているプロップに代わって時々スクラムを組むことがあったと秘話を披露。山下選手は「知らんかった!」と驚いた表情を見せていました。

京都産業大学に進んだ経緯については、山下選手は

「母校である都島工業高校ラグビーの監督と、京都産業大学の大西監督が、大学の先輩後輩という間柄ということもあり、大西監督から声をかけていただきました」と話し、橋本氏は

「京都産業大学の練習は、日本一きついと言われていました。僕は能力が高いわけではないので、京産で1から鍛えようと思ったんです」と理由を説明。

実際に練習は厳しく、山下選手は毎日泣きながらスクラムを組んでいたとか。橋本氏は練習の激しさは想定内だったものの、上下関係の厳しさに驚いたそう。ただ、その上下関係からマナーを学び、人間性が磨かれたとも。

大学時代、挫折を感じた時のことや大変だった時期のことを聞かれ、山下選手は

「1年の時に、先輩たちと比べてレベルの差を感じ、プライドをへし折られました。だけど、同期とその悔しさを共有し、一緒に練習を頑張ることで乗り越えることができました。同期には感謝していますね」と回顧。橋本氏は

「大学2年の時に全国大会ベスト4、3年の時はベスト8だったのですが、僕がキャプテンをした4年の時に入替戦を経験しています。チームを引っ張る難しさを感じました。同期の4年生と何度も話し合い、入替戦では同期の頑張りもあり、なんとか勝利し、1部に残ることができました」と山下選手と同様、同期に助けられたと話していました。

京都産業大学ラグビー部で得たものとは?との問いには、「心技体の『心』を育ててもらった」と二人。

最後に、「高校、大学時代に出会った友達は、一生の付き合いになります。ぜひ、たくさんの友達を作ってください!」と山下選手が言えば、橋本氏は

「高校大学時代に、スポーツに限らずどんなことでもいいので、1つのことにとことん打ち込んでください。挫折を含めて、いろいろ経験することで、人として成長することができます」と高校生にメッセージを送っていました。

その後、質疑応答があり、約1時間にわたる講演は終了。

講演を終えて山下選手は「これから大学、社会人となる中で、僕たちが話していたことをいつか思い出してくれたら嬉しいですね」と話していました。

コベルコ神戸スティーラーズは、受講された高校生の皆様のますますの飛躍を期待しています!

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