close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

退団選手インタビュー Part.5 韓 尊文

 取材日:2022年5月19日

退団選手インタビュー Part.5 韓 尊文

韓 尊文

JONMUN HAN

PROFILE
  • 1996年7月7日生まれ、大阪府大阪市出身
  • 大阪朝鮮高級学校→流通経済大学→コベルコ神戸スティーラーズ(2019年度)
  • ポジション/フルバック
  • 2021−2022シーズンまでの公式戦出場回数/—

「公式戦には出場できなかったけれど、 最先端のラグビーに触れ成長できました」

コベルコ神戸スティーラーズに所属した3シーズンはどうでしたか?

「日本トップのチームで、バックボーンとして試合メンバーのために何ができるのかを考えながら努力してきました。公式戦に出られなかったことは悔しいですが、最先端のラグビーに触れ、成長することができました。今後については未定ですが、スティーラーズで培ったことを発揮できるようにしたいと思います」

入団当初と比べて、どこが成長したと思いますか?

「ラグビーに関しては、スティーラーズで初めてボールを動かすラグビーを経験しました。FWの選手もパスがうまいですし、スキルの高さに驚いて、僕も頑張らないといけないと練習に励みました。目標としていたフレイさん(アンダーソン フレイザー)からはハイボールキャッチやキックについて教えてもらい、昨シーズンのプレシーズンマッチでは、納得のいくキックができるなど、スキルの面は成長できたと思います。また、ラグビーの知識も増えたように思います。あと、この3年間は、社員として働きながら、ラグビーをしてきました。橋本(大)さん、前川さんといった先輩たちが仕事とラグビーを両立していたので、僕も見習おうと思って頑張ってきました。大変でしたが、良い経験ができて、社会人として得るものも多かったです」

影響を受けたチームメイトは?

「(山下)楽平さんです。楽平さんの練習への取り組み方を間近で見て、だから試合で活躍できるのかと思うことがたくさんありました。井関さんとずっとステップの練習をしている姿やオフの日も黙々と練習している姿に影響を受けて、僕も自主練習をするようになりました」

印象に残っている試合を教えてください。

「『ジャパンラグビー トップリーグカップ2019』決勝クボタスピアーズ戦です。試合に出場することができず、スタンドからの観戦になりましたが、人生で初めて優勝を経験することができました。ただ、それ以上に決勝戦で相手を43−7と圧倒したことに驚いて。コージー(ヘイデン・パーカー)のキックパスから楽平さんのトライや、エッジにいたフレイがキックを上げて、それを自らキャッチしトライ…。めちゃくちゃ強いなと思いましたし、凄いチームに入ったなと改めて感じた試合でした」

チームに期待することは?

「今シーズンは、ミスが目立ち、なかなか神戸のラグビーを遂行することができなかったように思います。『ジャパンラグビー トップリーグカップ2019』決勝で見せたような神戸のラグビーをすれば、どこにも負けないと思いますので、来シーズンはそういうラグビーをして、リーグワンチャンピオンになって欲しいです」

チームメイトへメッセージを。

「(髙尾)時流とカフェに行ったり、井関さんとふざけ合ったり、良い仲間に囲まれて、プライベートでも楽しい時間を過ごすことができました。ラグビーの面では、フレイさん、楽平さん、やまさん(山中亮平)、井関さんといった同じポジションの選手からいろいろと教えていただき、成長することができました。チームメイトのお陰で充実した3年間を送ることができ、感謝しています。3年間ありがとうございました」

ファンの皆様へメッセージをお願いします。

「コロナの影響でファンの皆様と交流する機会がなく、先日、行われた『Steel Mates感謝祭』が初めてのファンクラブイベントになりました。イベントを通じて、こんなにたくさんの方々に応援していただいているんだと感じることができ、誇らしかったです。公式戦に出場することができず、活躍を期待していただいた皆様には申し訳なく思いますが、これからもラグビーを続ける予定ですので、引き続き応援していただきますよう、よろしくお願いします!」

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