close-up KOBE

-Long interview-

2021/11/25 | 取材日:2021年11月15日

2021年度新加入選手インタビュー Part.6 ジェラード・カウリートゥイオティ選手& JD・シカリング選手

2021年度新加入選手インタビューのトリを飾るのは、ニュージーランドとオーストラリアのチームが激突する「スーパーラグビー トランス・タスマン」でオークランド・ブルーズの優勝に貢献した愛称「エパ」こと、ジェラード・カウリートゥイオティ選手とストーマーズで活躍した203cmの長身LO、JD・シカリング選手。10月上旬にチームに合流し、すっかりチームに馴染んだ様子の両選手に、コベルコ神戸スティーラーズの印象や1月に開幕する「ジャパンラグビー リーグワン 2022」への意気込みなどを聞きました。

目標は優勝と試合メンバーに選ばれ続けること。
攻守にバランスの取れたプレーで勝利に貢献する

ジェラード・カウリートゥイオティ
GERARD COWLEY-TUIOTI

PROFILE

■生年月日・出身地/1992年6月16日、ニュージーランド・オークランド

■経歴/ノースハーバー→ブルーズ

■ポジション/LO

■身長・体重/196cm・117kg

リーグワン優勝というチームの大きな
目標を達成できるよう全力を尽くす!

JD・シカリング
JD SCHICKERLING

PROFILE

■生年月日・出身地/1995年5月9日、南アフリカ・ケープタウン

■経歴/ウエスタンプロビンス→ストーマーズ

■ポジション/LO

■身長・体重/203cm・117kg

神戸でプレーすることに決めた
判断は間違っていなかった!
—カウリートゥイオティ選手のニックネームは「エパ」。その由来を教えてください。
エパ「ミドルネームが“Epa”なんです。それでエパと呼ばれています」
—シカリング選手のニックネームは?
「JDです」
—ではエパ選手、JD選手と呼ばせてもらいますね。まずは両選手が日本でプレーすることに決めた理由を教えてください。
JD「日本には多くの南アフリカ出身の選手がプレーしています。彼らから日本は人が優しくて良い国だと聞いていて以前から興味を持っていました。そんな時に神戸からオファーをいただき、チームの歴史を知って、日本でプレーするならコベルコ神戸スティーラーズしかないと思い入団しました。チームに合流し、仲間とも仲良くなり、レガシーにも触れて、この判断は間違っていなかったと思いました」
エパ「ヨーロッパのチームからもオファーがあったのですが、立正大学に1年間通っていたこともあり、日本を身近に感じていました。それで日本でプレーすることにしました」
—ブルーズには、チームのアドバイザーを務めるダン・カーター氏が昨年所属していました。彼からコベルコ神戸スティーラーズについて話を聞きましたか?
エパ「DC(ダン・カーター)からは直接話を聞いていないんです。ただ、アンディー(アンドリュー・エリス)と親しくしているので、彼からチームの歴史などを教えてもらいました。それに、ティム(ラファエレ ティモシー)は、同じ高校に通っていた時期があり、古くからの友人なんです。ティムから神戸はとても良いチームだと聞いていました。実際にその通りで、JDと同様に僕も良い判断をしたと思いましたね」
—日本での生活はどうですか?
エパ「家族と一緒に来日しましたが、妻も子供も日本の生活に馴染んで、先日、電車を使って大阪に行ってきました。ラーメンをはじめとする様々な日本食も楽しんでいます」
JD「妻も私も周りの方々のサポートもあり、快適に過ごせています。神戸の街は住みやすいですね」
—ラグビーに関してはどうですか?
JD「南アフリカでは、体をガツガツと当ててフィジカルで圧倒するスタイルが主流ですが、日本はランニングラグビーをするイメージです。練習や釜石シーウェイブスとの練習試合を見ていても、テンポが早く、よく走るラグビーをしていると感じましたね」
エパ「立正大で経験していたので、日本のラグビーが速いテンポであることは理解していました。初めて神戸のジャージを着て出場した釜石シーウェイブスとの練習試合は、前半17分にハイタックルをしてしまって…。相手を倒さないといけないという気持ちが先行してしまい、規律の部分がおろそかになってしまいました。反省していますし、後悔の気持ちがあります」
—196cmのエパ選手には、日本人選手が小さかったのでしょうか?
エパ「身長差は関係ないですね。あのタックルは、僕のミスです。この反則から、必死になることは大事ですが、規律を守ってハードワークしないといけないことを改めて学びました。これを教訓にして今後にいかしていきます」
フィジカルの強さをいかした
プレーでチームに貢献する
—JD選手は、7月に南アフリカ・ケープタウンで行われたストーマーズとブリテッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの一戦に80分間フル出場されましたね。
JD「素晴らしい経験になりました。ライオンズは4年に一度結成されるチームで、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカと、4年おきに遠征するので、戦えるチャンスは、何度もあるわけではありません。ライオンズの歴史の一部になれたことを光栄に思います。無観客試合だったことは残念でしたが、幸せな時間を過ごすことができました」
—今シーズン、ストーマーズやウエスタンプロビンスの一員としてレインボーカップ(南アフリカのスーパーラグビーのチームとウェールズ、アイルランド、スコットランド、イタリアの12チームが対戦)、カリーカップ(南アフリカの国内リーグ)に出場されましたが、現在のコンディションを教えてください。
JD「シーズンを通して好調だったのですが、終盤に怪我をしてしまい、現在リハビリ中です。ただ、チームのメディカルスタッフやトレーナーのお陰で順調に回復しており、近々グラウンドに復帰できそうです。チームメイトと一緒に練習ができる日を心待ちにしています」
—エパ選手は、初開催の「スーパーラグビートランス・タスマン」で活躍され、ブルーズを優勝に導きました。チームのMVPにも選ばれたそうですね。好調だった要因はどこにあると思いますか?
エパ「毎シーズン成長しようと努力してきましたし、コーチからもたくさんのアドバイスをもらってきました。今シーズンは、それらのすべてが実を結んだように思います。また、移籍が決まっていたこともあり、ブルーズで過ごす最後のシーズンだと思って『楽しもう』というマインドになっていたことも良かったのかもしれません。プレッシャーを感じずに、思い切ってプレーでき、ベストパフォーマンスを発揮することができました」
—特にどこが良かったと思いますか?
エパ「どこか1つが優れていたというわけではないのですが、アタック、ディフェンス、そしてロックに求められるラインアウトも、チームが求めるスタンダードに達していて、バランスよくチームに貢献できたと思います」
—両選手に質問します。得意なプレーや強みを教えてください。
JD「フィジカルが強いところです。特にタックルは自信があるのですが、エパが練習試合でハイタックルをしてしまったので、高さは意識しないといけないと気持ちが引き締まりました。神戸でもタックルでチームに貢献できるようにします」
エパ「タックルが得意だと言いたかったのですが…(苦笑)。JDと同様に僕もフィジカルの強さでは負けません。ラグビーにおいて、フィジカルは重要なポイントです。アタックでも、ディフェンスでも激しくプレーします」
同じポジションの選手同士で
切磋琢磨しながら高め合っていく
—ちなみに、お互いのことは以前から知っていたのでしょうか?
JD「試合で顔を合わせたことがあるくらいです。ブルーズを含めてニュージーランドのチームと試合をする時は厳しい戦いになります。エパのことは、ブルーズの1選手として認識していました」
エパ「僕もそうですね。フィジカルの強いストーマーズを支えるFWの選手と思っていました。これまで僕はストーマーズ戦に3度出場しているのですが、1度しか勝利したことがないんです。南アフリカのチームと対戦する時は、フィジカルで負けないようにしようと気合いを入れて臨んでいましたね」
—両選手は同じポジションですが、ライバルなのでしょうか?
エパ「お互いにブルーズ、ストーマーズでプレーしていた時はライバルでしたが、今はチームメイトですからね。チーム内で競い合いながらレベルを高めていきたい。それがチームにとってもプラスになります」
JD「チーム内で競争することが成長につながります。エパだけでなく同じポジションの選手同士で切磋琢磨していきたいですね」
—コベルコ神戸スティーラーズの選手の印象はどうですか?
JD「みんな、スキルレベルが高いですね。スキルはすぐに身に付くものではないので、チームとして、しっかり取り組んできているのだなと思いました。それに、どの選手も全体練習終了後、自主練習に励んでいて、意識の高さを感じましたし、この姿勢もスキルの高さにつながっているのだと思いました」
エパ「JDの言う通り、どの選手もスキルレベルが高いですね。釜石シーウェイブスとの練習試合でも、スキルの高さでトライを取り切ったシーンがありました」
—両選手がチーム内の日本人選手の中で一目置く選手とは?
エパ「キャプテンの橋本(大)さんに、若いフッカーの松岡も良い選手だなと思いました。その中でも特に素晴らしいと思ったのが、張さんです。フィジカルの強さに、ハンドリングのうまさといった器用さも持ち合わせている。ラインアウトでも的確なコールができる。ラグビーIQの高い選手だなと思いました」
JD「橋本(大)さんは運動量が豊富で、ワークレートが高い選手ですね。ヤンブーさん(山下裕史)、(山本)幸輝さんも体が強くて、良いフロントローだなと思いました。幸輝さんは選手として素晴らしいだけでなく、コメディアンとしても類い稀な才能を持っていますね(笑)」
—1月に「ジャパンラグビー リーグワン 2022」が幕を開けます。どのチームとの対戦が楽しみですか?
JD「トヨタヴェルブリッツ、東京サンゴリアス、横浜キヤノンイーグルスをはじめ、リーグワンのチームには南アフリカ出身の選手が多いので、彼らと対戦できることが楽しみです。開幕が待ち遠しいです!」
エパ「JDと同じです。多くの友人がリーグワンのチームに所属していますからね。すべてのチームとの対戦が楽しみです。その中で1つ上げるとしたら東京サンゴリアスです。友人 であるトゥシ・ピシ(現・豊田自動織機シャトルズ愛知アシスタントコーチ)から東京サンゴリアスは強くて良いチームだと聞いています。対戦が楽しみですね」
—では最後に今シーズンの目標と意気込みをお願いします!
JD「チームとしての目標は、リーグワンでチャンピオンになることです。その大きな目標を達成できるよう、全力を尽くします。グラウンド内外問わず、チームの力になれるよう頑張ります」
エパ「目標は優勝と試合メンバーに入り続けることです。良いコンディションを維持し、攻守でバランスの取れたプレーをして勝利に貢献したい。コベルコ神戸スティーラーズの新たな歴史を作る手助けになれるよう尽力します!」
—ありがとうございました。両選手の活躍を期待しています。

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