INTERVIEW

試合後のコメント

2022年05月09日 | 取材日:2022年5月8日

5月8日(日)「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第16節vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安 試合レポート

キックオフから神戸ラグビーを堂々展開し、今シーズン最多の11トライを挙げて有終の美を飾る。

 5月8日(日)、ユアテックスタジアム仙台にて「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」第16NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安戦が行われた。神戸Sは、勝っても負けても、順位の変動がなく7位が確定しており、今節が今シーズンのラストゲームとなる。試合前にゲームキャプテンを務める橋本皓選手は「開幕戦で敗れたSA浦安に、神戸のラグビーをして勝ってシーズンを終わろう」と鼓舞した。また、この試合をもってユニフォームを脱いだり、チームを去るメンバーもいる。そんな仲間たちのためにも最終戦を勝利で飾りたい。

急遽、試合メンバーが変更となり、中島選手から髙尾選手に、リザーブには山本選手が入った。李選手のキックオフで開始された試合は、4分、SA浦安陣10mライン付近中央でのマイボールスクラムでプレッシャーをかけ、反則を得ると、ショットを選択。まずは李選手のPG3点を先制する。7分、相手にPGを許し、ゲームは振り出しに。神戸ラグビーをやり切ろう。そう強く意識し、ゲームに臨む選手たちはグラウンドで躍動し、湧き出るようなサポートからボールをつないで素早いアタックを展開する。11分、SA浦安陣22mライン付近のラインアウトからモールをつくると、BKへと展開し、スミス選手がディフェンスの裏へとキック。山下(楽)選手がインゴールで抑えてトライをマークする。直後のSA浦安のキックオフは奪われてしまうも、自陣22mライン付近でこぼれ球に選手が反応し、ボールをつなぐと、モエアキオラ選手がビッグゲイン。ゴール前のラックからシカリング選手が持ち出したボールを、サポートしていた李選手へとつなぎ、そのままインゴールへ。ゴールキックも決まり、153とリードを広げる。立て続けに反則が出て、自陣でのプレーが続く時間があるも、ディフェンスでプレッシャーをかけて相手にゲインラインを越えさせない。SA浦安に主導権を奪われることなく、精度高くアタックし続け、23分、SA浦安陣22mライン付近のマイボールラインアウトからのサインプレーで、アム選手がトライを奪う。さらに、その2分後、SA浦安陣22mライン付近で反則を得ると、モエアキオラ選手が速攻を仕掛けて、テンポよくボールをつなぎ、最後は山下(楽)選手がディフェンスにつかまりながらも力強い走りでトライ。29分、キックカウンターから攻められてトライを奪われるも、34分に、山下(楽)選手が、この日3本目のトライをマークする。前半終了間際にも、SA浦安陣22mライン付近での相手ラインアウトのミスからモエアキオラ選手がトライを決め、4110で折り返した。

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後半も前半同様に、神戸Sが気持ちの込もったプレーを見せる。3分、神戸Sのラインアウトは奪われるも、激しいディフェンスからターンオーバーすると、アム選手、井関選手とつないで、パスを受けた李選手が60m走り切りトライをマークする。さらに、相手のキックオフを自陣10mライン付近でキャッチしたシカリング選手がディフェンスをかわしてゲインラインを越えると、そのままトライラインまで一直線に走り切り、5310とする。しかし、8分、SA浦安陣10mライン付近のラインアウトから連続攻撃を受けてトライを献上すると、そこからSA浦安が息を吹き返し、攻め込まれる時間が増えてくる。だが、神戸のラグビーは、ディフェンスで激しくプレッシャーをかけてターンオーバーし、そこから攻撃を仕掛けるのも信条だ。14分、神戸陣22mライン付近SA浦安のラインアウトから連続攻撃を仕掛けられゴール前まで迫られるも、山下(裕)選手のタックルで相手のノックオンを誘うと、そこから前田(剛)選手がボールを拾い上げて前進。パスを受けたアム選手がビックゲインする。オフロードパスは相手に入ってしまうが、再びターンオーバーし、最後は中嶋選手から代わった日和佐選手の裏へキックに反応した山下(楽)選手がボールをキャッチし、トライ。ゴールキックも決まり、6017に。その後、ブレイクダウンで立て続けに反則が出て、流れを失うと、22分、連続攻撃からトライを奪われてしまう。加えて、ゴール前での攻防で、髙尾選手から代わった山本選手が相手選手の髪を引っ張ったと見なされ、シンビンの判定を受けてしまう。1人少ない状況でなかなか自陣から脱出ができずに反則を重ねてしまうと、26分、ハーフウェイライン付近のラインアウトからフェイズを重ねられ、失トライ。さらに、直後のキックオフからSA浦安に連続攻撃を仕掛けられてしまう。ここは14人で粘りつよくディフェンスし、自陣10mライン付近でターンオーバー。そこから右へと展開し、ラファエレ選手がラインブレイクすると、内側でサポートしていたスミス選手にボールが渡り、トライをマークする。14人でも攻撃力があることを見せるが、32分、自陣でのハンドリングエラーにより、相手ボールのスクラムに。山本選手がシンビンとなる中、髙尾選手も負傷と、左プロップ不在のスクラムはノーコンテストとなり、ルールに則り、モエアキオラ選手はグラウンドの外へ。13人で懸命のディフェンスを見せるも、SA浦安にトライを献上する。しかし、SA浦安の反撃もここまで。山本選手がグラウンドに戻り、15人になると、再び神戸Sらしい躍動感溢れるプレーが見られ、終了間際にアム選手が相手のパスをインターセプトし、パスをつないで最後はラファエレ選手がインゴールへ飛び込む。神戸S11トライをマークし、7434でシーズンを勝利で締めくくった。

ディロンヘッドコーチは「選手たちが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、神戸のラグビーをやり切ってくれた」と称え、「来シーズンにつながる試合になった」と語った。橋本皓選手も「試合開始直後から11人が自分の役割を果たし、得点を重ねていくことができました。終盤にシンビンや、スクラムがノーコンテストとなり、もう1人グラウンドから出ないといけなくなり、失点しましたが、アグレッシブに戦って人数が少ない状況でもターンオーバーから1本トライを奪うこともでき、神戸のラグビーを遂行できた試合になりました」と言い切る。4本のトライをマークし、埼玉WKのディラン・ライリー選手の11トライと並んだ山下(楽)選手は、「4トライは小学生の時の試合以来ですね」と笑わせた後、「これまであまり満足のいく結果を残せていなかったので、今日はトライを狙っていこうと思っていました。その通りになって良かったです」と満足げな表情を見せた。

コベルコ神戸スティーラーズのリーグワン初年度の戦いは幕を下ろした。7勝9敗7位という成績は、決して求めていたものではない。ディロンヘッドコーチは「新型コロナによる不戦敗や大差をつけられての敗戦など、タフなシーズンになりましたが、チームはバラバラになることなく、みんなで課題に向き合い、リーグ戦終盤には修正して良いラグビーができるようになりました。この苦しいシーズンから学んだことは多い。来シーズンは、それを結果に結びつけられるようにしたい」と前を向く。最終戦は、追い求めていたラグビーができずに苦しんだコベルコ神戸スティーラーズが、高い集中力と実行力を見せ、掴んだ大きな勝利だ。来シーズンは開幕戦から「神戸らしさ」を出せるように、チーム一丸となって取り組んでいく。

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