close-up KOBE

-Long interview-

2022/08/17 | 取材日:2022年7月21日

2022年度新加入選手インタビュー Part.1 前田 翔 選手

今シーズンもたくさんの選手がチームに加わりました。2022年度新加入選手インタビューのトップバッターは、チームに合流してすぐの4月10日、第12節NECグリーンロケッツ東葛戦でリーグワンデビューを果たし、5試合に出場した前田翔選手です。スクラムの要として今後の活躍が期待されるタイトヘッドプロップに、昨シーズンの収穫と課題、今後の目標などを聞きました。

「今シーズンの目標は3番で試合出場。まずは開幕スタメンを目指します!」

前田 翔
SHO MAEDA

PROFILE

■生年月日・出身地/1999年4月30日生まれ(23歳)、大阪府高槻市出身

■経歴/高槻ラグビースクール→東海大学付属大阪仰星中学→東海大学付属大阪仰星高校→東海大学

■ポジション/PR

■身長・体重/180cm・108kg

■代表歴/U20日本代表

大学選手権後も気持ちを切らさずにスティーラーズへ
—先日、インスタライブ『M.I.R』に登場されました。その時に、スティーラーズへ入団した理由を聞かれ、「直感で決めた」と話されていましたね。
「そうなんです。実は、スティーラーズにあまりスクラムが強いという印象を持っていなくて、練習を見学した時に、ヤンブーさん(山下裕史)に『スティーラーズはスクラムを強みにしていないですよね?』と質問したんです。ヤンブーさんは、スティーラーズでは、バックスにボールを供給することが一番大事だと言われて。大学時代、スクラムを押してペナルティーを取ってと、スクラムに賭けていたところがあったので、ヤンブーさんの言葉には共感できなかったのですが、練習を見ているうちに『ここでラグビーをしたら楽しそうだな』と思いはじめたんです。声をかけていただいたすべてのチームの練習を見学した上で、灘浜グラウンドで感じたワクワクした気持ちを信じてスティーラーズに入団することにしました」
—そして、4月10日、第12節グリーンロケッツ東葛戦で公式戦に初出場しました。
「大学選手権で準決勝敗退に終わった後、リーグワンに向けて気持ちをすぐに切り替えて、まだシーズンが続いている感覚でトレーニングを継続し、食事制限もそのまま続けて、2月末、チームに合流しました。4月に入ってすぐに開催の第12節でデビューすることを1つのターゲットにしていたので、それが達成できたことは嬉しかったです。ただ、後半からグラウンドに入り、インパクトを残すようなプレーができなくて…。そこは残念に思います」
—第12節から最終節まで5試合に出場し、第14節クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦では、近畿大学出身でU20日本代表でも一緒にプレーしている紙森陽太選手がトイメンでしたね。
「紙森選手とは中学時代からの知り合いで、仲が良いんです。いつかマッチアップする日が来ると思っていましたが、こんなにも早く実現するとは思ってもいませんでした。絶対に押されたくないと思いながら組んで、スクラムは動かなかったですが、次にマッチアップした時には圧倒したいと思います」
直感を信じて入団して良かった!
—大学からリーグワンへ。レベルの違いなどを感じなかったのでしょうか?
「東海大学のラグビーが、スティーラーズと同じようスタイルだったので、すぐにフィットすることができましたし、スクラムに関しては、大学時代、リーグワンのチームに出向いて、スクラム練習をする機会があり、それほど大きな差を感じていませんでした。レベルが上がっても負けることはないかなと思っていましたね。それに、ヤンブーさんからいろいろとアドバイスしていただきましたし、ラッシーさん(平島久照)にも細かいところを教えていただいて、大学時代の組み方からスティーラーズの組み方に変えていき、良くすることができました」
—昨シーズンをもって現役を退いた平島コーチは、3番の選手が口を揃えて、『スクラムが強い』と言いますが、前田選手は平島コーチとスクラムを組んでどうでしたか?
「強さよりも巧さを感じました。ラッシーさんは、スクラムを1本組む度にレビューをしてくれて、それも成長につなげることができました。今シーズンからはコーチとして指導していただくことになりますが、選手としてもう少し一緒にプレーしたかったです。とはいえ、ラッシーさんは引退されましたが、スティーラーズには、強くて巧い(山本)幸輝さんをはじめ、イシさん(中島イシレリ)、シグさん(高尾時流)と、いろいろなタイプの1番がいますので、3番として成長するには、うってつけの環境だと思います。直感を信じて、スティーラーズに入団して改めて良かったです」
—5試合に出場し、見えた課題と収穫は?
「収穫も課題も、ディフェンスです。ホルテンヘッドコーチからタックルを評価してもらったのですが、これまでラグビーをしてきて、初めてディフェンスが良いと言ってもらいました。今後は相手を真後ろに倒せるようなタックルができるように取り組んでいって、ディフェンスをさらに向上させていきたいと思います」
スクラムが磨かれた大学時代
—ところで、前田選手のこれまでの競技歴を伺いたいのですが、ラグビーは何歳からはじめたのでしょうか。
「10歳からはじめました。体が大きかったこともあり、ラグビースクールに通っている友達から誘われたんです。知らないスポーツだったので、断っていたんですが、体験会に連れて行かれて、気がついたらスクールに入れられていました(笑)。小学生の時は柔道も習っていて地元の中学の先生から誘われていたので、小学校を卒業するタイミングで、柔道かラグビーかどちらかを選ばないといけなかったのですが、この時も直感でラグビーを選んだんです(笑)。中学は、母親から『仰星はどう?』と言われて直感で学校を決めました」
—直感が冴えわたっていますね(笑)。中学時代のポジションは?
「ナンバーエイトでした。プロップは高校からはじめたんです。もともと走るのが苦手で、プロップだったら走るのが遅くても怒られないかなと思って志願しました。それからずっとプロップです」
—高校時代は、1年の時に花園優勝、2年で準優勝、3年の時に再び優勝と、素晴らしい成績を残しています。
「1年の時から試合に出させていただいて、ありがたかったですね。高校に入ると、一気に部員数が増えますし、しかも能力の高い選手がたくさん集まってきます。通用するのか不安でしたし、自信を失ってしまって、ラグビーを辞めようと思った時期も…。その後、真剣にラグビーに向き合い、秋くらいからプレーが良くなっていき、花園のメンバーに入ることができました。2年の時は、春に肩を脱臼しリハビリに時間を費やしほとんど試合に出られなくて、3年の時も花園の大会直前に肉離れをして、準々決勝から試合に出たんです。高校1年が一番試合に出た時間が長かったですね。高校3年の時は優勝しましたが、感覚的には『何もできなかった』という悔しさの方が強いです」
        
—大学時代はどうでしたか?
「チームとして優勝はできなかったですが、個人的にはスクラムを鍛えられて、成長した4年間になりました。振り返ると、大学時代はずっとスクラムかモールを組んでいたように思います(笑)。高校時代からスクラムには自信がありましたが、さらに磨くことができ、強みにすることができました」
        
—2学年上の3番には、「ジャパンラグビー リーグワン2022」に10試合出場の東京サントリーサンゴリアスの中野幹選手がいましたね。
「最終的に幹さんを抜くことはできなかったです。だけど、ライバルの存在よりも、自分が成長することだけにフォーカスして、大学時代、練習に取り組んできました。それはスティーラーズに入団してからも同じです。ヤンブーさん、具さん、ナベさん(渡邉隆行)、(高橋)陽大。スティーラーズにも、強力なライバルがいますが、自分の成長を第一に練習に取り組んでいきます」
日本代表入りを目指してアピールする!
—目標としている3番の選手はいるのでしょうか?
「目標とする選手や目指す選手はあえて作らないようにしているんです。目標とする選手を決めてしまうと、その選手を超えられないような気がして…。『いいな』と思ったプレーは真似をして、自分だけの3番を追求していきます」
—ずばり前田選手の持ち味は?
「スクラムです。プロップとして、さらにスクラムを磨いていきたいです」
—今シーズンの目標は?
「『ジャパンラグビー リーグワン2022』で出場した5試合はすべてリザーブだったので、今シーズンは、3番をつけて試合に出たいです。スティーラーズでずっと3番をつけているヤンブーさんには経験値では劣っていますが、ランや運動量、フィジカルを前面に出してアピールしていきます。まずは開幕スタメンを目指して頑張ります!」
—スティーラーズで3番に定着すると日本代表も見えてきます。
「そうですね。日本代表はずっと狙っています。来年開催の『ラグビーワールドカップ2023フランス大会』出場も諦めていません。代表入りを目指して最後までアピールし続けます!」
—では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「チームでは『マエショー』、ヤンブーさんからは『デン』と呼ばれています。『ジャパンラグビー リーグワン2022−23』では存在感を出せるようにしたいと思います。日本一に貢献できるよう頑張りますので、チームだけでなく、僕の応援もよろしくお願いします」

インタビュー一覧に戻る

PAGE TOP