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-Long interview-

2022/10/21 | 取材日:2022年10月12日

チーフス派遣3選手のディベロップメントキャンプ総括

9月29日から10月8日まで「ハイパフォーマンス・パートナーシップ」を締結するスーパーラグビーのチーフスに派遣された酒木凜平選手、松永貫汰選手、濱野隼大選手。10月1日から5日間、ハミルトンで行われたチーフスU18のキャンプに参加し、練習に汗を流しました。ニュージーランドの高校に通っていた濱野選手、ラグビーの本場でプレーするのは初めてという酒木選手と松永選手が、キャンプを通じて得たものとは?また、11月からスタートするプレシーズンマッチに向けての意気込みとは?若手3選手に話を聞きました。

「課題がより明確になり、有意義な時間を過ごせました」(酒木)
「コミュニケーションの大切さを改めて感じました」(松永)
「ラグビーを楽しむ。原点に帰ることができました」(濱野)
U18の選手たちとラグビー漬けの5日間
—濱野選手はニュージーランドの高校でプレーしていました。酒木選手と松永選手は、ニュージーランド遠征など海外でのプレー経験はあるのでしょうか?

酒木「これまで海外遠征をしたことがなくて。ホルテンヘッドコーチからチーフス派遣の打診を受けた時は、良い経験ができると思い、すぐに『行きます!』と返事しました」

松永「U20の7人制日本代表の活動でフィジーやマレーシアなどに行ったことがありますが、ニュージーランドは初めてです。いつかニュージーランドでラグビー留学をしたいと思っていたので、チームには感謝しています」

—濱野選手は久しぶりのニュージーランドでしたね。

濱野「チームに入団してから毎年のように、オフ期間中にニュージーランドへ留学をしようと思っていたのですが、コロナの影響で渡航できなくて。今回、このような機会をいただき、ありがたく思いました。キャンプが行われたハミルトンでは、高校時代の知り合いにもたくさん会うことができて、良い時間を過ごすことができました」

—現地でのスケジュールを教えてください。

松永「30日にハミルトンに到着し、キャンプ期間中はU18の選手と一緒に高校の寮で生活していました。10月1日から5日まで毎日、午前中はスキル練習を中心に行い、午後からはチーム練習。休憩を挟んだ後、夕食を食べて、夜8時半過ぎまでミーティングやチーフスのカルチャーを学んだり、ハカの練習をしたりしていました」

酒木「ハカは2時間半ぶっ通しで練習しましたね(笑)。高校時代に戻ったような感じで、朝から晩まで文字通りラグビー漬けの5日間を過ごしました」

濱野「5日目には地元のクラブチームの練習にも参加しました。レベルはそれほど高いチームではなかったですが、みんな、楽しみながらプレーしていたのが印象的でした。キャンプ解散後、ホテルに移動し、8日の夜に日本に帰ってきました」

オールブラックスの選手からのアドバイスも!
—派遣にあたり、現地で何を吸収しようと思っていましたか?ターゲットとして掲げていたことがあれば教えてください。

松永「チーフスのトップチームを指導するコーチも参加していたので、コーチ陣から1つでも多くのことを得ようと思ってキャンプに参加しました」

酒木「渡航前、ホルテンヘッドコーチにチーフスのコーチからセットプレーについていろいろと学んでくるように言われていたんです。その目的は達成できたと思います」

濱野「神戸スティーラーズでは、僕は若手になりますが、チーフスU18では、そうではありません。周りの選手を引っ張っていったり、発言したり、リーダーシップやコミュニケーション能力を伸ばしてきてほしいとホルテンヘッドコーチに言われて。その部分を意識しながら練習に取り組んでいました」

—キャンプ期間中の収穫は?

酒木「オールブラックスのフッカー、サミソニ(・タウケイアホ)選手から指導を受ける機会に恵まれました。スローイングのことやスクラムの時にどうやって体重をかけるかなどを質問し、貴重な話を聞くことができて。あと、サミソニ選手に、僕がフッカーをしていると言ったら、『小さい!』と驚かれたんです。体を大きくしようとは思っていたんですが、改めてサイズアップの必要性を感じました」

松永「ニュージーランドのトップチームは、スキルレベルがとても高いです。チーフスU18の選手もスキル練習に多くの時間を割いて、磨きをかけていました。神戸スティーラーズでも同じようにスキル練習をよくしています。基本スキルの重要性を再確認した5日間になりました。それと、U18の選手は、疑問があれば、コーチ陣にどんどん質問したり、意見を言ったりしていて。そういう姿を見て、コーチとコミュニケーションを取ることも大事だなと思いました」

濱野「サミソニ選手から『チャンスが来たら、しっかりモノにできるように準備をしていくことが大事だ』と言われました。オールブラックスの選手からそういう言葉を聞けたことは収穫です。また、オールブラックスのセンター、アントン・レイナートブラウン選手も少しの時間ですが、練習に顔を出してくれたんです。レイナートブラウン選手から試合に臨むまでの1週間のプランニングや試合に臨む上で注意すべきことなど聞けて。彼はオーバーワークにならないように1週間のスケジュールを立てていると話してくれました。試合に向けて準備のことなどを聞くことができたことは良かったです」

松永「隼大と一緒にレイナートブラウン選手に話を聞きに行ったんですが、僕も1週間のプランニングなど教えてもらったことは今後にいかすことができると思いました」

NZでの経験を今後にいかしていく
—短期間でしたが、有意義な時間を過ごせたんですね。

松永「そうですね。ラグビー以外にも、メンタルスキルや栄養について学ぶ時間がありました。メンタルスキルでは、試合で良いプレーをするために、どうやってメンタルをピークに持っていくのかなどのレクチャーを受けて。これまで試合に向けて、どこでスイッチを切り替えるのかなどは考えてこなかったので、今後にいかしていこうと思いました。それと、コミュニケーションの大切さを改めて感じられて。先ほど話したようなコーチとのコミュニケーションだけでなく、選手同士でもコミュニケーションは大事です。若手だからと遠慮するのではなく、自分からどんどん積極的にコミュニケーションを取っていこうと思いました」

酒木「フィジカルやセットプレーなど、今後、身につけていかないといけない部分がより明確になったキャンプになりました」

濱野「3年ぶりにニュージーランドへ行き、U18の選手や1日だけ参加したクラブチームの選手が楽しみながらプレーしている姿を見て、『楽しむ』という原点に帰ることができました。また、神戸スティーラーズに戻って、スーパーラグビーのチームと匹敵するくらい素晴らしい環境でレベルの高い選手と切磋琢磨していることに気づかされて。学びや気づきが多いチーフス派遣になりました」

—では最後に「NTTジャパンラグビー リーグワン2022–23」に向けてのセレクションでもあるプレシーズンマッチがいよいよ11月からスタートします。ぜひ意気込みをお願いします。

松永「僕の仕事は、ボールを持ったらフットワークを使ってゲインを切って前に出ることだと思います。フィジカルの強い相手に対しても勝負して前に出たい。プレシーズンマッチに出場したら、そういうプレーをどんどん見せて、リーグワン出場に向けてアピールしたいと思います!」

酒木「セットプレーは課題であり、神戸スティーラーズに入団してからずっと強化している部分です。セットプレーで成長した姿を見せて、かつ、持ち味であるスピードをあるランでインパクトを残したいです」

濱野「オフ期間中にスピードトレーニングを積んできました。プレシーズンマッチに出たら、スピードある走りを見せて、コーチ陣の信頼を勝ち取りたいと思います!」

—ありがとうございました。まずはプレシーズンマッチでの3選手の活躍を楽しみにしています。

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