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ロングインタビュー

ジャパンラグビートップリーグ2020に向けて Part.1 前川鐘平共同キャプテン&アンドリュー・エリス共同キャプテン

 取材日:2019年11月15日

ジャパンラグビートップリーグ2020に向けて Part.1 前川鐘平共同キャプテン&アンドリュー・エリス共同キャプテン

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の興奮冷めやらぬ中で1月12日(日)に幕を開ける「ジャパンラグビートップリーグ2020」。今シーズンは16チームによる総当りのリーグ戦によって年間の優勝チームが決定します。
昨シーズン、トップリーグ15季ぶりの頂点に立ったコベルコスティーラーズは、ディフェンディングチャンピオンとして臨むことになります。
共同キャプテンとしてチームを率いる前川鐘平選手とアンドリュー・エリス選手に意気込みを聞きました。
※12月上旬に発行の「会報誌REAL RED Vol.42」に掲載の記事を再編集したものです。

すべての人を神戸ファンにするような面白いラグビーをして圧倒します!

前川鐘平 共同キャプテン

Shohei Maekawa

チームの雰囲気はどうですか?

「トップリーグカップ2019でたくさんの若手が試合に出場し経験を積むことができました。そこで優勝という結果を出したことは自信になります。チームは若手とベテランがうまく融合していると思います。また、昨シーズンと同様にチームリーダーが責任を持って発言し、みんなを引っ張っていってくれているので、全員がやるべきことを理解し行動しています。トップリーグ開幕に向けて雰囲気はとても良いですね」

昨シーズン、トップリーグ優勝を経験し、チームとして成長を感じられるところはどこですか?

「優勝を1度経験したことで、冷静にゲームを進めることや試合中に相手の弱点を見つけてそこを攻めていくことができるようになってきました。それがトップリーグカップ2019でも出て優勝することができたと思います」

ところで、再始動してから宗像サニックスブルースとのプレシーズンマッチが行われました。

「対戦相手がどこであれ、そして誰が試合に出たとしても、トップリーグチャンピオンとして自分たちのラグビーをし圧倒して勝たないといけないのですが、サニックス戦でそれができたかと言われるとどうか。相手の勢いに対して受けてしまったところがあったので、トップリーグでは最初から最後まで常に100パーセントの力を出せるようにしないと。その部分は今後意識して声をかけていこうと思います」

連覇を達成するために必要なこととは?

「今シーズンは多くのチームにワールドクラスの選手が加わり、これまでになく16チームの実力は拮抗していると思います。だからこそ、どの試合でも全力を出さないと勝てない。しかも、今シーズンは総当たりのリーグ戦で順位が決定しますので、1試合たりとも気が抜けない。長いシーズンには怪我人が出ることも考えられますし、レギュラーメンバーがずっと良い状態で戦うことは難しいと思います。ですので、誰が出てもいいラグビーができるようにすることが必要です。試合に出る出ないに関係なく、選手一人ひとりが目の前の試合に集中して自分の役割を果たし、1戦1戦100パーセントの力を出し切って戦っていきたいです」

ラグビーワールドカップ2019日本大会の影響で、ラグビーブームが起きています。

「会社でもラグビーの話題がよく出ます。トップリーグの試合では多くの方々がスタジアムに足を運んでくれると思いますので、会場にいるすべての人をコベルコスティーラーズのファンにできるよう、面白いラグビーをして圧倒的な強さを見せたいですね」

今シーズンのコベルコスティーラーズが目指すラグビーとは?

「昨シーズンと同様にスペースにボールを運んで、どこからでも攻撃するラグビーをします。昨年以上にスピードがアップし、ボールが動くと思いますので、楽しみにしていてください」

目標を教えてください。

「昨シーズン、優勝した時に会社の従業員の皆さん、ファンの方々がとても喜んでくれて嬉しかったです。今シーズンは連覇を期待されていると思いますので、そのための準備をしっかりしていきます。どのチームも『打倒神戸』を掲げてチャレンジしてきますが、それをはね返すような圧倒的なパフォーマンスをし、頂点に立てるよう頑張ります」

では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「今シーズンは神戸での試合も多いので、スタンドを真っ赤に染めて僕たちの後押しをしてください。共に連覇を達成しましょう!」

今シーズンはすべての試合が大一番。毎試合決勝戦に臨む気持ちで戦います!

アンドリュー・エリス 共同キャプテン

Andrew Ellis

トップリーグ開幕に向けて心境を教えてください。

「ワクワクしますね!トップリーグカップ2019が終了し、2ヶ月間のオフがありましたが、その間も今シーズンのトップリーグが楽しみで仕方がありませんでした。友人であるブロディ・レタリックが加入し、さらに日本代表で活躍したメンバーもチームに帰ってきます。昨シーズン以上に良いラグビーができるという確信がありますからね。また、いつも応援してくれるファンの皆様に会えることも楽しみです!」

11月下旬にチームに合流したレタリック選手はどんな選手ですか?

「タフで献身的なプレーヤーですね。対戦相手に彼がいたとしたら、非常にやっかいです。そして、グラウンドの外では気さくでいいヤツ。間違いなくチームにいい影響を与えてくれる存在です」

今シーズンのトップリーグは16チームによる総当たりで優勝チームが決定します。どう戦っていきますか?

「今シーズンのトップリーグのシステムは、毎試合決勝戦を戦うようなものです。すべての試合が大一番となりますので、1週1週最高の準備をして、決勝戦に臨む気持ちでグラウンドに立ちたいと思います」

コベルコスティーラーズは連覇を期待されています。連覇を達成するために必要なこととは?

「常に『成長する』というマインドセットを持つことが必要です。トップリーグカップ2019は、昨シーズンのトップリーグの時よりも『さらに成長しよう』という思いで戦い優勝という結果を出しました。これから幕を開けるトップリーグの戦いでも、現状に満足することなく常に『成長する』というマインドセットを持って、実際にそれを体現していかなければいけません。シーズンがはじまっても、常にチームが成長曲線を描けるようにしていきたいです」

今シーズンはどのようなラグビーを見せてくれますか?

「どこからでも攻撃を仕掛けるアタッキングラグビーを今シーズンもご覧いただきたいと思います。運動量の高い選手が連動し、ボールを運んでいく。素晴らしいトライを量産しますので、楽しみにしていてください」

エリス選手はトップリーグカップ2019ではスタンドオフでプレーすることもありましたね。

「DC(ダン・カーター)には内緒ですが、スタンドオフは9番よりイージーでしたね(笑)!というのは冗談ですが、周りに助けられてプレーすることができました。10番の選手は常に状況判断をしながらプレーしていることが体験できましたし、普段スタンドオフがやっているプレーに対し感謝の気持ちを持つことができました。スタンドオフがどこを見てプレーしているのか、どういうタイミングでパスをもらえばキックを蹴りやすいのかなどがわかったことも良かったです。スタンドオフの経験はスクラムハーフでのプレーにもいかすことができます。もちろん、トップリーグでも求められれば、もちろんスタンドオフでプレーしますよ」

今シーズンの目標は?

「チームとしても個人としても勝つことです。トップリーグ2連覇を達成することが大きな目標です。勝利のために自分が果たさないといけない役割を100パーセント遂行できるように集中します。連覇を達成しチームの将来に残るレガシーを築き上げる一員になれるよう頑張ります!」

では最後にファンの皆様方にメッセージをお願いします。

「どの試合会場でもファンの皆様が真っ赤な応援フラッグを振りながら声援を送ってくれます。皆様の応援からいつもパワーをもらっています。大好きなファンの皆様のために、今シーズンも勝利に向かって全力を尽くしますので応援をよろしくお願いします!」

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